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和歌の意味(現代語訳)について

「汐(しお)そむる ますほの小貝 拾うとて 色の浜とは 言ふにやあらむ」 西行が詠んだこの和歌の意味を教えてください。だいたいはわかるのですが、最後の「~とは言ふにやあらむ」の意味がいまいち自信がありません。お願いします!

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noname#11434
noname#11434
回答No.4

「あら・む」と「ある・らむ」の違いですから、「大きな違い」はありません。西行のこの歌を検索してみましたが、いろいろな伝があり、「あるらむ」がいちばん多いものの、「あるらん」「あらむ」「あらなむ」などいろいろありましたので大差はないと考えても差し支えないと思います。 「む」と「らむ」の違いは、古語辞典でお確かめください。少しだけ書きますと、「む」は一般的な推量、「らむ」は「現在の事態」に対する推量で「ものごとの理由・原因を思いやる用法」で広く用いられたそうです(前掲の辞書によります)。大差はないものの、「らむ」の方が確かに、より状況にあっているようですね。 「この浜を歩いていると、打ち寄せては返す波を赤く染めてしまいそうな、色あざやかな小貝をいくつも拾うではないか。『色の浜』という名があるのもそれゆえなのであろうか。」 #2 さんが詳しく解説されているので、古語辞典で「む」「らむ」をはじめ、ぜひそれらの言葉に当たってみられることをお薦めします。

chim-chimney
質問者

お礼

詳しい説明をありがとうございました。 助かりました。

その他の回答 (3)

回答No.3

「~とは言ふにやあらむ」の部分ですが、もともとの形は、「~と言ふにあらむ」と考えたらいいと思います。この中の「に」は、順接・確定条件をあらわす接続助詞で、「む」は推量の助動詞です。ですから、「~と言うのであろう」という意味になります。そして、この「~と言ふにあらむ」に、強調をあらわす係助詞の「は」と疑問の係助詞「や」が挿入されたものと考えられます。ですから、意味は「(この浜をこのような色の浜)と言うのであろうか」となります。

chim-chimney
質問者

お礼

ありがとうございました。 参考になりました。

chim-chimney
質問者

補足

すみません!急いで質問したので、間違って書いてしまいました。「言ふにやあらむ」ではなくて「言ふにやあるらむ」でした!これでも同じ意味になるのでしょうか?

回答No.2

「~とは言ふにやあらむ」の部分ですが、もともとの形は、「~と言ふにあらむ」と考えたらいいと思います。この中の「に」は、順接・確定条件をあらわす接続助詞で、「む」は推量の助動詞です。ですから、「~と言うのであろう」という意味になります。そして、この「~と言ふにあらむ」に、強調をあらわす係助詞の「は」と疑問の係助詞「や」が挿入されたものと考えられます。ですから、意味は「(この浜をこのような色の浜)と言うのであろうか」となります。

noname#11434
noname#11434
回答No.1

ますほ(真赭):「まそほ」の転。赤色。(「岩波古語辞典」) 打ち寄せる汐の色まで染めてしまいそうな、赤い小貝を拾うので、「色の浜」(おそらく西行がたたずんでいた浜の名前)というのであろうか 「言ふにやあらむ」は、「言ふ・に・あらむ」(言うのだろう)に疑問の助詞「や」がはさまれた形です。「言うのだろうか」ということです。 ちなみに、汐は「しほ」、拾うは「拾ふ」ですね。

chim-chimney
質問者

補足

すみません!急いで質問したので、間違って書いてしまいました。「言ふにやあらむ」ではなくて「言ふにやあるらむ」でした!これでも同じ意味になるのでしょうか?

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