「生まれ変わり」の存在

質問

宗教やオカルトなどでは生まれ変わりのような教えがありますが、現実的に生まれ変わりというのは存在するのでしょうか？

自分の勝手な考え方では、なぜ自分が人間だったのだろう？なぜ今の時代に生きているのだろう？と思うことがあります。
地球上にこれだけ様々な生物がいてなぜだろうとか、と思います。もしかしたら他の哺乳類として生まれていたかもしれません。もっと言えば、昆虫や微生物、植物だったかもしれません。逆に、人間として生まれる確率の方が圧倒的に低いと思います。
また、今の時代に生きていることも不思議です。自分がもっとはるか昔に生きていた可能性の方が高いように思えるのです。地球が生まれて約46億年、生命が誕生して約40億年と言われているそうですが、それを考えると自分がもっと昔に生まれていてもおかしくないのではないか、と思うのです。
自分が人間として生まれて、この時代に生きていることは単なる偶然でしょうか？
肉体と魂の関係の考え方で、肉体は「器」「入れ物」であるという考え方があるそうです。肉体は「器」で、その「器」に魂が入って命が誕生し、その「器」、肉体が滅ぶ＝死亡すると、魂が別の「器」に入って新しい命が誕生する。つまり、生まれ変わるということです。
これらのようなことを考えると、生まれ変わりは存在すると考えた方が自然で、存在しないという考え方の方が不自然のような気がします。
このような考え方は、非現実的でバカげていると思っている人もいると思います。また、このようなことを質問したところで現代の科学では証明できないし、最終的には信じるか信じないかになってしまいますが、回答よろしくお願いします。

回答No.6

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生まれ変わりは、ありません。

質問者様の魂と回答者である私の魂が、同一ならば、このやりとりは独り言ですから、これから書くことの想像ができるはずですが、想像できないので、質問しているわけで、別物ですね。独立していますね。
また、人生は一回限りで、別の人生は想像するとしても、同時にあるとは考えられません。別の人生は、別の魂です。

では、質問者様の魂は単体ですか、複合体ですか。
普通は、単体と答えるでしょうね。単体で自分だけで独占しているイメージでしょう。しかし、手を切断すると魂はどうなります。縮みますか。足も切断するともっと縮みますか。脳の半分を切除しました。そこも縮んでいますか。取り除かれた方には、魂は分かれていっていないのですか。生体の方へ魂は逃げ込むのかな。

でも、氷で冷やしたので、手足の接続手術が成功しました。魂は残っていたのか、伸びたのか分からないでしょう。単体か複合体かも分かりません。複合体の可能性も出てきてしまいました。さらに、別の人体に移植されると単体でいられなくなるのでしょうか。魂の概念が、随分あやしくなってきましたね。別の人生とも分離できないのでしょうか。合体するのでしょうか。

次に、私たちはこの世で自分の死を体験できないと考えられています。他人の死に遭遇することはありますが、自分の死は、体験できないのです。体験できるのは生きている間です。死にかける体験はできますが、死の時は体験できるはずがありません。死が体験できるならば生きていることになり、矛盾です。ですから、死は体験できません。

人生は、生だけで、死を含まない。当然、死後も含みません。単体か複合体か分からない魂があるとして、魂が死や死後を体験するという発想は、生の体験を類推適用しただけの幻想に過ぎません。「体験」という語の不当な拡大です。死や死後も体験する人生よりも長く広い概念の言葉を人類は発明していません。そのような想定を本気で考えていないからです。なぜか、前世、現世、霊界、来世と細切れで、通しの概念がありません。

それはそれとして、あれほど生体に執着していた魂が、死や死後は、何にとりつくのでしょうか。どちらでもいいのです。死や死後は、人生においては、体験不可能、思考不可能であり、記録できないものであり、魂はあやしい概念なので、一回限りの人生の時間を費やして関わっている暇などありません。

哲学や仏教の成果として、心身二元論は否定されています。二項対立の発想は消滅し、不二の法門に入れば、魂とは執着心による幻影だと気付きます。心身一如ですから、人生の間だけ、一体としての心身は意味を持つと悟らなければなりません。

お礼

確かに今の段階では私たちは、「自分の死」を体験することはできませんね。体験も記録もできませんが、それは単に今の技術ではできないだけなのかもしれませんし、最初から存在しないだけなのかもしれません。
生まれ変わりの存在の有無は分かりませんが、少なくとも自分が今こうして生きてる以上、楽しく、一生懸命生きていくことが一番重要だと思いました。

ありがとうございました。