- 締切済み
たんぱく質の吸光係数(紫外線)を教えて
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- ryumu
- ベストアンサー率44% (65/145)
各タンパク質のモル吸光係数について、具体的な値は分かりませんが、 280nmにおけるモル吸光係数について。 この波長は、タンパク質のトリプトファン、チロシン、フェニルアラニンなどが効いてきます(そもそも200~400nm付近の紫外吸収は、分子内の二重結合が主な原因です)。 また吸収極大はその位置にありませんが、ジスルフィド結合の影響も280nmに影響します。 紫外線を含む、一般の電磁波の吸収は、分子内での電荷の偏りに依存します。 例えば、チロシンと、フェニルアラニンの違いは0H基の存在の有無ですが、OHが付くことによって、チロシンはフェニル環の電子分布に偏りが生じます。つまり、電場の影響をより受けやすくなる(吸光係数が大きくなる)のです。 これにより、チロシンとトリプトファンでは、その280nmの紫外線の吸収のしやすさ(吸光係数)が大きく異なるのです。 同様の理由により、チロシンのOH基が解離することによっても吸光係数は変わります。 さて、おおざっぱにタンパク質のモル吸光係数εは(アミノ酸以外に分子を含まない)、 ε=[トリプトファンの数]×5690+[チロシンの数]×1280+[ジスルフィド結合の数]×120 で表すことが出来ます(各数値は、各アミノ酸の平均的なモル吸光係数ですが、絶対的なものではありません。市販されている実験書を調べてみて下さい。)。 ただし、先の話からも分かるように、分子の(特に電場の)環境により変化します(例えばbufferのpH、イオン強度、温度など)。 bianteさんの示している値は、naomiさんが指摘されてるように、違いすぎますね。 アミノ酸配列が分かってるのなら、下のURLで計算してみたらいかがでしょう?
- naomi2002
- ベストアンサー率44% (478/1075)
#1です。 ↓でちょっと間違えました。訂正します。 分子量66,000(g/l)と書いたのは、66,000(g/mol)の間違いです。 分子量は普通は単位を付けませんが、計算上は必要なので付けました。 追伸: BSAの純度によっても吸光係数は違いがあるのではないでしょうか。 分子量もいくつかのメーカーのカタログを見ましたが、68KDだったり、66kDだったり、ばらつきがあるようです。
お礼
ありがとうございました。これで無事にある程度のたんぱく質の定量ができるようになりました。
- naomi2002
- ベストアンサー率44% (478/1075)
こんにちは。 私もBSAの正確なA280の値は知らないのですが、ご質問を読んで一つ気が付いたことを書きます。 0.7と6.6では値が違いすぎますよね。もしかしたら、これは単位の問題ではないでしょうか。 タンパク質の280nmの紫外吸収はタンパク質1%(重量%)で、およそ1前後(タンパク質の種類によりかなり幅がありますが)になります。 もしタンパク質の濃度を%でなくmM単位にすると、数値は全く違ってきます。 仮にBSAの1%溶液のA280が1とすると、分子量66,000(g/l)を用いてmM(mmol/l)あたりのA280は6.6となるので、ご質問中の数値と大体一致すると思いませんか?(かなりおおざっぱな話ですが。) 文献で使われている単位を、もう一度確かめてみて下さい。
関連するQ&A
- たんぱく質の吸光度測定
たんぱく質の吸光度を測定しました ゼラチンと牛の血清の溶液を使って280nmと750nmの吸光度測定をしました。 それぞれ比較したところ、280nmより750nmのほうが牛の血清は高かったのですが、なぜでしょうか? チロシンとトリプトファンが試薬と反応して発色するから、750nmでたかくなったらそれらが含まれているってことで280nmでも高くなるのでは?と思うのですが。 頭が悪くてよく理解してません すみません、教えてください
- ベストアンサー
- 化学
- ローリー法での蛋白定量について《吸光度》
生化学の実験を行いました。 ローリー法で蛋白質の微量定性をしたのですが、 検量線を作るために 標準蛋白質として仔ウシ血清アルブミンを使いました。 仔ウシ血清アルブミンの濃度が 0%、20%、50%、60%、100%の5種類で 吸光度を測って行ったのですが 何度実験を行っても、100%より60%の方が 吸光度が高くなってしまいました。 私達の失敗で無いとすれば、 これはローリー方の欠点である、 蛋白質以外の還元性のある物質にも反応してしまう という特徴からきているのかと思うのですが、 ソレをこの結果とつなげることができません。 (ローリー法って、ネットにも本にも、 あまり載って無いんですよね…) 100%より60%の方が吸光度が高くなってしまった 原因として、何が考えられますでしょうか…?? とても気になるので、ご教授お願い致します!
- ベストアンサー
- 化学
- 標準タンパク質について
タンパク質の定量の実験を行ったのですが、そこで、ウシ血清アルブミンを標準タンパク質としてつかいました。 その時、教員が、ウシ血清アルブミンは標準タンパク質に一般的に多く使われると言っていました。 それは、何故ですか? 教えてください。よろしくお願いします。
- 締切済み
- 生物学
- アミノ酸の紫外線吸光
タンパク質を定量するときに、よく280nmの紫外線波長を用いて急行を測定しますが、それぞれのアミノ酸に特異的?な波長というものはあるのでしょうか。 たとえば、アラニンは○○nm、ヒスチジンには××nmというように、です。 もし、波長の一覧などのサイトや文献をご存知の方は、是非ご教授ください。 というのも、先日、アミノ酸液のラベルが剥がれ落ちてしまったものを見つけました。上記で例にだしました、アラニンとヒスチジンです。 ビンが2つあって、ラベルには「10mM」「500mM」とあります。 そのため、アミノ酸別に、大雑把で良いので、簡単に濃度の高低を見分ける方法はないかと探しています。 吸光であれば、分光光度計がありますので、手軽かなーと思って質問させていただきました。 よろしくお願いします。
- 締切済み
- 生物学
- FITCの吸光係数について
蛍光色素である fluorescein isothiocyanate(FITC)の吸光係数についての質問です。 最大吸収波長である494nmの時の吸光係数(ε)は68,000 M-1 cm-1だと調べて分かりましたのですが、 吸収波長の値が280nmの時の場合の吸光係数(ε)はいくつの値になりますでしょうか? いくら調べても見つからなくて困ってます。どうかよろしくお願いします。
- 締切済み
- 化学
- ニワトリ卵白リゾチームの吸光度に関する質問です。
ニワトリ卵白リゾチームの吸光度に関する質問です。 ニワトリ卵白リゾチームの1%溶液の吸光度は文献によると26.9なのですが、それはウシ血清アルブミンの吸光度と大きな差があるらしいのです。 その理由の説明が課題として出されたのですが文献を探しても今ひとつ分かりません。どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら是非ご教授願います
- 締切済み
- 生物学
- 球状タンパクと繊維状タンパクの区別がわかりません
以下のタンパク質が球状タンパク質か繊維状タンパク質か教えてください。 牛血清アルブミン リゾチーム インスリン よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
お礼
ありがとうございました。これである程度のたんぱく質の定量ができるようになりました。上記のホームページの存在も教えていただきありがとうございました。