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なぜ放射線でがん治療?

 「東京電力福島第1原発の事故をきっかけに、放射線による健康被害が懸念されています。放射線には発がん性があるといわれていますが、一方で、がんの治療法としても活用されています。どうしてなのでしょうか。また、治療に使われる放射線で健康被害を受けることはないのでしょうか」=さいたま市の主婦(40)

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  • bibian1
  • ベストアンサー率38% (17/44)
回答No.2

放射線は高エネルギーのレーザービームみたいなものだと考えてください。 がん細胞は周辺の健全な細胞を同じようながん細胞に、まるでゾンビやヴァンパイアのように仲間を増やしていきますが、そのがん細胞を切除してしまえばその元を断つことができます。 そこで、放射線でがん細胞だけを集中的に狙い焼き去ってしまうことでがんを治療することがでいます。 一方で、エネルギーの高いビーム、放射線を浴びてしまうと、人間の細胞を貫通し、その際にDNAを傷つけたり活性酸素を発生させたりします。これががん細胞を発生させる原因となるので、発がん性があるといわれているのです。

その他の回答 (1)

  • SANKEI1
  • ベストアンサー率82% (57/69)
回答No.1

 ■修復能力超えた放射線で細胞がん化  約60兆個の細胞からできている人体。このうちの一部が絶えず細胞分裂によって入れ替わることで生命が維持されている。  細胞分裂の際には、細胞の設計図であるDNA(デオキシリボ核酸)を正しくコピーする必要があるが、コピーの段階で時々、ミスが発生して遺伝子に突然変異が起こり、がん細胞になる。  がん細胞は際限ない増殖を繰り返し、大きくなりながら周囲組織に食い込んだり、転移して新たな塊をつくったりし、最悪の場合、人を死に至らしめる。  紫外線、化学物質、たばこ、アスベスト、ウイルス、加齢などが発がんの原因だが、放射線もそのう ちの1つだ。  放射線は、人体を通過する際、細胞のDNAを傷つける作用を持っている。通常、人間の細胞にはDNAの傷を修復する機能が備わっているが、修復能力を超えた放射線を人体が受けると細胞ががん化してしまうことがある。  1986年のチェルノブイリ原発事故では、子供の甲状腺がんが増えたとのデータがあり、原発事故があった福島県は、0~18歳以下の約36万人の甲状腺を検査することにしている。  また、広島・長崎の被爆者のデータなどから、100ミリシーベルトの放射線を浴びた場合、がんが原因で死亡するリスクは最大約0・5%上昇するとされる。  細胞のDNAを傷つける放射線の特性を生かし、悪者であるがん細胞のDNAを壊して〝退治〟するのが放射線治療だ。  がん治療においては、手術による外科治療、抗がん剤による化学治療と並び、放射線治療は3本柱の1つとなっている。  放射線治療はがんの治癒だけでなく、腫瘍を小さくして症状の緩和を図ることなどを目的として行われることもある。  東京慈恵医大放射線治療部の小林雅夫講師によると、手術と比べた放射線治療の長所は、メスを入れないため臓器の形・機能を温存しやすいことや、体への負担が小さいことであるという。  ■大きな差がある事故と治療の被曝  体の外から放射線をあてる「外部照射」が一般的だが、がんのできた部位(子宮がん、前立腺がん、口腔がんなど)によっては、放射能を持つ小さな物質を患部に埋め込んで照射する「小線源治療」という方法もある。  放射線が人体に与える影響を示す単位としては「シーベルト」が使われているが、放射線治療には「グレイ」という単位が用いられる。通常の放射線治療で用いられているX線では1ミリグレイは1ミリシーベルトとみなせる。  「病巣に対する放射線治療では6万~7万ミリグレイの総量を30~35回に分けて照射することが一般的。分割して照射するのはがん細胞よりも正常細胞の方が次の照射までに起こる回復が大きいことを利用するため」と小林講師は話す。  例えば、咽頭(いんとう)がんの場合は、2000ミリグレイを30~35回照射する。  7000ミリシーベルト以上の放射線を一度に浴びた場合、100%の人が死亡することを考えると、かなりの高線量だが、事故による被曝(ひばく)と治療による被曝には大きな差がある。  事故の場合は全身が被曝するのに対し、治療ではがんに狙いを定め、局所的、かつ計画的に照射する。このため、全身被曝では死に至る量でも治療が可能になるのだという。  では、放射線治療にはどのような副作用があるのだろうか。  「放射線の影響で将来的に2次がんが発生するリスクはゼロではないが、極めて低い。むしろ、放射線の照射によってがん周囲の正常細胞が傷ついたり、血行障害が起こることで粘膜に潰瘍ができたり、肺が線維化して呼吸機能が低下することが時々、問題となる」  小林講師はこう説明した上で、次のように指摘した。  「最近では、放射線をさまざまな方向から病巣に集中して照射させることで、正常な組織に入る放射線を分散できるようになり、こうした問題も格段に少なくなってきている」       (長島雅子)      ◇  「社会部オンデマンド」の窓口は、MSN相談箱(http://questionbox.jp.msn.com/)内に設けられた「産経新聞『社会部オンデマンド』」▽社会部Eメール news@sankei.co.jp▽社会部FAX 03・3275・8750。

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