陰イオン交換クロマトでの溶出条件について

このQ&Aのポイント
  • 陰イオン交換クロマトでの溶出条件には、一般的にはNaCl濃度勾配が使用されますが、pH変化でも溶出が可能です。ただし、pH変化での溶出はあまり多く見られません。
  • pH変化での溶出を行う場合、回収するターゲットのイオン性部分がカルボキシル基または硫酸基の場合に限られます。溶出溶媒を変化させる際には、目的物のpKaに応じてpHを変化させる必要があります。
  • 強陰イオン交換では、目的物の結合がpHによって変化しにくいため、目的物を溶出するには溶出溶媒のpHを目的物のpKaよりも小さくする必要があります。一方、弱陰イオン交換では、目的物が溶出するためには保持可能pHの領域の外にpHが存在する必要があります。
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陰イオン交換クロマト

陰イオン交換クロマトで質問があります。 一般的にNaCl濃度勾配で目的物を溶出ような印象があります。しかしpH変化でも可能ですよね?なぜpH変化で溶出してくる例が少ないのでしょう?またpH変化で行う場合、どのような溶出溶媒をどのように変化させればよいでしょうか?回収するターゲットのイオン性部分はカルボキシル基または硫酸基だけです。例えばDEAEなどの弱陰イオン交換では、単体に結合できる目的物がpHにより変化します。それは、カルボキシル基や硫酸基のpKaにpHが達しなくても、弱陰イオン交換の保持可能pHの領域の外にpHがなれば、目的物は回収されてくるのでしょうか?逆に強陰イオン交換では、単体に結合できる目的物がpHにより変化しにくいです。つまりpH濃度勾配で溶出するためには、目的物のpKaよりもpHを小さくしなければならないということでしょうか? また現在、強陰イオンと弱陰イオン交換で酢酸ナトリウムを緩衝液として用いてNaCl濃度勾配で目的物を回収し、その後ゲル濾過でMeOHと水の混合液で目的物を回収してします。しかしながら、精製が十分ではありません。より精度の高い回収をするためはどうしたらよいでしょうか?ただし逆相カラムは使わない方向でお願いします。溶媒条件や違う精製法がある場合教えて下さい。 現在、カルボキシル基や硫酸基だけを有するものを回収しようと試みているのですが、経験的にカルボキシル基のみを有する化合物はどの程度のイオン強度で溶出されてくるか、わかりますか? 回答宜しくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • c80s3xxx
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回答No.1

グラジエントをかけるのも面倒だし,そもそも充填剤側の挙動もリニアではないので,制御しにくくてしょうがないから,グラジエント溶出には使わないのでしょうね.ある程度大きなグラジエントをかけようとすると,pH以外にも変化する要素が多く出て,何をやってるのかわけがわからなくなりかねないし. くっつけておいて,酸で洗って塩基で溶出とかはありますけどね.

sincere-to
質問者

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