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神風特攻隊

haasan382の回答

回答No.14

結果論や感情的部分抜きで純粋に戦争遂行を考えるなら不要だった事です。この方法を取った時点でその国は敗戦が決定している状態をほぼ意味します。まともな軍人(上官・幹部)ならこの方法が負けを意味する事を理解できます。 こんな手段は軍人にとって愚策中の愚策です。なぜなら何の経験も無いわたしでも行って来いで済む命令だからです。軍人としての戦闘知識のある有効な作戦が出来なくなった時点で上官は必要なくなります。 戦争は第一に「戦略的勝利(戦争に勝つ)」第二に「戦術的勝利(その場の戦闘に勝つ)」です。上官はそのために必要な戦いの方法を考える人達で、この方法はただの敗戦決定後の果てし無い延命策でどちらでもありません。まともな人間がトップなら「戦略的負け」で戦争を止めます。第一次世界大戦(W.W.I)のドイツ敗戦が似たような例です。 W.W.Iではドイツは勝っていたのに戦争目的の同盟国が全部負けちゃったのでドイツも止めました。だから国内はほぼ無傷で敗戦しました。戦争に勝てない→直ぐ止める(敗戦)をちゃんと理解していました。ある意味、冷静な戦争?をしていた訳です。 第二次世界大戦(W.W.II)では一変して国家総力戦になり、負けると分かっていても戦い続けるという破滅的な手段になり戦争に歯止めが掛からなくなりました。 それでも国のトップや幹部たちがまともなら、この方法を取らずに戦争を止めます。ナチスドイツのヒトラーは間違いなく唯一無二の独裁者だから彼が止めると言えば本土決戦無しに軍部も戦闘を止めドイツが廃墟になることは無かったでしょう。 ところが日本は独裁者が居ません。天皇は当時から象徴的になっていて統帥権はお飾りです。日本は当時も今も良くも悪くも全体主義で多数決です。そして日本人はみんな右倣えです。みんなで両手をつないで輪になってます。特に当時の日本は死ぬも生きるも一蓮托生で全部勝つか全部死ぬかです。 例え東条英機が(神風前に)もう戦争止めると言っても「東条は頭がおかしくなった」で幽閉されるでしょう。日本の歴史では過去に似た例がたくさんあります。もうこうなると誰が戦争を続けているか止める判断をするかが滅茶苦茶です。行きはよいよい帰りは怖いです。 結果「戦争止められない→米英は迫ってくる→有効な戦闘力が無い→神風」になってしまいました。神風の若い戦闘員は未熟だけどお国のため(しいては家族のため?)に死ぬ事を厭わない人達であふれていたため相互作用で悪循環になってしまいました。 自分個人としては「神風に疑問」でも周りがやっているのに一人逆らえない。「死ぬのが怖い恥さらし」にはなりたくない。「家族も卑怯者扱いされる」ですね。 ただ結果論で言えば神風が何の意味も無かったかは分からないです。 日本では本土決戦に向け「一億(人)特攻」まで言われていて、実際、米国が攻略した多数の島々では日本軍人は玉砕、民間人は自決していた(日本人はみな死ぬ覚悟が出来ている)ので、米軍としては「一億人の特攻志願者と戦うの?」と真面目に考えざるを得ない状況になりました。 本土決戦用に神風だけでなく実に多彩な特攻方法(水中服で棒の先端の爆弾をぶつけるとか)が考えられていました。でも居るのを事前に発見されたら手榴弾一個水中に入れれば付近の全員死にます。神風よりもの凄く哀れです。使われなくてよかったです。 この状況から推定すると本土決戦で最低100万人の米軍戦死者が出る計算が出て、米軍は毒ガスの大量使用(もちろん民間人関係なく無差別です)も真面目に検討されました。 でも原爆が間に合ったので毒ガスより原爆を2発使いました。ソ連も参戦し、これでは日本人が亡ぶと危惧した天皇は一部軍部(本来天皇を守る近衛師団も加わっていた)の天皇幽閉工作?を退け玉音放送で天皇が強制終戦しました。右に倣えの日本人ですから形だけでも統帥権を持つ天皇が全国民に戦争止めろと言ったらこれに逆らうと逆賊です。全国民が一度に知ってしまったら天皇を無視しろなんて誰も言えません。現代でもマスメディアで全国放送したらENDって映画よくありますよね。一蓮托生が別の意味でここでも機能したのです。 ちょっと話がそれましたが神風は本土決戦が無くなる伏線になったと思いたいです。逆にドイツは本土決戦で全土が無慈悲なソ連軍によって荒野になってしまいました。ドイツの死者は500万人です。日本は死者310万人なので200万人近く少なく済みました。 ちなみに神風は愚策中の愚策ですが、それでもちゃんとした日本正規軍の米軍攻撃作戦命令であり、自分の意思で民間人を巻き込む自爆テロとは全然違います。神風の隊員に米国客船や病院船に特攻しろと言ったら、銃殺されてもみんな拒否したと思います。

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