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「遊びをせむとや生まれけむ」
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『新日本古典文学大系』(岩波書店)によれば,全文は次のとおり。 遊びをせんとや生まれけむ,戯(たわぶ)れせんとや生(む)まれけん, 遊ぶ子供の声聞けば,我が身さへこそ揺(ゆ)るがるれ 『梁塵秘抄』359番。大意は「人は遊ぶために生まれてきたのだろうか,遊ぶ子供の声を聞くと,(もう子供ではない)自分も遊びたくてうずうずしてくる」といったところでしょうか。 『梁塵秘抄』は,1180年頃,後白河法皇が当時の流行歌を集めて編纂したものです。上記のような七五・七五・七五・七五の四句形式の歌謡を「今様」といいますが,その今様形式のものを中心に560首ほどが現在まで伝わっています(元は10巻あったらしいのですが,第1巻の一部と第2巻しか残っていません)。多くは仏教賛歌のようなものですが,上記のように庶民的な感覚で歌われた楽しいものもけっこうあったりします。
その他の回答 (3)
>大意は「人は遊ぶために生まれてきたのだろうか,遊ぶ子供の声を聞くと,(もう子供ではない)自分も遊びたくてうずうずしてくる」といったところでしょうか。 従来からの通説ですが、最近は、仏教賛歌であるところの『梁塵秘抄』の意を汲んで、「遊女が我が身の罪業の深さを嘆く歌」みたいな解釈も有力です。実際、この歌の前後の歌も遊女の歌ですし。 ・・・と思ったらtotoro196さんの参考HPにも同じことが書いてありました。
お礼
回答ありがとうございます。おっしゃるように、表の意味以外に「遊女」の嘆きとも解釈できるようですね。でも、やっぱり、個人的には参考HPの方ようにさらっと、子供への情愛ととらえたいですね。やはり、全体を通して梁塵秘抄読んでみたいと思います。
- asuca
- ベストアンサー率47% (11786/24626)
確か「遊びをせむとや生まれけむ。戯れせむとや生まれけむ。遊ぶ子どもの声きけば、我が身さえこそ動るかれ」 だったと思います。
お礼
回答ありがとうございます。asucaさん、すらっと全文が出てくるのは凄いですね! 本当に、子供を見守るやさしいのびやかな視線が感じられるいい歌ですね。
- totoro196
- ベストアンサー率32% (76/235)
参考になるかわかりませんが 梁塵秘抄のHPを見つけました。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 恥ずかしながら、私、梁塵秘抄は「説話集」かなにかと勘違いしていたのですが「今様」集なのですね。今様は、今の時代で言えば「流行り歌」のようなものみたいですが、このHPに紹介されている歌は本当に胸を打たれるものばかりですね。どちらかといえば、社会的には下層の人々の情感細やかな歌にじわーっと熱いものがこみ上げてきました。早速本屋さんに行って見てみようと思います。
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お礼
回答ありがとうございます。古典にお詳しいんですね。どの歌もリズムがあるなと思ったら、ちゃんとおっしゃるような形式があったんですね。当時の法王が「庶民の流行歌集!?」を編纂したなんて興味深いです。是非、本を手に入れて「歌」を全部、読んでみたいと思います。(岩波文庫にありましたよね?)