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言文一致について

tron-hn3の回答

  • tron-hn3
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回答No.1

現代日本語もやはり厳密には「言文一致」していないと 思います。不可能という意見もあるくらいです。 たとえばここで私が普段話しているような岡山弁をそのまま文字にしても「なにようんかわからんけえ困ろうが?」 (何言ってるかわからないから困るでしょ?) ただ言文一致運動が起こるまでの文章は、いわゆる古文の時間にならうような文章で書物を書いていた、と大雑把に理解していただくと、いいのではないでしょうか。 江戸時代のたとえば「東海道中膝栗毛」なんかを読むと地方のなまり、ですとかをなるたけ忠実に書こうとしてあったり、わりと現在喋ってる言葉に近いところもあって、古文としては読みやすいんですけど、もっと難しい本は漢文訓読調でかいてあったりする、と。 「言文一致をならしめん」て、そもそも「ならしめん」なんて、日常話す言葉として鴎外が喋ってたのかどうかはわかりませんが、喋ってる言葉をそのまま書くということは思ってるより難しくて、やはりそれまでならい覚えたことの影響がつよいのではないでしょうか。 勝海舟のお父さんの勝小吉という人の自伝を読むと、「俺は今までも、なんにも文字のむつかしいのはよめぬから、ここに書くにもかなの違いも多くあるから、よくよく考えて読むべし」なんて書いてあって、江戸末期の文章としては、かなり言文一致してると思いますが、これは本人も言うとおり、小吉が文章を書く勉強をしてないからのようです。参考になりましたでしょうか。

s-word
質問者

お礼

>現代日本語もやはり厳密には「言文一致」していないと 思います。不可能という意見もあるくらいです。 たとえばここで私が普段話しているような岡山弁をそのまま文字にしても「なにようんかわからんけえ困ろうが?」 (何言ってるかわからないから困るでしょ?) tron-hn3さんお返事どうもありがとうございます。なるほど、そういうことだったんですね。私は関西ですので友人と話すときは関西弁ですが、ここでは標準語で考えたいと思います。 そこで、「何言ってるかわからないから困るでしょ?」というのは話し言葉だとすると、これは書き言葉と一致しているとはいえないのでしょうか。話し言葉にも友人との会話から校長先生の祝辞まで柔らかさがちが牛、書き言葉の方も、エッセイから論文まで幅がありますよね。そのことを考えると頭がパニックになってくるのですが、どう考えればよいのでしょうか。

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