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哲学に、なぜ歴史があるのですか。
私自身は哲学について素人です。 中央公論新社より 「哲学の歴史」という12巻組の本が 出版されていますが、 縁あって、その本が企画段階だった頃に その説明をいただく機会がありました。 そのとき、私は哲学に歴史があるということに おどろきを感じました。 哲学は、それぞれの個人が考えることで それは、その時代に一からその人の中でまとめられるものだと 思っていたからです。 誰かがまとめたものを下敷きに その考えを推し進めるということもあるとおもうのですが、 だとしたら、ある疑問の答えは 歴史をさかのぼれば、どこかで出ていることになります。 おそらく答えが出ているに違いない事を わざわざ自分で考えるのも徒労に感じますが、 歴史を調べて答えを探す事は、 哲学ではないようにも思います。 哲学には、どうして歴史があるのでしょうか。
- neue_haas
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- 哲学・倫理・宗教学
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- mi_p
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歴史的な背景は必ずあります。 ある記述によると哲学は、前提や問題点の明確化、概念の厳密化、命題間の関係の整理などの理性的な思考を通じて、様々な主題について論じて研究を進める学問の一種。その理性的な思考自体も研究対象になるとなるようです。 たとえばルネッサンス時代の哲学者ブルーノ。彼はそれまで有限と考えられていた宇宙が無限であると主張し、コペルニクスの地動説を擁護したことで異端であるとの判決を受けて火刑に処せられました。ブルーノは思想の自由に殉じた殉教者といわれていたりする。 他の回答者さんが言っているように技術進歩や政治や経済の変動・進化に深く左右されるものだと思います。なので哲学は一言で言えば幸福追求の学問というところで歴史とともに進化するものなんじゃないかな。
- mmky
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>>哲学には、どうして歴史があるのでしょうか。 市民社会に時間的変化(歴史)があるゆえ、市民社会の新しい問題解決のための哲学に時間変化、つまり歴史があるということでしょう。 現代であれば、科学技術や医療技術の進歩に伴う生命倫理の問題については過去にはなかった問題ですから、この解決も哲学の領域ですよね。 その都度に生まれる新しい問題やその解決法の提示が哲学であって、言葉をこねくり回すことが哲学ではありませんね。それ故、哲学にも時代認識はあるということでしょう。
お礼
最近、脳死は死であるという法案が話題になっていますが、 哲学者がその議論に参加しているように感じられません。 現代の哲学者の顔があまり見えないのですが、 今も哲学の歴史は、市民社会の変化に応じて 変化しているのでしょうか。 私の疑問も、もとをたどると、その変化が 市民である私に感じられないからだとも思うのですが。 ご回答ありがとうございます。
哲学を思想とみなす立場からは、当然そのような世界観の歴史が、他の人文社会自然諸科学、そしてそのような科学を支えている人々によって形成されることになります。 しかしながら、哲学が思想であるという立場は、ある意味で偏っています。それは、思想がなんらかの政治社会経済体制などの基礎付けを行うというマルクス主義的な見方に立つという極めて近現代の日本的な見方に立っているからです。 もし哲学に歴史があるとしたら、特殊日本的な環境の中でそうなるのであって、それはあくまでもそのような出版やジャーナリズムそしてそれを批判したりするしか能のないアカデミシャンたちの働きによるものです。 ですから、哲学に歴史があるかないかという問題にあまり煩わされずに、ご自分で哲学をするということをお勧めします。 総合大学の哲学科を出て、大学院哲学専攻を中退したものとしての最小限の希望です。
お礼
哲学という分野とどのように出会うかという事は とても大切なものですね。 私の場合、数直線を人間がなぜ理解できるのかという 疑問がきっかけでした。はじめは数学の本を調べていましたが 数学は数直線が理解できるという前提で書かれており、 脳神経学、認知心理学とほうぼう探すうちに、 哲学が扱っていることを知りました。 その試行錯誤が無駄だったとは思いませんが、 出版も含めて、哲学が、考えたい人にとって もうすこし開かれたものであってもいいと思いました。 ご回答ありがとうございます。 ご希望に添えるように考えていこうと思います。
- wiz0621
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もちろん、歴史(思想史)の連続性は存在しない、という スタンスを取った哲学者(ミシェル・フーコーら)も居ます。 歴史とは地層を調査する地質学のようなので、同じ現象に対する 考え方ですらその時代の世相によって異なるのですから、 別の解釈が出来上がることもあるかもしれません。 (もちろんこの考えも彼らの"個"に対する認識の上に成り立つものなのですが) 一方で、思想には連続性(つまり歴史)があるという立場を とっている人も多いのです。 哲学とは何か、を考えたときに、多くの場合それは"問い"であると 言い換えることができるのではないでしょうか。事実、哲学者は 古代ギリシアの昔から、問いと、それに対する答えという方法 (問答法・弁証法)を重視しています。 他方、哲学というジャンルの特殊なところは、"前提を作る"学問 であるところなのです。1+1=2という前提があれば1+1+1>2という 解を導くことができるのですが、 前提そのものを問う哲学の答えは絶対的なものではなく、 同じ問いに対しても様々な解釈・考え方が生じます。 人間が群生物でなく、ひとつの自我を持った"個"だとすれば まったく同じ知識・経験を持った人間というものは存在しません。 つまり、"最初の哲学者"が設定した問いに対して、多くの人が答えを 考えたときにそこには必ず違いが生じます。あるいは"最初の哲学者"の 考えの○○の部分は間違いであると指摘する人や、○○の部分の考えが 足りていないという指摘をする人も居る。 そうして相互に補完や否定を行うことで、思考はより醸成されていくのです。 これこそが、思考と哲学の歴史と言えるのではないでしょうか。 近代以降の哲学者の著作を見ていくと、その傾向はさらに顕著です。 ハイデガーから見たデカルト、カミュから見たデカルトというように 過去の哲学者への論評はすごく多いので、そういったものも見ていくと より深い理解が得られるのではないかな?と思います。
お礼
私は、哲学には答えがある という前提で考えていたので その歴史に対して疑問を持ったわけですが、 哲学の歴史を問いかけの歴史と考えれば そこに歴史があるのは当然のように思いました。 哲学には答えが無いというのは、 哲学の入門書にも書いてあります。 言葉としては読んでいましたが、 絵画に答えがないというのと同じ意味にとらえていました。 あらためて質問をし、回答をいただいたことで その意味がよく分った気がします。 ありがとうございました。
- cyototu
- ベストアンサー率28% (393/1368)
>哲学は、それぞれの個人が考えることで それは、その時代に一からその人の中でまとめられるものだと 思っていたからです。 質問者さんは基本的なところで誤解しているようですね。質問者さんは「個人が考える」ことを何語で考えますか?多分日本語で考えていると思います。もしそうなら、そのことによって貴方は英語で考えている人とは全然違った世界を見ているのです。ところで、その日本語は貴方がその時代に一から作り上げたものではないですね。日本語には貴方が意識するとしないとに拘り無く、もうすでに多大な規則や暗黙の了解が組み込まれていますね。したがって、貴方の思索は貴方が気付かないうちに「日本語の進化の歴史」にすでに多大に影響されているのです。これは、「歴史」の役割のほんの一例に過ぎませんが、貴方の世界の見方は、常に過去の先人達の辿った道に多大に影響されているのです。ですから哲学的に物を考えるためは、自分の世界観の中でどの部分が自分の埋め込まれた文化に強く影響されているのか、どこが先人達の意見に影響されているのか、それに対してどこの部分が貴方自身の新しい創造の結果なのかを徹底的に分析し理解する必要があります。 その部分を理解しないで、果たして哲学をしていると言って良いものかどうか、あるいは、その部分を理解していないで哲学を論じることは、「カレー粉ぬきのカレーライス」を食べていることにならないかどうか、ご自分で哲学して下さい。
お礼
数学の世界では、過去に証明されたり、 発見された内容が消えないために、 現代の数学者は 最先端の数学のテーマに取り組むまでに お爺さんになってしまうそうですね。 時代が進めば進むほど、 数学者には歴史が重荷になる。 回答者様の「歴史」に関するご指摘は そのとおりだと思います。 しかし、歴史に照らして、自分の考え方の真に新しい成果を 徹底的に検証したら、私はその検証の途中で死ぬでしょう。
補足
(※上記No.4のmiko-deshi様の補足欄に誤って同様の内容を記入してしまいました。この補足はcyotoku様への補足です。申し訳ありません。) あらためて、 私が回答者様の指摘される誤解を 完璧でなくとも理解していて、 質問文が >哲学は、それぞれの個人が考えることで それは、その時代に、その人の生きられる時間の中で まとめられるものだと思っていたからです。 と修正されていたとして、今一度、 質問に対するご回答をお願いできないでしょうか。
私も哲学素人でプロでない証明に哲学を使って肩書きや対価を得ていな いです。ただ好んで書き込むだけのアマチュア。 それで哲学に歴史があるのは、そこに先人の「人生」や「物事の見方」 の記述があって、他人の感じ方と主体とする自分の感じ方と同じなのか どうかは同じ空間を共にしてても多分検証不可能で、他人の、それも思 考は感覚以上に実感から遠ざかってしまうので「過去の哲学者が如何に してその方法を獲得するに至ったか?」を各人で考え推し進め、必要か ら実践哲学を体得していくか。でもあるので。 >哲学は、それぞれの個人が考えることで 私にとっての哲学の必要性は、研究や真理探求というより、生活に欠か せないものとしてあること。家事とかパートとか育児に役立てることが 出来るぐらで十分な、誰もがもっと哲学を身近に捕られたらいいのと思 っていて、哲学は難解な、高度な予備知識を必要とするものの逆説、コ ペルニクス的転換? >哲学に歴史があるということに おどろきを感じました。 哲学は驚きが多いです!私も「こんな価値観の人が居る?」という 驚きが哲学の出発点です。師となってくれた人(平々凡々な隠者?)に 多大な影響を受けてしまって、そのようになりたいとのろのろ歩んでま す。偉くならないだけの哲学ですから誰でもなれますが!?
お礼
ご回答ありがとうございます。 私にも、過去の哲学者の考えた内容を、 今自分の考えていることにあてはめて、 だんだん、その哲学者が考えていた事が 実感としてわかった感じがした経験があります。 ただ、その場合、 個々の哲学者の考え方が単独で並んでいればよく、 むしろ、あるテーマに対する様々な答えを 並列的に羅列してくれた方がありがたいのです。 その答えが時間とともに増えていくことを 歴史と呼ぶのなら、私にも納得できます。
補足
私が回答者様の指摘される誤解を 完璧でなくとも理解していて、 質問文が >哲学は、それぞれの個人が考えることで それは、その時代に、その人の生きられる時間の中で まとめられるものだと思っていたからです。 と修正されていたとして、あらためて、 質問に対するご回答をお願いできないでしょうか。
歴史ですが、おっしゃるように、古い学説が段々進化したというよりも天才が現れてパラダイムの転換をしていったといえるでしょうね。ただそれでも、古い哲学へのアンチテーゼとして新しい学説が生まれてくるという繰り返しの歴史はあります。 と同時に、おっしゃるように、パラダイムの転換の狭間で、まとめたものを下敷きにするタイプもあるのでしょう。 ただ、その場合、下敷きになる学説は実は完璧に正しいというよりもほぼ現状正しく思えるというレベルの仮説です。 それを完璧にするために研究をされているのだと思います。 まあ、先にはパラダイムの転換が待っていて、別の次元の正しさの競争になるのですが。
お礼
ご回答ありがとうございます。 生物学では、優れたものが生き残るという ダーウィンの考え方がよく知られていますが、 そうすると、生物は最終的に1つの完璧な生物だけが 生き残るはずですね。私はそもそもその考え方が 疑問なのですけれども、その考え方にも いずれパラダイムの転換があるということでしょうか。 科学に歴史があるのは、ご指摘いただいた内容と 全く同じ理由で、私にもわかります。 そもそも哲学は、正しい必要があるのでしょうか。
- YUMA30
- ベストアンサー率0% (0/9)
哲学に歴史があるなんて、すっごいショックです。 誰それの名句だけを覚えて、それが哲学だと思っていたら大間違いなんですね。 哲学に歴史が必要な理由が、これではいまひとつ分かりませんね。僕も疑問です。
お礼
ごめんなさい。 ご回答の主旨がよくわかりませんでした。 質問に共感をいただいたと 素直に受け止めさせていただきます。
- mi_p
- ベストアンサー率18% (17/93)
哲学は思想、心理学、文学と同じです。 歴史と共にひとの哲学や思想も変化するということです。 逆にその時代の哲学でその時の歴史的背景がうかがわれます。
お礼
夏目漱石を読むと、 確かにその社会背景が今と違う部分がわかりやすいです。 しかし、描かれているテーマは 今と変わらない部分が多いように感じます。 人の根本的な感じ方や 考えるときの方法がそんなに大きく変わるものでしょうか。 歴史的背景を伺うと言う意味では 科学や美術のほうがわかりやすいとおもうのですが。 ご回答ありがとうございます。
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