Ａ型とＢ型だからでしょうか。

質問

２年半くらい付き合っている彼がいるのですが、未だに理解できないというか…

例えば、Ａ型の私は待たせるのも待たされるのも好きではないから、連絡はきちっとします。それは、相手が待っているだろうなどと相手に対しての気持ちがあるからです。
でもＢ型の彼は、待たされても苦痛に感じないから、待たされて嫌な気持ちが分からない＝私の気持ちが分からない、と言います。
だから、何度連絡してといってもしてくれる事はほとんどないです。
それを責めてしまうと、ふさぎ込んで余計に連絡してこないこともあります。

それから、時間に対して、計画性がないというか…
今までの自分の行動を考えれば絶対に無理な時間なのに、来ると約束して…だから、約束通りの時間に来たことがありません。
友達と約束している時も、私からみたら、間に合わないと思うのですが、気にせず平気で別のことをしていて、いきなり急ぎだして結局時間を過ぎたりすることが何度もあります。

違う環境で育ったもの同士、違いがあるのは当たり前。
お互いに相手の考えや感覚を受け入れようとしてきたのですが、最近そういうことではなく、二人が性格的・人間的に合わない、のではないかと思っています。
それは世の中でよく言う血液型のせいなのか？と。

私は典型的なＡ型だと思います。
彼は楽天的なＢ型だけど、俗に言うＢ型の楽天的な感じだけではなく、落ち込むと一気に底に沈むところもあり…

どう接していいか分からなくなってきました。

Ａ型Ｂ型のカップルの経験がある方、周りにそういうカップルがいた方、アドバイスして下れる方、どう思われますか？
宜しくお願いします。

回答No.9

mairao

彼のことが理解できないのが血液型のせいだと思われているようですが、実は血液型のせいではありません。

血液型判断が当たると理論的に考えている人はかなりいます。
「だって、実際まわりの人たちみんなそうなんだもん」
「いろんな人を見てるけど、みんな血液型と性格は一般に言われている通りピッタリ一致してるよ？」
「君は典型的なＡＢ型だね。実際、ＡＢ型の特徴をたくさん持ってるじゃないか」

「何の科学的根拠も無いデタラメ」と言ったことを、何度言われても。
明らかに血液型性格判断は根拠のない間違ったものであるはずなのに。

彼らはいつまででも血液型を性格を引き離そうとしません。

それは一体なぜなのか－

科学的に血液型と性格が関係ないのはいくらでも証明されていますから、今回は心理学の観点から「なぜ血液型性格判断は正しく思えるのか」について解説していきます。

人は、「Ａ型の人は几帳面です」などと「ある人」に言われると、「なるほど、自分はＡ型だから几帳面なのか」と思い込むようになるもの。
「ある人」とは誰の事なのか、それは下で説明します。

もちろん、例えば本当に几帳面だった人はそのまま「たしかに自分って几帳面だなぁ」と思うわけですが……。
実は、本当は几帳面でない人も、まったく同じように考えてしまうのです。

実際、いくら几帳面でなくとも、何かの事情でたまには細かいとこまで気にして行動することもあるでしょう。
ごくまれにその几帳面な行動を取った際、無意識にその瞬間の自分に注目して「自分って几帳面なことしてるなぁ、この前言われた事はやっぱ正しかったんだ」と感じ、逆に普段通り大ざっぱな行動を取っているときはそれに全く注目しなくなるのです。

例えば探し物がどうしても見つからない時、このように思った事はありませんか？
「もう、必要無い時にはすぐに見つかってたのになんで必要な今だけ見つからないんだよ……」
自分でもよくそう感じてしまいます。
しかし、実はこれは「間違った感情」なんです。

考えてみてください。
探し物をしていて本当に見つからない時なんて、全体の１％にも満たないのでは？
外にでかける時、毎日毎日カバンを必死に探してますか？
何か書きたいとき、常にペンがどこにも無くて困ってますか？
食べたいと思った物、毎回毎回冷蔵庫の中を長時間漁りまくって探しますか？
そんなことありませんよね。
ほとんどの物は欲しいと思った時、すぐにパッと見つかります。

逆に、たまには、どうしても見つからない物があったっておかしくないはず。

しかし人は、そのたまたま見つからなかった時の事だけ印象深く記憶に残してしまい、普段通り簡単に見つかるものは「当たり前なこと」なわけですから記憶に全く残りません。
だから後々「なんで欲しい時にだけ見つからないんだ」という思いが自然と作られてしまうのです。
本当は大抵の捜し物は簡単に見つかっているのに、そこは無意識に見過ごしてしまっているわけですね。

血液型に関しても同じこと。
「Ａ型は几帳面」だと信じ込むことで、Ａ型の友達が几帳面な行動を取った際には「ほらやっぱり、Ａ型の彼は几帳面じゃないか」という印象が刷り込まれ、大ざっぱな行動を取ったときにはそれを見過ごしてしまうのです。
「Ｂ型はマイペース」だと信じ込むことで、Ｂ型の自分がマイペースな行動を取った際には「ほらやっぱり、Ｂ型の自分はマイペースだ」となり、周りに合わせているときは自分にまったく注目しなくなるのです。

血液型性格判断を信じていない人には当たっていないように感じるのに、信じている人には当たっているように感じるのは、まさにこのせいなんです。

これを心理学では「バーナム効果」と呼びます。

さらに血液型性格判断を信じる人はとことん信じてしまうのにはもう１つ理由が。
そう、上のほうで述べた「ある人」について説明します。

あなたは血液型と性格の情報、どこで手に入れました？
テレビ、本、なんかが多いのではないでしょうか。
インターネットもありそうですね。

まさにこれらの情報源が落とし穴。

テレビや本って、何でも正しい事が書いてあると思っていませんか？
毎日あちこちで入ってくる情報、全て鵜呑みにしてませんか？
自分の元にやってくる話を常日頃から正しいかどうか熟考して疑っていますか？

「威光暗示」と言い、人は権威ある者からの情報をより信頼してしまう傾向にあります。
同じ理論を言うにしても、「○○大学名誉教授」が言うのと「普段から天然ボケかましてる友人」が言うのとではまるで信用度が違うわけです。
上で述べた「ある人」というのは、まさにこの「○○大学名誉教授」だとか「その道の専門家」だとか「テレビ（まぁこれは人じゃありませんが）」などのことです。

以前、学校で授業を受けている際、この威光暗示を見事なまでに表すおもしろい事が起きました。
理科の授業中、先生がある重大なミスを黒板に書いてしまったのです。
まるで「１＋１＝３」とでも言っているような、よく考えれば誰でも間違いに気づくようなミスです。
（さすがに１＋１＝３っていう例は極端すぎですが似たようなものでした）

このミスに気づいた自分は、隣の友人に「あれって変じゃない？」と聞いた所、その友人は「いや、別に何も変じゃないよ」と言うのです。
なぜ間違いだと思うのかをちゃんと筋道立てて説明しても、友人は「そんなことないって。あれで合ってる」と。

どうしても納得いかない自分は授業後、先生のところに質問しに行きました。
さっきのはおかしくないですか、と。やはり間違っていたようです。
先生は急いで教室に戻り「お～いみんなちょっと聞いて、実は……」と説明します。
それを聞いた友人「ん、あぁ、確かに違うなぁ……」

先生には「理科の教師」という権威があるため、理科の話に関しては聞き手が多少違和感を感じても、自分で適当に納得してそれが正しいと思い込んでしまうのです。
逆に自分にはなんの肩書きも無いただの「どこにでもいる高校生の１人」なわけですから、少しでも不自然な話をすれば「いやそれは違うだろ」とすぐさま否定されるわけです。

テレビや本などというのは、意外とウソ・ネタ・間違い・やらせ・誇張・歪曲というものが数多くあるものですが、多くの人はそれを知りません。
（これを機に心にとどめておいてくださればと思います）
まぁスポーツ速報など、数字や明確な答えが出るタイプものに関しては間違いなどまず無いですからいいのですが。
しかし領土問題や北朝鮮問題、何らかの複雑な事件の情報など、あまりハッキリとした答えが出ない複雑な問題に関してはそういうのが結構あります。

まぁテレビ・本などはまだマシな方ですが、インターネット世界ははっきり言って正しい事と間違いとは五分五分であると言っても過言では無いでしょう。
テレビや本と違って、どんなに知識の無い、あるいはどんなに悪意のある人ですらいとも簡単にホームページを作れるわけですから。
しかし、多くの人はそれを知らず、入ってくる情報を簡単に取り込んでいきます。

だから、先ほど例えにあげた友人のように、間違った情報であっても情報元が信頼できそうな場所である場合、疑う事無く無理矢理納得してしまう事があるのです。

これが、血液型性格判断が全く根拠の無いデタラメな話であるのに、信じる人が非常に多い理由です。
よく、あれこれ自分なりの理論を並べ、血液型と性格は関連性があると述べている方を見かけます。
しかしそれは本当に関連があるのではなく、関連があるんだと思い込んで、適当な理由を考えて自分で納得しているだけなんですね。
今回この解説を読んで頂き、それに気づくことができてもらえば、と思っています。

それにしても人間の思い込みの力とは恐ろしいものです。
何の根拠もない話なのに、それが国中にまで広まり根深く浸透してしまう程の力があるわけですから。

以上、「なぜ血液型性格判断はデタラメであるはずなのに正しいように思えるのか」についてでした。

あなたが彼を理解できないのは血液型の問題ではなく、ただ単に性格の問題なんです。

お礼

説明ありがとうございます。
そうですね、他の方々からの回答にもあるように、
思い込みもあったのかもしれません。
彼の家族はＡ・Ｂ・ＡＢ・Ｏと揃っているので、ずべてが混じっているから、神経質な面もありルーズなところもあるのかと思っていました。

ありがとうございました。