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現代物理学の哲学とは?

来生 自然(@k_jinen)の回答

回答No.15

No.3, 6, 13 and 14です。 >>> No.13 お礼欄 No.11 の質問にプラスして。 宇宙誕生時には、斥力と引力が同時存在したのだろう、どちらか片方が先とは考え難い、そして物質とは、斥力と引力の均衡でバランスをとり形を保って存在できるのだろう。だとしたら、斥力と引力という二つの存在は、互いの存在が、互いを存在させる為の原因(エネルギー)となり得、その為互いが同時に存在する結果(エネルギー)となった、よって、両者間でエネルギーが保存された為、二つの間で因果律が自己完結して一つの物質となった。因果律が自己完結した為、因果律という無限連鎖を抜け出て、外部からの原因を必要とせず誕生でき、二つで一つの物質となる。 <<< ある状態(A)から、別の状態(B)に変化するとき、その背景に対称性があり得たなら、変化分(C=B-A)に対する、逆方向分の変化分(D=-C)が無ければならない。というのが、「対称性があるから保存則がある」ということ(ネーターの定理の簡易表現)です。 たとえば、ある状態(A)を真空とし、そこに「大きなエネルギーの塊」があったと仮定するなら、そうして、対称性が担保されているなら、「物質が生じる(C)と同時に、反物質(D)が生じなければならない。」ということになるわけです。しかしながら、ある一定時間後にD=-Cではなく、微妙にCの方が多く残ることがあります。これは「対称性の破れ」という概念になります。この考えは、宇宙誕生直後に「物質」を含む現在の宇宙が存在し得たという概念に結びつくものです。 自発的対称性の破れ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%99%BA%E7%9A%84%E5%AF%BE%E7%A7%B0%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%A0%B4%E3%82%8C 対称性の破れ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E7%A7%B0%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%A0%B4%E3%82%8C 反物質の消滅 >>> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E7%89%A9%E8%B3%AA 反物質の消滅反物質がどうしてわれわれの住む宇宙では殆ど存在していないのかは、長い間、物理学の大きな疑問の一つであったが、最近その疑問への回答が部分的ではあるが得られつつある。初期宇宙においての超高温のカオス状態の中で、クオークから陽子や中性子が出来、中間子が生まれ、それぞれの反粒子との衝突で光子(電磁波・ガンマ線)に変換されたり再び対生成されていた頃にすべては起こったと考えられている。 従来、物質と反物質は鏡のように性質が逆なだけでその寿命を全く同じだと考えられてきた(CP対称性)。だが近年、粒子群の中で「物質と反物質の寿命がほんの少しだけ違う」というものが出てきた。最初はK中間子と反K中間子である。そして、B中間子もはっきりと反B中間子とでは寿命が違うことが確認された。日本の高エネルギー加速器研究機構[5]のBelle検出器[6]による発見である。「反物質の寿命がわずかに短かった」(CP対称性の破れ)。これにより、初期宇宙の混沌の一瞬の間の「物質と反物質の対生成と対消滅」において、ほんのわずかな可能性だが反物質だけが消滅し物質だけが取り残されるケースがあり、無限に近いほどの回数の生成・消滅の果てに、「やがて宇宙は物質だけで構成されるようになった」と説明できる。もちろん多種さまざまな粒子群の中のわずか2つの事例であるが、他の粒子での同様の現象の発見やそもそもの寿命のずれの発生機序が解明されれば、この謎は遠からずすべてが解明されると期待されている。 <<< 上述のwikipediaでの仮説は、宇宙誕生前にまでネーターの定理(対称性 → 保存則)を適応できるという概念に基づいていますし、宇宙誕生前に「対称性」を担保するだけの「時空連続体」(=宇宙)を想定しています。 現在の宇宙以外の状態を想定することは、現在の宇宙に住む住人にとって非常に困難なことであり、少なくともネーターの定理(対称性 → 保存則)が成り立つ状態(物理学が成り立つ状態)を想定しなければ、想像すらできないということになります。 逆に言えば、ネーターの定理(対称性 → 保存則)が成り立たないような状態を宇宙誕生前に想定するなら、「何でもあり」で、無から有が突然飛び出しても、なんら問題がないとも言えます。

noname#213462
質問者

お礼

ご説明して頂きありがとうございます! 対称性の破れというのは、日本の方が、最近ノーベル賞を受賞され、その言葉が有名になりましたが、言葉だけを聞くぶんには、全く何のことなのか理解できませんでしたが、それをきっかけでサイエンス誌などで調べて、大まかには、何となく知っていました。 宇宙誕生時に粒子と反粒子のわずかな性質の違いで、粒子が生き残ったというのも知り、宇宙は想像以上にまだまだ謎がたくさんあり、その仕組みの未知なる複雑さに、ワクワクと心躍らせるというより、私が生きている間に、人類が宇宙を解明することなんて、本当に容易では無いんだなと思い知らされ少しがっかりしました。。 疑問などもありますが、基礎知識も足りていないので、私には質問よりまず勉強のほうが先な気がしてきました(笑)。 独学でどこまでいけるかも分かりませんし不安ですが(笑)。 本当に丁寧に教えて頂きありがとうございました!! また、どっかで変な質問をするかもしれません(笑)。。

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