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石橋湛山の小日本主義でも日貨排斥にあったらアウトでは?

仮に日本が石橋湛山の小日本主義を取ったとしても、中国で日貨排斥に遭えば、貿易立国は放棄せざるを得ず、どの道中国を軍事侵略しなければいけなかったように思えるのですが、どうでしょうか? 高まる中国のナショナリズムを前にして、当時の日本に小日本主義でやっていける成算は本当にあったのでしょうか?

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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tiuhti
  • ベストアンサー率66% (447/668)
回答No.4

>仮に小日本主義で行って、日貨排斥をこの形でクリアしたとしても、1929年の世界恐慌とその後の世界経済の後退とブロック化の中で貿易立国で日本がやっていけたのか心許ないものがあります。 日本が、朝鮮&台湾といった植民地や満州での利権を得たのは、大恐慌の前からですから、「それがなかったら大恐慌の時、何が起きていたのか」というのは、厳密な議論としてはわからないわけですが、現実には、日本と日本の勢力圏である東北アジアとの貿易は、大恐慌期には、他の国と大体同じように落ち込み、恐慌から立ち直る過程では大体同じように回復しています。全体の貿易量に対する割合はたいして変わっていません。(↓)日本経済の「ブロック化」が進むのは、むしろ、1937年の日中戦争(日華事変)以降です。 http://www.e.u-tokyo.ac.jp/~takeda/gyoseki/GAKU00-12.htm 経済の実態面からすれば、『大恐慌→ブロック化→それを乗り切るための対外膨張』ではなく、対外膨張の結果として、ブロック化が起きた、と言うべきです。 言い換えれば、(それ程役に立たない、小さなブロック経済つきの)『貿易立国』だけで、結果的には日本は、大恐慌を、(少なくとも経済面だけで言えば)乗り切った、というのは『歴史上の事実』です。 尚、↓はかなり大きなpdfファイルですが、上のWebの内容をもっと細かく説明しています。 http://www.e.u-tokyo.ac.jp/~takeda/kyouzai/2004LEC/2004MJEH13.pdf そこに書いてあるように、朝鮮、台湾、満州といった地域の資源が、日本経済に一定の役割を果たしたのは事実ですが、そもそも、日本は自国勢力圏に対しては製品輸出>資源輸入の「輸出超過状態」にあり、かつ、主要資源はもっぱら自国勢力圏外に依存していた訳ですから、英国ほどの勢力圏を作るつもりならともかく、日本が考えた程度の膨張では、たいして役に立ちません。 だからこそ、後に禁輸措置を受けると日本は『南方進出』をせざるをえなくなった訳です。

bougainvillea
質問者

お礼

わざわざ補足の回答してくださってありがとうございます。 「小日本主義」は日貨排斥と大恐慌がネックだと思っていたのですが、かなりの可能性があったのがよくわかりました。

その他の回答 (3)

  • tiuhti
  • ベストアンサー率66% (447/668)
回答No.3

No.1の方も触れられていますが、当時の日本にとっては、対中貿易よりも米、英(その植民地としてのインド)との間の貿易の方が遥かに重要であり、だからこそ、石橋湛山は、「中国での勢力拡大の為に、英米との関係を悪くするのは得策ではない」と主張した訳です。(参考URL) 中国での対日感情が特に悪化したのは、21ヶ条の要求(1915年)からで、石橋湛山は21ヶ条の要求にも反対でしたから、仮に石橋湛山の主張通りに物事が進んでいたら、とりたてて日本製品が中国で排斥される理由もありませんでしたし、仮に排斥されたところで、石橋湛山の言う「貿易立国」が成り立たなくなる訳でもありません。戦前は、「中国での販路の確保」は日本にとって、一貫して「決定的に重要な点ではなかった」ので、中国のナショナリズムの勃興と、『小日本主義』の成否とは、直接的な関係はありません。 勿論、歴史に「たら・れば」を持ち込めば、様々なシナリオが想定できますから、現実に選択されなかった「小日本主義」について、「うまく行ったはずだ」、「いやダメだった」とは、いくらでも言えますが、「最終的に、対英米関係よりも、中国侵略を優先した結果、日本が『アウト』になった」という事と、「日貨排斥にあったところで日本が『アウト』になるような状況ではなかった」の2点は間違いないでしょう。

参考URL:
http://www.jmca.net/booky/takeshita/miya4.html
bougainvillea
質問者

お礼

丁寧な回答ありがとうございます。よくわかりました。 仮に小日本主義で行って、日貨排斥をこの形でクリアしたとしても、1929年の世界恐慌とその後の世界経済の後退とブロック化の中で貿易立国で日本がやっていけたのか心許ないものがあります。

  • teccrt
  • ベストアンサー率35% (91/257)
回答No.2

実現が容易いかどうかは別にして、当時のアメリカが列強に対して主張していたのは、「中国市場の門戸開放」でした。 英仏独露日が中国を切り取って植民地とし、自国のブロック経済に組み込もうとする中で、中国進出に乗り遅れたアメリカは、中国での植民地確保を諦めると同時に権益確保のために市場開放を主張したのでした。 排日にあったのも、日本の中国に対する植民地化の動きが露骨だったからこそな訳で、アメリカの門戸開放に賛同していれば、可能性はあったかもしれません。 もちろん、そんな甘いことを言って列強に出し抜かれる恐れも十二分にありましたから、最初に申し上げたとおり実現が容易だったかどうかとは別問題ですが。

bougainvillea
質問者

お礼

列強と共同歩調で中国を確保した場合でも、ナショナリズムが排日から反列強(日本含む)になるくらいに思えます。もちろん排日でねらい打ちされるよりはマシですが・・・

回答No.1

http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/sato-col0002.html これですね どこに輸出するかによるのではないかと・・ アジアのように通貨価値が日本より低い国向けではなく より円の安い通貨価値が威力を発揮する 欧米向の繊維製品・軽工業製品等の輸出立国を構想したのでは ないかと・・・・

bougainvillea
質問者

お礼

回答ありがとうございます 中国市場への参入もやっぱり視野にあったかと思います。

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