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子音についてです

starfloraの回答

  • starflora
  • ベストアンサー率61% (647/1050)
回答No.2

    確かに、繋がりには特徴というか或る規則性があります。それは、英語学の音韻論等で研究されているでしょうし、英語において出てくる単語で、どういうパターンの子音列が可能で、幾つぐらいまであるかという調査・研究もあると思います。ただ、わたしは、その研究成果の資料を持っていません。     以下に述べるのは、一般的に考えられる、子音列の特徴というか、成立規則(事情)です。     第一に、見かけの子音文字の列やその構成子音文字数ではなく、「音素」としての子音について、英語の発音では、原理的に、どういう子音音素の連続性が可能かという考察・理論と、実際の言語でのその実例の有無があるでしょう。   これは、どういうことかと言うと、日本人は日本語的に英語を読みますから、下手な日本人が読むと、英語の大抵の独立子音は、弱い「ウ」の音が付けられるというのに似ています。speed というのは、「スピード」と日本語で読みますが、この最初のsは、子音だけで、suという子音+母音ではありません。日本語では、弱い「u」がsの後に付くのです。     日本語で何故こういうことが起こるのかというと、それは、日本語の発音方法が、連続子音のような発音を受け入れていないというか、発音にないためです。   英語の場合は、複数子音の連続があり、これを実際に発音しています。日本人がその発音を聞くと、代表的な子音と、母音しか聞こえないことが多いです。例えば、strawberry は、日本人には、「トーベリ」か「ローベリ」か、その中間のような、しかし何か曖昧な音に聞こえます。語頭のsが聞こえないのです。     英語を正確に発音できる人は、三つの子音を連続して発音しますし、これを聞き分けることもできます。しかし、英語ネイティヴは、では、4個、5個、6個……の独立子音列を発音し、聞き取ることができるのかというと無理があります。   しかし、理論上は、ある種の子音は、母音なしで、幾らでも連続できるし、その発音も可能だということになります。     何故、理論上そういうことが言えるのかといいますと、straw- の例で説明すると、最初のsは、舌先と上顎のあいだで空気を流す時に出る摩擦音で、次のtも、ほぼ舌と上顎が同じ位置で、しかし留めた空気を瞬間突き出す時に出る破裂音だからです。母音が付かなくとも、s単独で音がありますし、tも単独で音があります。そしてrは、幾つかの発音の仕方がありますが、下全体のまわりを回って振動する流音か、喉の付近で発音する流音であり、s+tは、舌先で、同じような位置と形で発音するので、容易に、素早くsからtへと移行できるので、続いて発音し易いのです。rは、舌先とは違う処で発音するので、舌の位置はそのままに、音を出すことができます。こういう訳で、s+t+rは、素早く、容易に発音できるのです。こういう訳で、英語では、st-, sr-, sl-, tr- などの子音連続があります。     つまり、実際に、「英語の発音方法」で発音し易い子音連続が、あるのだと言えます。これは、英語での子音の音素としての音価と、どういう方法で発音・発声するのかの方法と関係して来ます。外国語の単語を英語に移入する時、英語の発音方法では、発音しにくい音のつながりは、自然、英語らしい音に変化させられます。日本語の「東京」は、「トウキョウ・トウキョー」ですが、英語で発音すると、「トッキョー」とかなって、「特許」のような音になります。     音素としての子音の連続については、舌の位置や喉の使用具合、唇の形や位置など、或る子音を発音してから次の子音の発音をするのに容易な子音の連続が許容されます。こうして、パターンの数は決まってきます。     sで始まる場合、sb-, sd-, sf-, sk-, sl-, sm-, sn-, sp-, sr-, st-, sv-, sw- が可能というか、発音し易いはずですが、sb-, sd-, sv- はあまり見ません。kだと、kl-, km-, kn-, kr-, kw- などが発音し易いです。sk- と組み合わせると、skl-, skn-, skm-, skr-, skw- などがあり得ることになります。(s に類似した子音[sh]も、ほぼsと同じなので、上の組み合わせのsを[sh]で置き換えても可能だということになります)     これが、音素の面から見た子音連続の可能性あるいは規則性です。   第二に、英語に本来的にそういう形の子音列の発音例があるか、ということが問題になります。sv- というのは、英語ではあまり見ません。しかし、発音しにくいかと言えば、慣れないので発音しにくいでしょうが、外来語で入って来ると、発音はそれほど難しくないということになります。しかし、sv- で始まる単語は英語では少数しかありません。英語で発音が容易であっても、実際に伝統的な英語の単語に、そういう子音綴りのないものは、やはり、英語には「ない」ということになります。ただし、そういう子音列は、外来語で入って来ると、容易に英語に収まるということです。   (また、英語では、難しいが、外来語として、そういう子音列の場合、時に、発音しにくい子音音素を無視します。例としては、魂の psyche は、ギリシア語では「プシュケー」だったのですが、英語では発音しにくいので、「サイキ」になっています。また、pt- で始まる単語もあります。プトレマイオスを意味する Ptolemy は、「トリミー」となり、雷鳥の一種で、ptarmigan は、「ターミガン」です。pの音を発音しないのです)。     第三の問題は、日本語は、書かれている文字通りにほぼ発音します(ほぼ、というのは、格助詞「は」「へ」は、実際は「わ」「え」と発音するからですし、「を」は「お」と発音している人が大部分です。また「とうきょう=東京」も、「とーきょー」と発音している人がいます)。     しかし、英語は、全然そんなことはない訳で、未知の単語は何と発音するのか、発音を辞書で調べねばなりません。つまり、音素が文字と一対一に対応していないのが英語なのです。子音の後に -h が付く形の子音列がありますが、これは、sh- のように、「しゃ行」の子音音素を表現するのに使われている場合もあります(ch- は「チャ行」の音素)が、ラテン語やギリシア語起源の単語の場合、「気息音」がhで表現されていて、例えば、ギリシア語の元の音では、別の音だった「ch」という音は、英語では、単なる「k」の音素になっている場合があります(例: Christ --この 「Ch」 は、「k」の音。あるいは、[th] は普通、英語特有の唇と歯のあいだの摩擦音を示す)。この場合、hの子音は、別の子音の後に付いていても、独立して発音するのではなく、前の子音と一緒になって、別の音素を示しているか、hは音としては意味を持っておらず、単語の形の上で、そう綴っているということになります。     こうして、子音列として子音が複数ならんでいるが、-h- のように別の音素を形成するのに使われ、独立には発音しない子音文字、また同じ -h- で、気息音だったため、英語では、発音に関係しない文字、そして、pt- のpや、ps- のpなど、発音しにくいので無視する子音もあります。更に、二重子音として、同じ子音を重ねる場合があります。-ss-, -tt-, -rr-, -ll- などですが、これらは、一個の場合と二個の場合で音に違いがあることもありますが、同じであることが多いです。     おおざっぱに、以上の三つのような理由で、複数子音列というものが出現し、発音されます。子音列を長くする場合は、複数の子音で終わる単語に、複数の子音で終わる単語を繋いで、造語すると、たくさんの子音列の単語ができます。例えば、No.1 の人が例に出していた、strength なら、これに -less を付けると、strengthless となり、「ngthl」の子音列ができます。また、length に、 wise を付けると、lengthwise になり、「ngthw」の子音列になります。     sで始まる場合は、可能な組み合わせを上で述べてみました(わたしの考えですが)。こういう発音し易い組み合わせの網羅的表が、音韻研究の本には、調査結果として出ているでしょうし、外来語起源のかなり頻繁な子音列のパターンも出ているでしょう(例えば、フランス語起源の単語には、ss, ll, が多いです)。  

umineko23
質問者

お礼

お礼がものすごく遅くなってしまってごめんなさい。 おかげさまで解決できました。 どうもありがとうございました。

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