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「自分探しの旅」という言葉が
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#2です。 「自分探しの○○」という表現は 仕事や生活を通していつか実現させるはずだった自我が もしかしたら本当はその先には無いのではないか? というバブル後1990年代初期の日本人の気づきに端を発します。 もちろん、その気づき自体は遥か以前からあるものですが、 仕事や生活をいったん否定した上で存在する(と仮定した)本来的な自我へのまなざしという意味で 退行的・逃避的性格を持つことが当時の世相と非常によく合い、 かつ、エクスカーション的・自己啓発活動的な新しい市場形成を伴う点が 出版業界や旅行業界、各種メディアにとって格好のメシの種になったのでしょう。 そういうわけで人の目につくところに大量に表れてきたわけです。 当然、商売上の看板に過ぎないので学術的なテクニカルタームにはありません。 (「民族的ルーツの探求」とも異なりますので#3の御回答も妥当ではないでしょう。) 「自分探し・・」は、どちらかといえば字義通りに解釈するに値しない、 昨今の「スピリチュアル」や「マイナスイオン」のたぐいと同じく 裏打ちの無い低俗な客寄せ文句であり、ただ黙殺すべき概念だと思います。
その他の回答 (3)
回答者は、オボロゲかつ、定かではない知識をひけらかします。 それでよければ、お読みください。 1977年、米国TVドラマがありました。 のちに映画化されたのですが 題名は【ルーツ】です。 アレックス・ヘイリー様の小説が原作です。 ◎先祖の奴隷時代を回想し、 【自分】の出身地を【探る旅】に出ます。 黒人の主人公が、クンタ・キンテさんです。 (巷では、適当な人物の名前がほしいときに、例として使います。 キンタ・クンテ、キンテ・クンタ あるいは、 クンテ・キンタと呼ばれたりしますが、いずれも 原作からすれば、間違いです) 映画は、日本でも流行りました。 このことから、派生したのでは?と考えると、 何時ごろから?という質問の 答えは【1980年ごろから】になります。Z
お礼
「ルーツ」は、私も見ました。 山口瞳の「血族」に通じるのかなと思いながら見た記憶があります。 このあたりに擬えて、真似たのかも知れませんね。 自己というものが確立していないのに「自分探し」とは恐れ入るところではありますが。 どうやら、この問題の基点はバブル期にありそうですね。 金に浮かされ、金を豊かさの物差しとした時代だったように思います。 有難うございました。
- flashdance
- ベストアンサー率45% (25/55)
文献や雑誌記事においてその言葉が登場し始める時期を調べました 「自分探し」単体なら1990年ごろ、 「自分探しの旅」としての使用は1992年ごろからです
- aston2000
- ベストアンサー率20% (203/986)
自由な現代からではないでしょうか? そもそも自分探しをするのに旅などいらず、その場で自問自答すればいいだけであり、 自分探しの旅という名のただのリフレッシュであることは言うまでもがなですが。
補足
早速のご回答、有難うございます。 恥ずかしげもなく「自分探しの旅」などと、 子供の言い訳のような言葉がメディアやネットに登場したのは、 いつ頃からだろうか、とふと思い、ネットを見てみると、 いまだに、ブログや掲示板などで、使われています。 理屈のつかないところに、もっともらしい理屈をつけるのが、 昨今の問題点だと思っています。 はて? いつ頃からだろうか、 バブル期? バブル崩壊後? 私の感覚では、10年ほど前ではなかろうかと 思っていますが、具体的に誰が最初に言い出したのか、 自然発生的に生まれてきたものか、そのあたりが 知りたいところです。
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お礼
懇切なご回答を有難うございます。 バブル経済が日本人に与えた影響は相当大きなものだったように思います。 >バブル後1990年代初期の日本人の気づきに端を発します。 気づきというより、 (1)見失ってしまった、 (2)或いは自己実現できなかった、 (3)さらには自己実現の方法を学ばなかった、 (4)或いは学ぶための苦しみに耐える精神力が養成されなかった。 嫌なことを、「嫌だ」と簡単に拒否できる時代ではなかったかと思います。 「嫌になったら、いつでも戻ってらっしゃい」と、結婚する娘を送り出すなど、 私には考えられない状況がありました。 結果、青い鳥を捜し求めるような、「自分探し」という、もっともらしい単語に 惹かれ、ますます自己を見失って行ったのではないか。 下記のご回答はまさに私が求めていた(笑)ものです。 >「自分探し・・」は、どちらかといえば字義通りに解釈するに値しない、 >昨今の「スピリチュアル」や「マイナスイオン」のたぐいと同じく >裏打ちの無い低俗な客寄せ文句であり、ただ黙殺すべき概念だと思います。 有難うございました。