- ベストアンサー
私には「比較優位」の考え方は現実的でないように思います。
「比較優位」という考え方がありますが、これは需要(消費)が全体の最大の供給(生産)力と同等かそれ以上存在するという厳しい前提条件がないと成立しない気がするのですが、私の理解はあっていますか? 例えば、wikipediaの比較優位のページ( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E8%BC%83%E5%84%AA%E4%BD%8D )では、大国と小国:ワインと毛織物という例えを出しています。 この例では大国はワインと毛織物とも小国に対して絶対優位だけど、大国・小国全体の効率を考えればワイン生産は比較優位な小国に任せて、大国は毛織物に特化すべきだという結論に達しています。 ですが、大国にワイン・毛織物の両方の需要(消費)を満たす供給(生産)力がある場合、全て大国で供給(生産)するのが一番効率的で、小国に供給(生産)の機会はないと思うのですが? 現実に需要(消費)に限りがある以上、「比較優位」といってもある程度の他より「絶対優位」性を持っていないと、国だろうと個人だろうと「供給(生産)の機会」を得られないのが実際のところだと思うのですが?
- abaden
- お礼率75% (53/70)
- 経済学・経営学
- 回答数2
- ありがとう数7
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
現実に最近私が買ったものを例にとると、日本(大国)はベトナム製のデイパック(リュック)を、韓国製のガスボンベを、中国製の衣服を輸入しています。 これは、ベトナムや韓国、中国がそれぞれの製品の生産に関し日本に対して絶対優位を持っているからではなく、比較優位をもっているからです。逆に日本はハイテク製品に関してこれらの国に比較優位を持ち、輸出しています。 現在、日本には失業者が溢れるほど供給力が需要を上回っており、これは比較優位説の成立にあなたの仮説は必要ないことを示しています。 比較優位説は、厳しい前提条件を必要とするものではなく、自由貿易のもとではごく普通に実証されるものです。
その他の回答 (1)
- ask_tks
- ベストアンサー率40% (24/59)
様々なケースが考えられますが、前提として消費者が望むことは安く品物を入手することです。 これを裏返して考えれば、販売者側は消費者が望むであろう安い品物を(なるべく利益が大きく出るように)仕入れることが最大の利益となります。 ここで、wikiの例を用いてモデルを設定してみましょう。 大国Aではワイン1単位と毛織物3単位が等価で、小国Bがワイン1単位と毛織物2単位が等価で交換できるわけです。 ワインの価格がxに対し、Aでは3y、Bでは2yのお金が必要と置き換えて考えてください。 A国がもしBから買い付けて同じだけの利益が出るように販売しても3yより安い価格で済むのであればB国内で生産し、買い付ける。 逆に3y以上になるならばA国内で生産するのが良いでしょう。 生産効率だけが絶対優位を生み出せるのではなく、価格も優位性を生み出せます。 もし3yよりも安くなるならば、A国内での需要はB国で生産されたワインに集中します。 だから日本でも以前は自足自給で賄えていた物でもより価格の安い他国産に流れて行き、結果国内で廃れていった産業もあるわけです。
関連するQ&A
- 比較優位/経済学
Q. (1)(2)(3)の解説をお願いしたいです. Aという国が毛織物を1単位生産するのに100人, ワインを1単位生産するのに120人必要とするとします. また, Bという国が毛織物を1単位するのに90人, ワインを1単位生産するのに80人必要とするとします. (1)各国が閉鎖経済で生産を行っている場合, 両国を合わせてた毛織物とワインの生産量はそれぞれ何単位となるでしょうか? (2)各国がそれぞれ比較優位をもつ産業に生産を特化させ, 毛織物1単位に対してワイン1単位を交換するという比率で交易を行う場合, 両国を合わせた毛織物とワインの生産量はそれぞれ何単位となるでしょうか? (3)A国が(2)の貿易開始後もワインの消費量を閉鎖経済の時と同じに保つと, A国の毛織物の消費量は, 貿易開始後は閉鎖経済の時と比べてどのようになるでしょうか? ただし, A国の人口を600人, B国の人口を720人とします。 宜しくお願いします。
- 締切済み
- 経済学・経営学
- スティグリッツの入門経済学のレベルなのに比較優位の原則が理解できず練習問題がとけません。
スティグリッツの入門経済学の中に比較優位についての練習問題がついてます。これが解けません。たぶん理解していないのです。 特に後段の貿易が行われる場合の生産計画というのは、いったい何なのでしょう?具体的には、各国がそれぞれ比較優位の生産物を全量生産するとして、それをどの量ずつ交換(貿易)することになるのか、その均衡点は何処に定まるのでしょうか。大国(下記の質問では経済効率の良いポルトガル)の有利さは、どう発揮されることになるのでしょうか。教えてください。 【練習問題】デイヴィッド・リカードは、比較優位の原理をイギリスとポルトガル間でのワインと 毛織物の貿易を用いて説明した。イギリスでは一定量のワインを生産するのに120人 の労働者が必要であり、ポルトガルでは同じ量のワインを生産するのに80人の労働者 が必要であるとしよう。同様に、イギリスでは一定量の毛織物を生産するのに100人 の労働者が必要であり、ポルトガルでは同じ量の毛織物の生産に90人必要であるとし よう。両国にはそれぞれ7万2000人の労働者が存在するとして、両国の機会集合を描 きなさい。貿易がない場合には、両国がそれぞれの生産物に半数の労働者を振り分け ると考え、その点を図示しなさい。そして貿易が行われる場合の生産計画を示し、そ れが両国に利益を与えることを説明しなさい。
- 締切済み
- 経済学・経営学
- 経済学?
Q. (1)(2)(3)の解説をお願いしたいです. 宜しくお願いします. Aという国が毛織物を1単位生産するのに100人, ワインを1単位生産するのに120人必要とするとします. また, Bという国が毛織物を1単位するのに90人, ワインを1単位生産するのに80人必要とするとします. (1)各国が閉鎖経済で生産を行っている場合, 両国を合わせてた毛織物とワインの生産量はそれぞれ何単位となるでしょうか? (2)各国がそれぞれ比較優位をもつ産業に生産を特化させ, 毛織物1単位に対してワイン1単位を交換するという比率で交易を行う場合, 両国を合わせた毛織物とワインの生産量はそれぞれ何単位となるでしょうか? (3)A国が(2)の貿易開始後もワインの消費量を閉鎖経済の時と同じに保つと, A国の毛織物の消費量は, 貿易開始後は閉鎖経済の時と比べてどのようになるでしょうか?
- 締切済み
- 経済学・経営学
- 絶対優位と比較優位についての問題
1台の生産に使う時間(分) 生産1台当たりの機会費用 高級車 小型車 高級車 小型車 フランス 90分 30分 A B ドイツ 20分 20分 C D 1、上の機会費用を埋めてください 2、各財の生産について、比較優位はどちらの国にあるか 3、1日の生産時間を12時間として、自給自足の場合(各財の生産時間は6時間)、それぞれの国は、各財を何台消費(生産)するか計算してください。下の表を埋めてください。 自給自足の場合の消費量(台) 取引した場合消費量(台) 高級車 小型車 高級車 小型車 フランス E F I J ドイツ G H K M 4、次の取引条件に従い取引を行った方が、各国の各財の消費量が自給自足の場合より大きくなることを証明しなさい 取引条件: ●フランスは小型車を12時間生産する(高級車は生産しない) ●ドイツは高級車を8時間、小型車を4時間生産する ●ドイツの高級車4台と、フランスの小型車8台を交換する 5、交換(貿易)にとって、絶対優位と比較優位のどちらが重要か
- 締切済み
- 経済学・経営学
- 公民の問題に困っております。
公民も問題を説いているのですが、 答えや解説が無いので困っております。 一応答えを書きましたが、合っているかどうか教えて頂けませんでしょうか。 問題:正誤を○(チェック)で示せ。 (a)社会が生産可能性曲線の内側で生産を行つているときは経済は非効率的である。 ○:精算資源を効率よく使用していないから。 (b)ある財を最も少ない労働量で生産できる国はこの財の生産に比較優位を持つている。 (チェック):機会費用が必要としない国が比較優位 (c)ビールの売り手にかける販売税は供給曲線をちょうど税額分だけ上ヘシフトする。 わかりません。 (d)純粋公共財の場合には追加的に増える一人の消費者による限界費用はほとんどゼロである。 ○: (e)より密接な代替財が利用可能であるほど、需要の価格弾力性は大きくなる。 わかりません。
- ベストアンサー
- 経済学・経営学
- 経済学史の問題です。
毛織物Xトン ワインYトン イギリス 100h 140 ポルトガル 90 80 1単位生産するための労働時間 たまたま毛織物1単位とワイン1単位が同じ値段で交換されると仮定する。このとき国際貿易が行われて、ポルトガルは毛織物とワインを交換することで、もし毛織物を自国で作った時と比べて□0時間節約できる。□に当てはまる数字を求めてください、お願いします。
- ベストアンサー
- 数学・算数
- 経済の問題です。
毛織物Xトン ワインYトン イギリス 100h 140 ポルトガル 90 80 1単位生産するための労働時間 たまたま毛織物1単位とワイン1単位が同じ値段で交換されると仮定する。このとき国際貿易が行われて、ポルトガルは毛織物とワインを交換することで、もし毛織物を自国で作った時と比べて□0時間節約できる。□に当てはまる数字を求めてください、お願いします。
- ベストアンサー
- その他(学問・教育)
お礼
ask_tksさん aimainaさん 失礼ながら回答して下さったお二人のお礼をここにまとめて書かせて頂きます。 なるほど価格も考慮すると比較優位性という理論はあっているようですね aimainaさんの言うとおり、確かに日本がベトナム・韓国に比べて、デイバックやガスボンベの生産力が格段に劣るとは考えにくいです。 論理的にも理解したいのですが、せっかくask_tksさんが詳しく論理的な解説をして頂いたにも関わらず私の頭では直感的になんとなくあっていることがわかっても、論理的には理解できていないです。すいません。 aimainaさんの回答も含めて、改めて読み直させて頂きます。 サイトの仕様上得点差がついちゃいますが、お二人の回答を総合して私の理解の助けになったことを申し上げます。 ありがとうございました。