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言葉にかかる修飾について

ある国語の問題(過去問題)で困っているので どなかたお教えください。 「奈良時代には漢音を正しいものとし、 その奨励に関する勅令がしばしば下り、儒書・仏書を問わず、 読書の正音は漢音であると定められていた。」 との文があります。 そして、正誤問題として 「正式な漢字の読み方は漢音であるとの勅令が奈良時代に下されいている。」 これは、解答によると正解(本文と一致)となっていました。 でも、私は疑問に思うんです。 これは本文と不一致なんじゃないかと思うんです。 「奈良時代には漢音を正しいものとし、 その奨励に関する勅令がしばしば下り、」 の部分ですが、 勅令は"その奨励"に関するのみであり、 "漢音と正しいものとし"は勅令にかからないんじゃないかと思うんですけど、違うのでしょうか・・・ 「奈良時代には漢音を正しいものとし、 その正しさとその奨励に関する勅令」であれば 解答のようになると思うんですけど・・・・ 奨励ということは、"漢音を正しいものとする"が前提としてあり、 この勅令は「正しいものとする」と「その奨励」の両方が自然とかかる、と考えないといけないものなんでしょうか・・・・ もしそうだとしても、日本語として、 今回の場合はどのように考えればいいんでしょうか。 来週は国立の本試験なんです>< どなたか、よろしくお願いいたします(>_<。)HelpMe!!

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.2

作問や問題解説の仕事も請け負っている者です。 まず、この設問に関して言えば、本文の内容に一致するとの解答は極めて妥当です。 質問者様は言及していらっしゃいませんが、本文後半の「読書の正音は漢音であると定められていた」との記述との一致が認められるのです。 「定められていた」・・・何によって? むろん、「勅命」によってですよね。 ですから、ご質問内容の、「漢音を正しいものとし」が、「勅命」に係る、係らない以前の問題として、「正式な漢字の読み方は漢音であると の勅命」が「奈良時代に下されている」のは、本文とまごうことなく一致するといえるのです。 ところで、一般的な係り受けの関係としてどうなのか、というと・・・ そうですねえ、たしかに、文章構造そのものが複雑ですね。「漢音を正しいものとし」という連用形中止法の修飾部が、文の構造上、どの語句に係るか、といえば、ここは、「定められていた」に集約的に係ると考えるのが妥当だと思うんですね。 「下り」の連用形中止法も、同じく、「定められていた」に。 で、何が「定められていた」のかというと、これは、文の構造上ではなく、あくまで意味上において、「勅命」ですね。 そうもっていくと、どうしてもこれは「漢音を正しいものとし」た内容の「勅命」が下っているということになります。 (仮に、「漢音を正しいものとし」が「下り」に係る、と考えても、結果は同じことです。何が「下」ったのかというと、やはり「勅命」ですから) 「勅命」は、漢音の「奨励」のみならず、当然、その「正しさ」についても「定めた」ものであったと考えざるを得ません。 つまり、簡単に言ってしまえば、結果的には、質問者様の仰るように、 >奨励ということは、"漢音を正しいものとする"が前提としてあり、 >この勅令は「正しいものとする」と「その奨励」の両方が >自然とかかる、と考えないといけないものなんでしょうか・・・・ ということになると思います。 入試問題の作問という仕事は、受験生の一生を左右しうる一大事ですので、作問者は、選択肢の文章一つとっても、係り受けや主述関係にねじれがあったり、万が一にも誤解を生じることのないよう、極めて神経質に文章を練るものです。 でも、それでもやはり、作問者の能力にも個人差があり、どうしても悪文になってしまったり、悪くすると正解が一つに限らない設問や、正解がない設問ができてしまったりすることも、往々にしてあります。 私は、作問の仕事をするときは、万が一にもそのようなことがないよう留意しているつもりではありますが、逆に、解説の仕事をするとき、必ずしも良問とはいえない設問にぶつかって、受験生に同情したり、同業者として作問者に憤りを覚えたりすることが、現実には、しばしばあります。 そういう観点から言えば、この設問は、私の目から見て、それほど問題のある選択肢文であるとは思えません。 かなり精密に作られているほう、水準の高いほうの文章だと思います(まだひどいのはいくらでもありますよ^^;でも、私の作問も、どこかの解説者に、悪問とされ、怒られているのかもしれませんね)。 いずれにしても、人間の作った問題ですから、係り受けのねじれや誤解を招きかねない曖昧な表現が、ないとは言い切れないのが現実です。 あまり瑣末なことにこだわらず、文章内容全体を見通した上で、自信を持って選択肢を絞れるように、消去法でなく積極法(これしかない!という選び方)で解答を書けるように、少し問題への当たり方を変えられたほうが良いかと思います。

saki_chan
質問者

お礼

ご丁寧なご回答、ありがとうございました^^ >質問者様は言及していらっしゃいませんが、本文後半の「読書の正音 >は漢音であると定められていた」との記述との一致が認められるので >す。 ほっ、ほんとですね・・・  すっかりこの部分を飛ばして考えていました・・・恥ずかしいです。。 一般的な係り受けの関係についても ありがとうございました。 連用中止・・・そうなんですね。意味上で考えればいいんですね^^ スッキリしました。^^ 一旦気になると、こだわって、何がなにやら分からなくなってきます。。。 仰るとおり、あまりこだわらず、丁寧に読んで、積極法でいきます^^ 答えが違っているんじゃ・・・なんて、考えたりしたこともありますが^^;、ここの大学は(といいますか、学部・・・)恐ろしいほどレベルが高いですので、やはり問題・解説もきちんとしていたのですね。 どうもありがとうございました。。 私のような立場で言うのもなんですけど、miirumatsuさんは きっと誤解のない、素晴らしい問題を作成されると思います^^ Thanks ☆☆** v(o^▽^o)v**☆☆ Thanks

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その他の回答 (1)

  • suunan
  • ベストアンサー率14% (224/1569)
回答No.1

あなたは、勅命を出す側が 「漢音を正しいものと判断する」 と 「各現場で漢音を正しいとして扱うよう勅令を出す」 を別であると考えているわけですね。 それ自体は正しいですよ。ふたつは別です。 しかし、そのことと 「正式な漢字の読み方は漢音であるとの勅令が奈良時代に下されている。」 は両立します。なぜなら、この一文は 「勅令が下されている」が基本構造で、他は修飾です。 つまり前半は「勅令あり」が確定しており、 「~漢音である」は、どんな勅令かを示すと構造的に 決まっているので、判断が勅令に直結しています。 したがって、ここでは 「漢音を正しいものと判断する」 「各現場で漢音を正しいとして扱うよう勅令を出す」 の実質は同じであり正しい、となります。

saki_chan
質問者

お礼

ありがとうございます^^ >「勅令が下されている」が基本構造で、他は修飾です。 なるほど! このように考えればいいんですね。。。 >「~漢音である」は、どんな勅令かを示すと構造的に >決まっているので、判断が勅令に直結しています。 どんな勅令かを示すと構造的に決まっているのですね。 なるほど・・・・ 思考の整理が出来ました^^ 疑問に感じた他の問題について、もう一度挑戦してみます。 ありがとうございました^^ ミ★(*^▽゜)v Thanks!!★彡

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