• ベストアンサー

バナッハ・タルスキーの定理について、教えて下さい

バナッハ・タルスキーの定理 http://www2.ocn.ne.jp/~atel.a/math/banachtarski.html 数学は全く苦手なので、この定理のことも全然理解出来ていないのですが、 ただ、この定理を使って、実際の物質を2つにしたり大きくしたりすることは 無理だとしても・・・ 例えば経済の分野に何かの形で応用する (経済も数字を扱う分野だと思うので) というようなことは、出来ないでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.2

「この定理を現実に適用して、何かを増やせる」という記述をお探しなら、そういうものはあまり沢山は見つからないでしょう。間違いだからです。これは発想が貧弱だからではなくて、もうちっと根源的な話です。 問題の定理は 「3次元の球を有限個の部分集合に分割してそれぞれを回転する操作のうちで、元の球と同じものをもうひとつ作るような操作が存在する」ということです。 (1) たとえ分割の仕方が具体的に分かっていたとしても、その分割が現実の操作としてできるとは限りません。 例えば、「長さ1の線分を二つに分ける」ということは、「針金を切って二つに分ける」というのとは全然違います。実際、長さ1の線分[0,1]を部分集合{(1/2,1], (1/4, 1/3],(1/6, 1/5], …}とそれ以外との二つに分けることはできるけれど、針金をこのように分けることは出来ません。  問題の定理が適用できるためには、その対象は最低限、無限個の要素を含んでいなくてはなりませんが、現実にはそんなモノはありません。 (2) 問題の定理は「何でも2倍にできる」と言っているのではない。この定理はあくまでも3次元の球についての話です。実際、2次元の球(つまり円盤)についてはこの定理が成り立たないことが分かっています。 現実には数学で言う「3次元の球」や「2次元の円盤」や「1次元の線分」は、モノとしては存在しません。なので、問題の定理は現実のモノには適用できません。  で、「経済だって、『現実のモノ』ではなくて仮想の観念だ」という言い方が出来るというのが、ご質問に経済が出てきた理由なのでしょう。   もし問題の定理が実際の経済に何らか効果を及ぼすのであれば、その効果は通貨に換算できるはずです。ということは、「この定理は通貨に適用できる」ということに他なりません。しかし、通貨は無限個の要素すら持っていません。まして数学で言う「3次元の球」や「2次元の円盤」や「1次元の線分」が持つような変換や構造を持っていません。「通貨を回転する」という表現ができたとしても、その回転が「数学で言う回転」の性質を満たさなければ、それは「名前がたまたま同じ」というだけのことです。 (3) 問題の定理によれば、3次元の球を2倍にするやりかたが存在するのは確かだけれど、そのやりかたは分かりません。  もちろん、もしも経済において「『数学で言う3次元の球』とみなせる観念X(それは無限個の要素を持ち、分割でき、回転できる)」があるのなら、その観念に問題の定理を適用することは可能です。そうして得られるのは、「ある観念Xを2倍にする方法が(どうやるかは分からないが)存在する」という命題であって、何か(モノどころか観念すら)が2倍になることはありません。

kyunkyun02
質問者

お礼

重ねての回答、ありがとうございます。 う~ん、やっぱり難しいのかなぁ・・・ でも、この問題はこれから先も、一生の命題にして行きたいと思います。 ところでこの定理のことを初めて知った時、 まっ先に頭に思い浮かんだのは、 新約聖書の中に出て来る 「五つのパンと二匹の魚」 の奇跡物語でした。 『五つのパンと二匹の魚』 http://blogs.yahoo.co.jp/ikoi236/27681009.html

その他の回答 (1)

  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.1

このサイト内を検索せずに質問するのはどうかと思いますが… 経済におけるバナッハ・タルスキーの定理の応用があるとすれば、それはずばり、「あなたの資産を預けてくれれば、バナッハ・タルスキーの定理を使って2倍にして差し上げます」という詐欺だけでしょう。

kyunkyun02
質問者

お礼

お返事、ありがとうございます。 質問をする前に、教えてgoo!内のサイト検索はしてみたのですが、 残念ながら、求めていたような回答はありませんでした。 バナッハ・タルスキーの定理は、『人の直観に反する』 けれど、 数学の定理としてはちゃんと証明されてるんですよね? だとしたら、経済の分野でも、直観には反するけれど応用するような道は 何かないものだろうか・・・ と思ったのです。 何か発想や視点の転換法があれば良いのですが・・・。

関連するQ&A

  • 加法定理・・・

    数学が苦手です。それで教えて欲しいところがあるのですが・・・。加法定理です。a,bが鋭角でsinaとcosbの数字は分かっているんですが、sinbを求めるには2倍角の公式の2をとって計算すればいいのですか?

  • 数学の「定理」の認定について

    ご質問します。 数学の世界には驚くほど多くの定理があると聞いています。「A教授は20個定理を発見した」といった具合に。 こういうふうに「定理」をオーソライズするのは、いったいどのような団体なのでしょうか? 国際的な数学の学会なのでしょうか? もう一点。広大な領域をカバーする数学という学問のなかで、相対的に、定理が誕生しやすい分野としにくい分野というふうな分類はできますか。 以上、よろしくご教示ください。お願いいたします。

  • 確立の乗法定理

    確率の乗法定理の説明でよく分からないことがあります。 1組のトランプ52枚の中から、A君が1枚引き、そのカードを元に戻さずにB君がさらにもう1枚のカードを引くとき、A君がスペードを、B君がダイヤを引く確率を求めよという問題があります。 答は13/52×13/51です。 この問題自体の意味と確率の式は理解できるのですが、これを乗法定理の証明に則って説明しようとすると理解できなくなってしまうのです。 確立の乗法定理を証明する際に P(B)(Aがおこるというという条件つき)=n(A∩B)/n(A) という等式を使いますよね? そこから右辺の分母と分子を全事象Uの数で割るとPで表される確率の乗法定理が得られるわけです。 このトランプの問題において、 P(B)(Aがおこるというという条件つき)=n(A∩B)/n(A) この式のn(A∩B)とn(A)にあてはまる数字はなんなのでしょう? これが全く分かりません。 13^2と13かな?と思ったのですが、そうやってしまうと確率から全く外れた数字になってしまいます・・・。 詳しくは数学Cでやるそうですが数学Cに関しては全く知識がありません。 ですので数学IAの範囲で説明してくださればうれしいです!

  • テイラーの定理を出来るだけ簡単に教えていただけない

    応用情報技術者 平成21年春期 午前問2 (1+α)nの計算を、1+n×αで近似計算ができる条件として、適切なものはどれか。 ア |α|が1に比べて非常に小さい。 イ |α|がnに比べて非常に小さい。 ウ |α÷n|が1より大きい。 エ |n×α|が1より大きい。 テイラーの定理?で展開できるとの事ですが テイラーの定理が分かりません 出来るだけ簡単に教えていただけないでしょうか 数学は苦手です、お願いいたします

  • 大至急お願いいたします!!!数学の加法定理の応用の問題です。あと数時間

    大至急お願いいたします!!!数学の加法定理の応用の問題です。あと数時間後に塾でテストがあり、問題が解けなくて焦っています。 (問題)-sinθ+cosθをγsin(θ+α)の形に表せ。ただし、γ>0、-π<α<πとする。 (答え)-√2sin(θ+3/4π) どうしてこのような答えになるのかどなたか教えてください!!!

  • フェルマーの定理

    私は数学は苦手な文系人間です。ただ最近、中2の息子が「フェルマーの定理」に興味を持っていると言い出しました。何か書籍を求めたいのですが、周辺の知識もないと、ましてや中2のレベルでは、輪郭の理解ですら難しいと思います。勿論、数学者の方々が何世紀にも渡ってチャレンジしてきた大命題を、素人が完全には理解できないのは分かっていますが、せめて解法が見つかるまでのあらましや、理解の元になる考え程度は、子どもにも理解してほしいと、親莫迦ながら思いました。そこで、「これを読むといいですよ」と思われる書籍を、私にご紹介頂きたいと思います。受験参考書は多く見られますが、研究書の類は正直あまり目にすることがなく困っています。どうかよろしくお願い申し上げます。

  • グッドスタインの定理と超限帰納法

    ロジャー・ペンローズが グッドスタインの定理を超限帰納法を使って説明していました 私が読んだのは、グッドスタインの定理を、くだいて説明したものであって 正式な形は知りません 超限順序数と超限帰納法の知識がないと無理とは思いますが・・・ ただこの定理は如何なる方法であっても成立しそうな気がしません 理解出来ないならそれで良いのですが あまりに不可解/信じられない ので困ります NET調べましたが英文SITEでないとダメなようです・・・

  • 中学数学 平方根で√のついた数字をa√bにするには

    中学数学の平方根と、三平方の定理を勉強中です。 √25=5や√81=9は単純に一桁の数字の2乗なのですぐ計算できます。 √24の時は、2×12=24、12=2×2×3、√24=2×2×2×3、 √24=2√6というやり方で計算しています。 √24の場合は数字が大きくないのでまだいいのですが、 三平方の定理で大きな数字のルートが出てくると、計算にとても時間がかかってしまいます。 √61のような数字が出てきた場合、√61がこれ以上計算できず、√61のままなのか、 a√bのような形に変えられるのか、ぱっと見て自分でわかりません。 √61のような数字は、ぱっと見てa√bになるのかならないのか 短時間で判別する方法はあるのでしょうか? 自分では判別が出来ずに、無駄に2や3で掛け算をして時間が凄くかかります。 それなのに√61はa√bの形に出来ない数字だったりして、時間を無駄にしてしまいます。 √24の、2×12=24、12=2×2×3、√24=2×2×2×3、√24=2√6というやり方も 頭の中でぱぱっと出てこず、解くのに少し時間がかかってしまいます。 簡単で短時間に計算できる方法はあるのでしょうか? 数学が苦手なので、小学生でもわかるくらい易しく教えてください。

  • 分離定理の勉強に最低必要なのは?(注:数学音痴です

    経済数学で分離定理を理解する必要があります。そのためには最低限何を勉強しないといけませんか? 位相の参考書を見ると開集合とかから始まって、分離定理にたどりつくには半年くらいかかりそうなので・・・・ 例えば微積なら、厳密に学ぶわけではなかったら参考書の初めにあるイプシロンデルタをつかった極限とかは理解できなくても今のところ問題ないです。基礎から積み上げないのは却って遠回りだと数学が得意な人から怒られそうですけど。

  • 二項定理(基礎)

    かなり数学苦手なので、回答の解説などを見ても理解できません(涙) ぜひ教えてください! (1)二項定理の展開式の一般項 まず一般項とは何かというのが分かりませんが・・・ (3x-2y)^30=30Cr(3x)^30-r(-2y)r 上の問題は分かります。 (1+x)^n=nCrx^r なぜこのようになるのか分かりません。 私は(1+x)^n=nCr1^n-r(x)^rとなると思ったんですが・・・ 解説を見ると(1+x)^nを使うと書いてあったのですが、その式すら理解できません。 (2)二項定理の係数の問題 (3a+2b)^6の展開式におけるa^4b^2の係数 私の解き方は、6C4(3a)^4(2b)^2=4860a^4b^2で解けました。 しかし、次の問題は私の苦手な一般項を使うようです・・・ (3x-2/x^2)^7におけるx^2・・・Iと1/x^2の係数・・・II Iの答えは「0」IIの答えは「-22680」となるようです。 (3a+2b)^6の解き方のようには解けないでしょうか? 全く分かりません。 どうかご回答よろしくお願いします。