• ベストアンサー

アルケンのヒドロホウ素化について

ヒドロホウ素化の遷移状態での原子の極性について質問です。 1-メチルシクロペンテンにヒドロホウ素化の反応でボランを付加させたときに、遷移状態ではホウ素が負の電荷を帯びていて、アルカンの炭素原子は正の電荷を帯びるそうなのですが、ここで示している炭素原子はアルカンでもともと2重結合していた炭素の両方をしめすと考えてよいのでしょうか。誰か回答よろしくお願いします。

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#62864
noname#62864
回答No.1

3中心型のボラン-アルケン錯体の状態であれば2個の炭素の両方に正電荷が生じます。 また、よく教科書に書かれている4中心型の遷移状態においては、Bと結合している炭素上に正電荷が生じます。 要するに、BがLewis酸であり、結合相手から電子対を受け取ることによって結合を形成します(配位結合)。そのために、実際にBと結合を形成している原子は、Bに電子を奪われるために、正電荷を持つことになります。

salad152
質問者

補足

回答ありがとうございます。以下の部分がわからなかったのでおしえてもらえませんか。 >3中心型のボラン-アルケン錯体の状態であれば2個の炭素の両方に正電荷が生じます。 ここでいう3中心型とは具体的にどういう構造式で書けるのですか。また、4中心型でいう4中心とはアルカンの2つのCとボランのBとボランから離れつつあって、Cと結合しようとしているHのことをさすのでしょうか。それから、4中心型の図でボランから離れつつあるHが結合しようとしているアルケン炭素に正電荷の記号がついている図が参考書に載っているのですが、これは正しいのでしょうか。回答お願いします。

その他の回答 (1)

noname#62864
noname#62864
回答No.2

補足です。 3中心型というのは、2個の炭素とBからなる3中心構造で、ヒドロホウ素化の初期段階のボラン-アルケン錯体のことですです。あまり取り上げられることはありませんので、わからなければ無視してもかまいません。 4中心型の遷移状態というのは、お考えの通りです。 正電荷の位置に関しては、ご指摘のように書かれている本もありますね。たとえば、マクマリー有機化学ではそのように書かれています。このように書かれている理由は、ヒドロホウ素化が求電子付加であり、Hは「H-として」付加することになり、それが逆Markovnikov型付加の原因になっていると考える場合には好都合だからです。また、反応機構を表現する際に、電子の流れを矢印で表しますが、その場合にも上記のように考えた方が好都合です。 要するに反応機構的なことを表現する際には、そう考えた方が(すなわち、Hが付加する側に正電荷があると考えた方が)都合がよいということです。 その一方で、たとえばボルハルト-ショアー現代有機化学においては、反応の進行に伴う静電ポテンシャルの図が示されており、それによればホウ素原子が付加する側の炭素の方が大きな正電荷を持っています。この結果から、ヒドロホウ素化の際の位置選択制を決定する要因は静電的なものではなく、立体的なものであると結論づけています。 以上、相反する説明で困ってしまいますが、現状では前者の方が教科書的な正解といえるかもしれません。その方が反応機構は考えやすいです。 ただし、化学的な正解となると判断に迷います。4中心遷移状態のどのあたりを見るかによっても違うかもしれません。後者の説明は、「ボルハルト-ショアー現代有機化学(上)」(化学同人)12章に書かれています。最近よく使われている教科書ですので、書店や図書館などでチェックしてみてください。

salad152
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

関連するQ&A

  • ヒドロホウ素化反応

    ヒドロホウ素化について質問です。 画像を載せました↓ http://d.hatena.ne.jp/ao-1/20090724/1248422946 ヒドロホウ素化反応では、エナンチオマーは生じないのでしょうか?synからの反応とantiからの反応があると思ったのですが・・・。 問題では1-メチルシクロへキセンを用いていますが、問題集によるとBH3で反応させH2O2で処理すると生成物は、ジアステレオマーの混合物で主成分と副成分になるそうです。 これはBH3と反応するときに逆マルコフニコフ則に従うのが主成分、単なるマルコフニコフ則に従うのが副成分となると思います。ですが、エナンチオマーを生じているならば、主成分は二種類になると思うのですがいかがでしょうか? マクマリーを(6版)を読んでもsyn平面から行われると書かれているのですが、化合物見る限りどちらもsyn平面に成り得るような気がするのですが、その辺も含めて詳しく教えて頂けないでしょうか?

  • どのように正電荷・負電荷を決定するのかわかりません

    三フッ化ホウ素分子は、中心原子であるホウ素原子の周りに3組の共有電子対がそれぞれ負電荷をもつ、と聞いたのですが、どうして正電荷ではなく負電荷をもつのでしょうか。よろしくお願いします。

  • 吸収スペクトルについて

    たとえば、ベンゾフェノンのようなものは nπ*遷移して励起状態で酸素原子がδ+、炭素原子がδ- になり、吸収スペクトルを測定する際、 溶媒の極性度によってシフトすると思うのですが、 無極性溶媒中より極性溶媒中のほうが、励起状態が安定になり吸収スペクトルが長波長側にシフトすると考えてよいのでしょうか?

  • シクロヘキサンの立体化学

    大学の試験問題以下のような問題があり、私が考える答えと友達の答えが違っていてどちらが正しいのかわかりません。わかる方教えて下さい(涙) 1.シクロヘキセンに過マンガン酸カリウムを反応させた。その時生成する1.2diolの2つのOH基の立体的関係はどうなるか?     この問題について私はcisの関係になると思うのですがtransだと言う人もいました。 2.1-メチルシクロヘキセンに次亜塩素酸を求電子付加させた時の構造をイス型で書きなさい。但し酸素原子の電気陰性度は3.5、塩素原子については3.0とする。 この問題の私の回答は1位の炭素にOH基とメチル基、2位の炭素にClと水素がついているものを書きました。またそれぞれの立体配置については、メチル基と水素をエカトリアル方向に、OH基とClをアキシャル方向に書きました。 この回答は間違っているのでしょうか??

  • ベンゼン環に結合した置換基による安定化について

    ベンゼン環にカルボキシ基とヒドロキシル基がひとつずつついた化合物は、オルト位やパラ位である方がメタ位より酸性度が高いみたいなのですが、 これは、プロトンを失った化合物が共鳴によって、酸素原子上にそれぞれ負電荷ひとつずつで、酸素原子と炭素原子の間に二重結合で、ヒドロキシ基に結合した炭素に正電荷がつくような安定な共鳴寄与体を取ることができるからなのでしょうか? また、ベンゼン環にヒドロキシ基とニトロ基がある場合は、僕の考えだと同じように考えた場合は、 メタ位にあるものに比べてオルト位やパラ位にある方が、プロトンを失った化合物が共鳴によって、酸素原子は隣接炭素と二重結合し、ニトロ基に隣接する炭素が負電荷を持つことによって安定な共鳴寄与体を取ることができると思います。 この考え方はどうなんでしょうか?もし間違っていましたら、訂正とより適切な考え方を教えてもらえませんか?

  • 化学

    次の問題を解いたのですが、どこが間違っているか教えてくれませんか? 大問1 分子式C7H16で表せる化合物について、以下に答えよ。 1) 構造異性体はいくつあるか 2) 不斉炭素原子をもつ化合物はいくつあるか。 3) すべての炭素原子を同一平面上におくことができる化合物の構造式と名称をすべて書け。 大問2 分子式がC5H10で表せる化合物について、以下に答えよ。 1) 構造異性体はいくつあるか 2) 次の(1)、(2)の条件を満たす鎖式化合物の構造式をそれぞれあるだけ答えよ。    (1)すべての炭素原子が同一平面上にある。    (2)すべての炭素原子を同一平面上におくことができない。 大問3 分子式C4H8Cl2で示される化合物(A)および分子式C4H10Oで示される化合物(B)に     関してに答えなさい。 1) A、Bのそれぞれについて、何個の構造異性体はいくつあるか。 2) A、Bのそれぞれについて、不斉炭素原子を含む化合物があればその構造式を書け。ない場合   は×を書け。 自分の解答 大問1  1) 9種類(ヘプタン、2-メチルヘキサン、3-メチルヘキサン、2,2-ジメチルペンタン              2,3-ジメチルペンタン、3,3-ジメチルペンタン、2,4-ジメチルペンタン              3-エチルペンタン、2,3,3-トリメチルブタン)       2) 2種類(3-メチルヘキサン、2,3-ジメチルペンタン)       3) なし 大問2  1) 5種類(1-ペンテン、2-ペンテン、2-メチルー1-ブテン、2-メチルー2-ブテン               3-メチルー1-ブテン)       2)(1) 1種類(2-メチルー2-ブテン)         (2) 4種類(1-ペンテン、2-ペンテン、2-メチルー1-ブテン、                3-メチルー1-ブテン) 大問3  1) A:8種類(1,1-ジクロロブタン、1,2-ジクロロブタン、1,3-ジクロロブタン、                 1,4-ジクロロブタン、2,3-ジクロロブタン、                1,1-ジクロロー3ーメチルプロパン、1,3-ジクロロー3ーメチルプロパン                1,3-ジクロロー2ーメチルプロパン)          B:7種類(1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチルー2-プロパノール、                2-メチルー1-プロパノール、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル                メトキシプロパン←名前がよくわかりません)       2)A:3種類(1,2-ジクロロブタン、2,3-ジクロロブタン、               1,1-ジクロロー3ーメチルプロパン)         B:1種類(2-ブタノール) 大問3の1)Bのメトキシプロパンの命名法が習っていないのですが、高校の範囲でつけるとしたらどうつけたらいいですか。 他の問題でどこが間違っているか教えてください。 宜しくお願いします。   

  • Hammett(ハメット)則について

    log(k'/k)=ρ×σ   k:置換前の速度定数、k':置換後の速度定数   ρ:置換基効果の尺度を示す反応定数、σ:置換基定数 上記のHammett則において、質問があります。文献で「ρ>0ならば遷移状態が負電荷を帯びていて、ρ<0ならば正電荷を帯びている」という記述がありました。 なぜρ>0ならば遷移状態が負電荷であると分かるのでしょうか?この理由がわかりません。

  • ヒドロホウ素化

    有機化学の課題で、ヒドロホウ素化についての問題が出ました。ヒドロホウ素化で生じたアルキルボランを、過酸化水素で酸化する代わりにCH3COODで処理するとどうなるか、という問題が出ました。 アルキルボランを酸で処理するとどうなるのでしょうか? ボランがルイス酸なのでプロトンとは反応しにくいように考えられるのですが・・・。わかる方がいましたら教えてください!

  • ヒドロホウ素化

    ヒドロホウ素化において、逆マルコフニコフ付加が起こる理由を教えてください。 電子的要因と立体的要因があり、立体的要因はわかります。 電子的要因とはどういうことなのか、教えてください!!

  • グリニャール反応、エステル>ケトン、反応性

    グリニャール試薬、MeMgBr、のカルボニル基への求核付加反応性の強弱に関してですが、エステル(RCOOR')>ケトン(RCOR')、の順であることの理解としては、カルボニル基に隣接する原子の比較において、酸素原子の電気陰性度が炭素原子の電気陰性度よりも大きいため、カルボニル炭素の正電荷がより大きいため、という理解で正しいでしょうか?