山県有朋と日本の官僚制度の形成

このQ&Aのポイント
  • 山県有朋は明治時代に新制度を案出し、官僚が政治的決定の影響を受けないようにした。
  • 山県有朋の制度によって官僚が幅を利かせている社会システムが作られたと考えることができる。
  • 具体的には、山県有朋が官僚を政治から分離し、官僚による統制が強化された。
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本質的に今日まで続いた、官僚と政治家の権力構造内での相対的な位置は、1

本質的に今日まで続いた、官僚と政治家の権力構造内での相対的な位置は、19世紀末、明治の寡頭政権の一人、山県有朋が制度を操作して確立したものである。山県こそ、日本の社会統制官僚の生みの親と呼ばれてよい。 山県が案出した新制度によって官僚が政治的決定の影響を受けないよう分離されたわけである。… という記述を本で見かけたのですが、山県有朋って明治以降の日本史にそこまで絶大な影響を及ぼした人だったのでしょうか?ちょっとその本の記述で難しくて分かりにくいところもあったのですが、山県有朋によって、日本で官僚が極端に幅を利かせているような社会システムが作り上げられた、と考えることもできるのでしょうか?だとすれば具体的にどういうことをしたのでしょうか?

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質問者が選んだベストアンサー

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回答No.3

Wikipediaの「次官」のページの次のようなくだりのことを言わんとしているのでしょう。 (引用初め) 1898年に第3次伊藤内閣に代わって、初の政党内閣たる第1次大隈内閣が誕生するようになると、勅任官の職に政党員を任命し、行政に対する政治の影響力を及ぼしていく。大隈内閣瓦解後、第2次山県内閣が1899年に文官任用令を改正し、勅任官を資格任用制とし、次官をトップとする常設官僚機構による行政支配が確立する。 (引用終わり) 明治初期は政府の高官の任用に規定が無く、政治家の意向による任用(政治任用、猟官制)が幅を利かせていましたが、山形の改革により、試験により採用された官僚が官界で出世して高官に任用されるシステム(資格任用制、メリットシステム)、つまりは今日まで続くシステムが定着したのです。 つまり官僚にとっては政治家が変わるたびにクビの心配をしなくてよくなったために、今日においては官僚主導などと呼ばれるような、官僚による、政治からは距離を置いた独自の自律的な権力が構築されていった、ということを言いたいのだと思います。 その意味で「山県こそ、日本の社会統制官僚の生みの親と呼ばれてよい。」という記述には特段疑問は感じません。 文官任用令、資格任用制、猟官制あたりをキーワードにしてしらべるといいと思います。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%A1%E5%AE%98
kgat0769
質問者

お礼

なるほど、勉強になりました!ありがとうございました!

その他の回答 (2)

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

その本 → ちょっと左がかった記述ですね。 普通、元老とか言うはず http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E8%80%81 徴兵制度や軍部大臣現役武官制 などが、軍関係 内務卿=内務大臣 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3_(%E6%97%A5%E6%9C%AC) 非常に長い間その任にありました。 この意味で、軍と内務の二つの組織を作り上げたと言えます。 さらにいえば、明治の元勲と言われた人たちの中で、もっとも長生きした。

  • aran62
  • ベストアンサー率16% (486/2913)
回答No.1

まるで違います。 日本は国家形成の大和の時代より、天皇を統治の長とする官僚統治の国家です。 信長も家康も西郷・板垣も官僚のTOPを目指しておりました。

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