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貝殻焼成カルシウムと酸化カルシウムの違いについて

市販されている「ほたて貝殻焼成パウダー」「ホタテ貝焼成カルシウム」「貝殻焼成カルシウム」といった商品には、「除菌・抗菌作用、消臭効果」などがあると書かれ、洗濯や台所の除菌、商品によっては、水虫の治療にも効果があるそうなんですが、その主成分は、結局の所、酸化カルシウム(生石灰)とのことです。 貝殻焼成カルシウムのこういった除菌・抗菌作用、消臭効果は、普通の生石灰でもあるものなのか、それとも、貝殻焼成カルシウムには、何か微量な成分が入っていて、普通の生石灰とは異なるものなのでしょうか?

  • 化学
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  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.4

1.石灰は一番安価な強アルカリです。工業的には大量に使われているはずです。 また炭酸カルシウムはカルシウム化合物製造の場合のカルシウム源ですから反応の過程で石灰が出てくることが多いはずです。(ナトリウム化合物製造の場合のナトリウム源は食塩です。) 廃水処理の中和剤としての使用量はかなりの量になるだろうと思います。 現在日常で石灰を一番よく使う場面(工業的な用途を別にして)は畑にまくということでしょう。農協や園芸材料店では石灰が売られているはずです。多分20kg程の単位になった袋詰めでしょう。 運動場の線引きには最近は石灰ではなくて炭酸カルシウムが使われています。 漆喰を使うような建造物も最近はほとんどなくなったのではないでしょうか。 普通石灰と言えば消石灰です。作った直後のもの以外は消石灰と考えていいでしょう。生石灰が必要になれば消石灰を改めて焼くことになります。 生石灰と水との反応での発熱はかなりのものです。火事の原因になることもあるという記事を見ることもパリます。冬場に駅の売店で売られている弁当や日本酒の中にはこの熱を使って温める仕組みが組み込まれているものがあります。 2.私はそのように想像しています。アルカリ性を下げることもできますが燃料代の節約にもなります。 炭酸カルシウムは水に溶けにくいのでアルカリ性は弱いです。チョークの粉で考えて下さい。 チョーク(chalk)はもともとイギリスのドーバー海峡側の海岸にある白い崖の事です。崖を作る岩石の成分は炭酸カルシウムです。石灰石に直接対応する英語はlimestoneですがchalkが使われることもあるようです。 3.胡粉について詳しいい説明を見つけました。 http://www.nihon-kogeikai.com/SASAERU/SASAERU-103.html #3に「貝殻を焼いて作る」と書いたのは誤りのようです。 畑にまく石灰は貝殻を焼いて作っていたというのと混同していました。 貝殻は表面に付着物があります。この付着物を取り除かないと顔料にはなりません。 上にあげたサイトの説明では10年寝かしたものを用いると書いてあります。 アサリやハマグリは普通、殻付きで売られています。ホタテや、カキはむき身にして売られています。産地には大量の殻が残ります。この殻の処分には困っているはずです。何とか利用する方法はないかと考えているはずです。チョークの材料にしているかもしれません。畑にまく石灰を作っているかもしれません。山から切りだした石灰石を焼くというのは個人需要の石灰ではやっていないかもしれません。焼くというのは燃料コストがかかります。二酸化炭素の排出というのも問題になります。炭酸カルシウムとしての売れ口があればそれの方がいいということにもなるでしょう。 乾燥剤の袋を見るとセメント製造で知られている場所が生産地として載っていることがあります。 この辺のからみは私にはよく分かりません。

lalikkuma
質問者

お礼

詳しい解説、ありがとうございました。 非常に理解が深まり、本当に感謝しています。

その他の回答 (3)

  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.3

石灰は現在「せっかい」とかなが振られていますが元々は「いしばい」です。 ある種の石を焼いて出来る白い粉だからです。私が小学生の時はまだ「いしばい」と呼んでいました。畑にまいたり、壁土と混ぜて漆喰を作ったりしていました。運動場に白線を引くのにも使っていました。 新しく作った石灰に水をかけると発熱します。発熱能力をもった石灰を「生」石灰、水を吸って発熱能力のなくなってしまった石灰を「消」石灰と呼んでいます。 どちらも強いアルカリ性を示しますが「生」石灰の方は発熱のある分、危険度が高いです。 海苔やおかきの袋の中に入っている「禁水」と書かれている乾燥剤は生石灰です。 石灰を取るために使う石は特別な石です。「いしばい石」=「石灰石」です。学術用語として音読みで「せっかいせき」と読まれるようになってからその跳ね返りで「いしばい」ではなくて「せっかい」と呼ばれるようになったようです。 石灰を畑にまいたり、漆喰の材料にしたり、というのは全国的な用途です。石灰石はやはり、山手の方に多く産出します。海に近いところでは貝殻を焼いて作っていました。海に近い平野部で畑にまいていたのはほとんどが貝殻を焼いて作ったものでしょう。 大きな貝殻を焼いて作ったものは混ざりものが少なくて白さが目立ちます。こういう白い粉は顔料として使われていました。「胡粉」と呼ばれています。日本画で使う白、日本人形の絵付けに使う白はこの胡粉です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%A1%E7%B2%89 >白色度の高いものにはハマグリが用いられるが、加工の易さからカキ、ホタテの貝殻も用いられる。それぞれの貝は食用になるものと同様だが、各地からより白色度の高い貝が探し求められている。 うまい商売を見つけたものですね。 何百年も前から知られていて、畑にまかれたり、人形の顔に塗られたりしていた白い粉、海苔の袋に入っている乾燥剤と同じものが「特別な薬効」があるとして宣伝すれば売れるのですから。 石灰は水に溶かすと強いアルカリ性を示します。手荒れの原因になります。濃い溶液であれば炎症を起こすことになるかも知れません。水虫に塗るなんて考えられません。 普通の人が素手で扱う事が想定されているのであれば、かなり純度を下げているのではないかと想像できます。石灰に炭酸カルシウムを混ぜているでしょう。ホタテを焼いて作った石灰にホタテの貝殻の粉を混ぜたのであれば、混ぜた割合のいかんによらず「ホタテ100%」という表示が可能です。 普通の家庭でアルカリ性であることをあまり意識しないで使ってもいいという目安は重曹です。これ以上アルカリ性が強い物質であれば取り扱い注意の表示が必要になります。マジッ*リンのようなアルカリ性の強い台所用洗剤には「使用する際には手袋着用」というような表示があると思います。 石灰をそのままで使うということは想像できないことです。ためしにお酢をかけてみて下さい。多分かなりの泡が出てくるだろうと思います。

lalikkuma
質問者

お礼

詳しい解説、有り難うございました。 1,以下のような感じかと理解したのですが、大枠、間違っていないでしょうか? 炭酸カルシウム(貝殻など)→(焼く)→生石灰(酸化カルシウム)→(水を加える)→消石灰(水酸化カルシウム)。 生石灰:乾燥剤 消石灰:ライン引き、漆喰の原料 どちらも、強いアルカリ性。 2,「貝殻焼成カルシウム」の商品は、貝殻を焼くと、生石灰になって、強いアルカリ性になってしまいますが、アルカリ度を緩和するために、焼く前の炭酸カルシウムを混ぜているという感じに理解して良いでしょうか? 炭酸カルシウムは、アルカリ性は弱いのでしょうか? 3,胡粉は、wikiには炭酸カルシウムとありましたが、貝殻を焼いて作るのなら、生石灰or消石灰なんでしょうか? 以上、お答え、追加して頂けると有り難いです。。。

  • Saturn5
  • ベストアンサー率45% (2270/4952)
回答No.2

>貝殻焼成カルシウムのこういった除菌・抗菌作用、消臭効果は、  普通の生石灰でもあるものなのか その通りです。普通の生石灰にもある効果です。 そもそも、除菌≒抗菌≒消臭 であり、菌が減れば菌によってタンパク質が 分解されることもないので臭いもなくなるという考えです。 これはひとえに、生石灰の大きなpH(強アルカリ)によるものです。 基本的に腐敗菌は自分がカルボン酸を生産するため、弱酸性には強い のですが、強アルカリには弱いのです。 生石灰は石灰石を焼いて作られるものです。 石灰石は貝殻や珊瑚が固まってできたものです。西日本の各地で取れる ものですが、かつて暖かい海の底であったところには間違いなく石灰石 があります。 したがって、貝殻焼成カルシウムと工業的な生石灰はつきつめれば、 同じ原料からできていると言えます。

lalikkuma
質問者

お礼

生石灰というと、工業的で、おどろおどろしい感じがしますが、起源は貝殻焼成カルシウムと同じなんですね~

  • itaitatk
  • ベストアンサー率38% (751/1976)
回答No.1

普通の生石灰とは違い貝殻(自然のまま)ということで体に害があることがほとんどないだろうということからきていると思います。その方が安全ですし・・・

lalikkuma
質問者

お礼

イメージとしては、ほんと、そうですよね~

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