グルコキナーゼについての疑問とは?

このQ&Aのポイント
  • グルコキナーゼは血糖値の調節に関与する酵素であり、肝細胞と筋肉のヘキソキナーゼとは異なる特徴を持っています。
  • グルコキナーゼは血中グルコースの濃度が通常の濃度よりも高い場合に活性化し、過剰のグルコースを肝細胞に取り込んでグルコース6-リン酸に変換します。
  • しかし、空腹時の血中グルコース濃度が低い場合、グルコキナーゼは活性化されず、血糖値による直接的な調節を受けることができません。
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グルコキナーゼについて

過去に類似質問をしたのですが、新たに疑問点がでてきたので質問させていただきたいと思います。廣川書店の『レーニンジャーの新生化学第4版(上)』という本(ちょっと要約しています。)には 『・・肝臓の主要なグルコキナーゼであり、それは筋肉のヘキソキナーゼI~IIIと三つの点で異なる。第一にグルコキナーゼが半分飽和するグルコース濃度(10mM)は、血中グルコースの通常の濃度より高い。肝細胞に存在する効率的なグルコーストランスポーターは、サイトゾルと血液中のグルコース濃度をすぐに平衡化するので、グルコキナーゼはKmが大きいことによって、血糖値による直接的な調節を受けることが可能である。食後のように血中グルコース濃度が高い時には過剰のグルコースは肝細胞に取り込まれ、そこでグルコキナーゼによりグルコース6-リン酸に変換される』とあるのですがそこで疑問があります。(Q1)では、空腹時の場合はどうなるのでしょうか?     (空腹時=血中グルコース濃度低い→?) (Q2)上の文章よりこういう理解でいいのでしょうか? グルコキナーゼはKmが大きい=グルコキナーゼとグルコースが結合しにくい=グルコキナーゼはグルコースで飽和されない(限界までとかされていない)→グルコースで溶かされていない残りのグルコキナーゼは血糖値による調節を受けることができる  たとえば、食後を考える血中グルコース濃度が高いので、過剰のグルコースは肝細胞に取り込まれ、そこでヘキソキナーゼIVによりグルコース6-リン酸に変換される

質問者が選んだベストアンサー

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  • 52blz
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回答No.1

生化学はあまり得意ではありませんが、答えられる範囲で。 (Q1)では、空腹時の場合はどうなるのでしょうか? >肝細胞に存在する効率的なグルコーストランスポーターは、サイトゾルと血液中のグルコース濃度をすぐに平衡化するので~ と文章にあります。血中のグルコースが高い時には、肝細胞の細胞質のグルコース濃度が高くなります。それと同じように、空腹時には血中濃度が下がり、肝細胞内の濃度も低くなるわけです。 (Q2)上の文章よりこういう理解でいいのでしょうか? Kmが高いということは、細胞質内のグルコース→グルコース6-Pの反応が進みやすいということです。もしグルコースが膨大にあってグルコース6-Pが一杯生成されても、反応が滞らないということです。この意味は分かりますでしょうか。 ではなぜ同じ反応なのに筋と肝で酵素が違うのか。理由を簡単に書きます。よく分からなかったらまた質問してください。 筋:グルコース→(グルコキナーゼ)→グルコース6-P→糖の利用。 肝:グルコース→(ヘキソキナーゼI-III)→グルコース6-P→グリコーゲンにして貯蔵。 筋では反応が進む(グルコース6-Pができる)につれて、反応は遅くなります。なぜなら必要以上のエネルギーの無駄遣いをしない為です。 肝では血糖値が高いだけ、どんどん反応が進みます。余っている糖をどんどん貯蔵する為です。 概念を大雑把に書いたので、細かい間違いはあるかもしれません。

Skyworldman
質問者

お礼

非常に分かりやすい回答で理解できました。ありがとうございました。

Skyworldman
質問者

補足

ちょっと疑問に思ったので、質問させていただきます。 「筋:グルコース→(グルコキナーゼ)→グルコース6-P→糖の利用。 肝:グルコース→(ヘキソキナーゼI-III)→グルコース6-P→グリコーゲンにして貯蔵。」のところは 「筋:グルコース→(ヘキソキナーゼI-III)→グルコース6-P→糖の利用。 肝:グルコース→(グルコキナーゼ)→グルコース6-P→グリコーゲンにして貯蔵。」のまちがいではありませんか?もし僕の考え違いだったらご容赦ください。たびたび、お手数ですがよろしくおねがいします。

その他の回答 (1)

  • 52blz
  • ベストアンサー率60% (71/118)
回答No.2

申し訳ありません。書き間違えてしまいました。内容についてはご指摘の通りです。投稿前にちゃんと確認をする癖をつけたいと思います・・

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