道路公団の民営化後の負債について

このQ&Aのポイント
  • 道路公団が民営化された際に借金を肩代わりし、現在でも借金返済が続いているか疑問です。
  • 民営化後も政府が負債の肩代わりを行っており、償還完了の見込みは2020年ごろです。
  • 料金制度の改革を提案し、交通量の少ない地域の料金を下げ、便益の大きな道路の料金を高くするべきか考えています。
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道路公団の民営化後も残るの負債について

道路公団が民営化された際に、道路機構が借金を肩代わりし民営化後の6つの高速道路企業は黒字経営へと変わりました。しかし、首都高速道路などでは、現在距離別料金制度が実施されており無料開放にはほど遠い状態だと思います。 私が疑問に感じている事は、民営化された際に首都高速道路株式会社目線では借金が大幅に減ったという認識なのか、それとも今後も少しずつ借金を返済していかないといけない(つまり、借金をしている感覚は全く変わらずに消えない)のかという事です。 政府が税収などで少しずつ肩代わりをしている負債について、民営化後も2050年ごろという償還完了予定の時期に変化はないのでしょうか。民営化したことでメリットもあると思いますが、金銭的な問題は全く変わってないのではと勉強しながら感じてしまいました。 個人的にあまり交通量の少ない地域の料金を下げ、便益の大きな道路(東名など)の料金を比較的高くするような料金制度があったらいいと考えましたが、他の方のご意見が聞きたいです。 今さらですが道路特定財源制度により、全く合理的でない計画が施行され、後の世代に巨額の負債が残った印象ありますが、みなさんどうお考えでしょうか。 どなたか詳しい方いましたらよろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • gootttt
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回答No.1

まず経済学も民営化も魔法ではないのでできることには限界があります。 経済学でできるのは、経済の最適化だけです。 そして誰が見ても明らかに良いという政策は既にとっくに採用されていますので、今の経済政策は大抵微調整的な多少マシになる程度の政策が殆どです。 その上で質問者さんは色々視点が混乱していると思いますので整理します。 今回は以下の3点の視点が入り組んでいると思います。 ・道路公団の財務問題 ・民営化の影響の問題 ・あるべき公共財(道路)の問題 道路公団の財務問題については、これは日本国の借金問題にも通じますが、経済学は魔法ではないので莫大な借金を一瞬にして消す方法はありません。 高度経済成長の国ならば経済成長により小さくすることもできますが、それができるのは途上国だけで十分に成長しきっている先進国の日本ではそれは難しいです。 できることは、少しづつ地道に返すしかありません。 それではどうやって返していくかですが、それは以下の3点に集約されます。 1.支出を減らす。≒歳出削減 2.収入を増やす1(どこからか絞りとる)≒増税 3.収入を増やす2(仕事を合理化等)≒経済成長 国営である場合どうしても2が取られがちです。つまり、政府からの支援(税金)か国の後ろ盾の下での道路料金の値上げ(一種の通行税)です。 つまりは国の財布に頼りがちになるわけです。 経済がどんどん大きくなっているときにはそれでいいのですが、今の日本のように経済の拡大が終わっている国では、際限なく国に頼られても困るわけです。 その為に民営化がなされました。つまり国に頼らず自分で動きなさいということです。 そして民営化がなされた後には1.3.が優先されるようになりました。 つまりは、1.支出削減による財政の改善と3.新サービスの提供による収入の増加です。 代表的な1.の代表例は、道路建設の見直しと従業員賃金の見直しです。道路公団に雇われている人。特に下請けの会社は昔ほどお金もらってないです。 3.の代表例はサービスエリアの改善などでしょう。 つまり、道路公団の財政問題と民営化についての論をまとめると以下のようになります。 1.借金は民営化しようが国営のままだろうが残る。 2.問題は、どのようにして返していくかだけ。 3.国営企業は制度的問題として国を頼りに動かざるをえない。したがって、財務問題も最終的には国頼りになる。 4.民営化は国との繫がりを断ち切ることで、2.を封じ1.3.を推奨するという政策です。 最後にあるべき道路という視点で見ると、道路には以下の様な特徴があります。 ・ある程度までの数ならば、利用者が増えてもコストは一定である。 つまり、渋滞しない程度の交通量ならば通行料が1台でも100台でも費用は変わらないのです。 それならば、渋滞しない程度にたくさん使ってもらうのが一番です。 したがって、渋滞しない程度の交通量の道路は道路の利用料を下げるほうが合理的です。 次に渋滞している道路については、交通量を抑制する必要があります。 それには、より道路を必要としている人に道路を使わせるのが一番です。 その為には道路の利用料を引き上げることが合理的です。 なぜならば利用料を引き上げれば高い金を出してでも道路を使わせたい人(≒道路をより必要としている人)に道路を利用させることができるからです。 したがって、質問者さんの意見は正しいです、渋滞多発の高速道路は値上げするべきです。 特に正月お盆の時期は特別料金にすべきですね。 最後に >今さらですが道路特定財源制度により、全く合理的でない計画が施行され、後の世代に巨額の負債が残った印象ありますが、みなさんどうお考えでしょうか。 そういう面はあると思います。 これら全ての問題は道路公団のみに限らずこの国の財政問題全般に言えるかと…

Ozekichi
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 大変参考になりました。 自分なりに道路問題について調べていましたが、なかなか自分の意見に自信を持てず(様々な立場の考えがある為)他の方の意見や詳しい方からの補足があればとずっと思っていました。 民営化後に、政府が肩代わりする事であたかも負債が軽くなり道路企業も健全経営のようなニュアンスの政治家の発言もありましたが、本質的なところではどうにもならないような借金が膨れ上がっているのですね。 料金制度は特に重要なところだと思いますが、将来は料金の徴収システムの進歩により、今よりも利用者の便益が正確に反映されるような料金設定が施行されれば国民の不満の声も少しは収まるのかと思いました。 本当にありがとうございます。

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