• ベストアンサー

逆格子について

3次元の逆格子の基本並進ベクトルは、結晶格子の基本並進ベクトルを用いて表されます。 格子定数aの一次元結晶の逆格子は、面間隔2π/aを持つ平面になることを示してください。 平面になるとはどういうことですか? また、問題の解説もお願いします。 .

noname#191921
noname#191921

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.3

3次元の格子からの回折がラウエ関数になることはご存じですよね。 ラウエ関数~sin^2 (N qa/2) / sin^2 (qa/2) Nは並んでいる格子点の数で回折線の幅は分子のsinが0になるところまででとると N qa/2 = π  ∴ q = 2π/Na であり、Nが大きいほど鋭いピークに、Nが小さいほど広がったピークになります。 三方向全てでNが十分に大きければ点になるので、これを逆格子点といっています。 一次元結晶と言うことは、 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ と原子が並んでいるので、Nが十分に大きければこの方向には鋭いピークになります。 しかしそれとは垂直な方向は、N→0の極限を取ったものになっていますので、 ピーク巾が発散、つまり、無限に広がることになり、この場合は原子の並びに垂直な全ての方向に広がるのでシートになります。 同様に、二次元結晶の場合は原子が並んでいる平面に垂直な棒になります。

noname#191921
質問者

お礼

ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • wata717
  • ベストアンサー率44% (72/161)
回答No.2

これは実際に回折実験を行うと体験できます。従って実験が出来ないのであれば、そのような実験の本を見れば分かります。 1次元格子の逆格子(名前はおかしいが)は1/a(2πは数学的なもので、回折の本では使用しない)間隔で平面が配列し、2次元格子(周期a,b)の逆格子は棒が(1/a,1/b)の交差点に配列します。3次元格子の逆格子(ここで名前は正常になる)は(1/a,1/b,1/c)の間隔で配列した格子を形成します。平面であるかどうかは、数学的(フーリエ変換)を行っていることから分かります。 フーリエ変換は量子力学でも実空間と運動量空間とを結びつける大切な数学的ツールです。

  • eatern27
  • ベストアンサー率55% (635/1135)
回答No.1

普通の3次元結晶における回折現象(X線回折,電子回折,中性子回折など)を考える時に Ewald球を使ってその回折条件を求める方法がありますよね。 詳しい方法は教科書等に譲るとして、Ewald球と逆格子点が交わる所を求めています。 同じことを(3次元空間に存在する)1次元の結晶で考えると、逆格子"点"に相当するものが平面に変わりますので、これの事を言っているのでしょうね。 3次元結晶の時に逆格子点をどうやって計算したかをご存じなら、それと同じことをやれば導出できるはずです。 デルタ関数をフーリエ変換すると、定数関数になることを使いましょう。

関連するQ&A

  • 最密六方格子ー逆格子

    最密六方格子の実格子および逆格子における基本並進ベクトルを記述せよ。また、それぞれの体積、空間充填率、単位胞中の原子数を求めよ。 格子定数:a この問題を教えてください。 実格子についてはわかったんですが、逆格子についてが分かりません。

  • 逆格子の計算

    bccの基本並進ベクトルから逆格子ベクトルを求めよという問題を解こうと思ったら分母が0になっちゃうんですけど… どうしたら??

  • 逆格子のスケールについて

    実空間の単位胞がa,b,cベクトル、及び2a,2b,2cベクトルで定義される2つの単純格子において、対応する逆格子の大小関係はどうなりますか? また同じ格子定数を有する、体心立方格子の単結晶と単純立方格子の単結晶において、電子顕微鏡により[001]から電子線を入射した時に得られる電子線回折像の差異はどうなりますか? どちらかでもいいので分かる方教えてください

  • 逆格子について

    逆格子の定義については講義で習って理解したのですが、 逆格子ベクトルHhkl=hb1+kb2+lb3が結晶系に関係なく(hkl)面に垂直というのがどうしてそうなるのか理解できません。お願いします。

  • x線散乱の強度と逆格子ベクトル

    現在x線散乱を勉強しているのですがx線散乱の強度の代償は結晶構造において何を表すのでしょうか? またブラック散乱は散乱ベクトルが逆格子ベクトルと等しい点で起こるということはわかったのですがこれは実空間においてどこで反射が起こっているのかがよくつかめません。 例えば逆格子ベクトルG=(1.1.1)での反射は実際の結晶内では(111)点?(面?)で反射が起こっていいるのですか?そこらへんがイメージできないので理由を含めて解説お願いします。

  • 逆格子ベクトルの軸ベクトル

    逆格子ベクトルGの式で与えられる軸ベクトルbは、基本並進ベクトルaを使って表されていますが(b1=2π*(a2×a3)/(a1*a2×a3)などの式)、これは、なぜこのような式になるんですか?教科書などで見てもこれらの式だけが書かれていて、詳しいことが書かれていません。ご教授のほどよろしくお願いします。

  • ブラベー格子...

    基本並進ベクトルで表せれる平行六面体が単位格子で、これの積み重ねによって結晶空間は埋め尽くすことができるのはわかりました。 それとブラベー格子との関係がはっきりしません。 参考書を読んでいると、単位格子のとり方は14通りしかなくこの14種類をブラベー格子というと、とらえていますがなにか違う気がします。 どう理解すればいいのか教えてください。お願いします。

  • 単純単位格子の格子定数について

    原子配置が[uvw]=[000],[1/2 1/2 0]の立方晶の格子定数a',b',c'を求める方法が分かりません。逆格子と面間隔と格子定数をうまく利用すれば解けそうなのですが、力尽きました。どなたかご教授願います。

  • 逆格子

    固体物理学の問題で、 NaClの結晶構造因子を計算し、その逆格子を描け というのがあり、構造因子は出せたのですが 逆格子を描けというのはどのようにして描けばいいのでしょうか。 できれば詳しく教えてください。 お願いします。

  • 実格子と逆格子の関係

    たいていの固体物理学の文献では、結晶の実格子と逆格子には一対一の関係があると書かれています。 概念だけは理解できるのですが、実際に実格子中のある点が、逆格子においてどの点へと対応付けられるのかが分かりません。 たとえば、単純立方格子中の任意の立方体(一辺の長さがa)の8つの頂点が逆格子のどの点へ移されるのか、という問いがあったとしてその考え方について教えてください。 第一ブリルアンゾーンの点でもかまいません。