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取りに参ります?

日本語の学習者です。敬語を教えていただけませんか。 「頂に上がります」というのが分かりますが、「取りに参ります」は使えませんか。 取りに来て欲しいと言われると、「頂に上がります」と言うべきですね。でも、自ら訪ねて、何かを取りに行く場合はどうですか。 例えば、先週、教授はある奨学金の書類が持っていると聞いたら、教授のところに行きました。「OOについての書類を取りに参りました」と言ってしまいました。駄目ですか。

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回答No.2

「参る」も「伺う」も謙譲語ですが、働きが異なります。 「伺う」は謙譲語Iです。これは、動作の向かう先を立てる敬語です。 「取りに伺います。」の場合は、「伺う先」(この場合は「教授」)を立てる敬語です。 それに対し「参る」は謙譲語IIです。これは、話の聞き手を立てる敬語です。「取りに参ります。」は、「参った先」(この場合は「教授」)ではなく、話の聞き手(これも「教授」)を立てる敬語です。 結局、御質問の場合は、「伺う」でも「参る」でも「教授」を立てることになるので、どちらを使っても構いません。というのも、この場合は動作の向かう先(伺う先)と、話の聞き手が同じ(ともに「教授」)だからです。 ただし、場合によっては、「伺う」と「参る」をきちんと使い分ける必要が出てきます。その時は、「伺う→訪ねる先を立てる敬語」、「参る→聞き手を立てる敬語」、ということをきちんと理解している必要があります。 A 私は先生のお宅に伺いました。 B 私は先生のお宅に参りました。 C 私は兄の家に伺いました。 D 私は兄の家に参りました。 Aは「訪ねる先=先生」を立てているので○、 Bは先生に対する敬意は表されていないが聞き手を「参る」で立てているので○、 Cは自分の身内(兄)を尋ねるのに「伺う」を用いているので×、 Dは自分の身内(兄)ではなく、聞き手を「参る」によって立てているので○、 です。御質問の「取りに参ります。」はBにあたるわけです。 ただ、御質問の状況では、#1の方が仰っているように、「参る」よりも「伺う」を使う方が普通です。なぜならこの場合、聞き手である「教授」を立てる(つまり「参る」を使う)より、届け先である「教授」を立てる(「伺う」を使う)言い方をした方が日本語として自然だからです。 なお、謙譲語I・II兼用で、動作の向かう先(届け先)と聞き手の両方を立てる言い方に、「お/ご~いたす」があります。御質問の場合は「御持参いたします。」がそれにあたります。最近ではあまり使われない言い方(堅苦しいイメージがあるようです)ですが。

trying
質問者

お礼

本当にご参考になりました。詳しく教えていただき、ありがとうございました。「伺う」と「参る」についてのご説明は本当に助かりました。例文をいくつも作ってくださって、ありとうございます。

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その他の回答 (2)

  • Parismadam
  • ベストアンサー率65% (2756/4211)
回答No.3

はじめまして。 敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類がありますが、「参ります」という表現は「行く」「来る」の謙譲語になります。 謙譲語とは、話し手(自分)の地位を引き下げることによって、聞き手(相手)の地位を「自然に」上げる効果を持つ敬語で、相手の地位を上げる尊敬語とは違います。従って、謙譲語は自分の動作に使うもので、相手の動作には使えません。 (1)取りに参ります: 「取りに参ります」は「取りに行く」という二つの動詞「取る」+「行く」の複合語ですが、どちらも話し手の動作になります。従って、どちらの動作にも謙譲語を使うのが正しい敬語の使い方です。 ここは「行く」の部分しか謙譲語が使われていませんが、より敬意を表したいなら、「取りに」の部分も謙譲語を使うべきです。 「取りに」→「頂きに」 「行く」→「参ります」 以上を合わせると「いただきに参ります」がより丁寧な敬語となるでしょう。もちろん「取りに参ります」も一箇所敬語が使われていますので、敬意は十分伝わります。 (2)頂きにあがります: 「もらいに行く」の謙譲語です。「頂く」は「上の者からもらう」という意味の謙譲語で、「あがります」は「行く」「訪ねる」の謙譲語です。2つの動詞は話し手の動作ですから、2つの謙譲語の組み合わせでより敬意を表す言い方になっています。 (3)取りに伺います: 「取りに訪ねる」の謙譲語です。「伺う」は「訪問する」の謙譲語ですから、この表現も(1)と同じく1箇所のみ謙譲語が使われていますから、同程度の敬意を持つ表現になります。 (4)「伺う」と「参る」の違い: 「伺う」=「訪問する」は目的語を必要とする他動詞で、「参る」=「行く」は目的語を必要としない自動詞という違いがあります。目的語とは、その動作の相手になりますから、他動詞を謙譲語にすると、自動的に目的語である相手にも敬意を示していることになります。それがNo.2さんのおっしゃる「動作の向かう先」ということです。 その意味で、「伺う」(他動詞)の方が、「参る」(自動詞)よりも、敬意がより表れているということになります。「いただきに伺います」より「いただきに参ります」の方がより丁寧な言い方になるのです。 ただ、敬語は最低限の知識とマナーさえ守っていれば、相手を不快にさせるものではありませんから、あまり神経質になって敬語の迷宮に入り込む必要はありません。相手を敬う気持ちがあれば、気楽に使われて大丈夫ですよ。 以上ご参考までに。

trying
質問者

お礼

本当にご参考になりました。詳しく教えていただき、ありがとうございました。おかげさまで、もっと分かるような気がします。

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  • neko_noko
  • ベストアンサー率45% (146/319)
回答No.1

敬語は詳しくないので、参考までに。 「取りに伺います」、「取りにお伺いします」のように、 「伺う」を使うってのが普通かな。 個人的には、「取りに参ります」でも、口語ならそれほど違和感は感じないですが。 (相手が国語の「お偉い」教授なら分かりませんが…) 詳しくはこちら http://home.alc.co.jp/db/owa/jpn_npa?stage=2&sn=30 あと、関係ないのですが、 >先週、教授はある奨学金の書類が持っていると聞いたら タイプミスかな? →「先週、教授がある奨学金の書類を持っていると聞いたので」 たぶんこっちの方が分かり易いかと思います。

trying
質問者

お礼

本当にご参考になりました。ありがとうございました。ご指摘も大変助かりました。タイプミスというより、助詞の間違いでした。まだまだ助詞が弱いものですので。これからも頑張ります。

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