アルコール消毒の効果について

質問

コロナ以来アルコール消毒は生活に入ってきましたが
例えば　トイレに行って大便を済ませ洗浄機で洗い、濡れたところを
トイレ紙で拭く、この時にアルコール消毒をまんべんなく擦り込むように行った場合、どれくらいの時間で消毒効果が出ますか、菌はアルコールに触れた瞬間死滅なのか、菌によって１０秒.２０秒と効果発生時間がどのように違うのでしょうか、大便・ウォシュレット・紙拭き
この作業で便は紙には付くが指や手につかない場合、菌は手につくのでしょうか、紙は菌から見れば大きな穴だらけで手に移るのでしょうか？教えてください

回答No.3

kzr260v2 · ベストアンサー

病原体により様々です。

もしノロウイルス感染が拡大中なら、アルコール消毒の低めとなります。明確にノロウイルス感染者がいる場合なら、塩素系漂白剤や過酸化水素水のようなタンパク質を分解するくらいの消毒方法が必須とされます。

菌では、セレウス菌・ボツリヌス菌・ウエルシュ菌、これらが芽胞の状態だとアルコール消毒は無効レベルとされています(栄養型の状態なら瞬間的に効果あり)。しかし、増殖は抑えられるとしています。こちらにも塩素系漂白剤のようなものは有効です。

病原性大腸菌・黄色ブドウ球菌・腸炎ビブリオ菌・サルモネラ菌、これらに対してなら、ほぼ瞬間的に効果があるとされています。インフルエンザや新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)も、ほぼ瞬間的に効果が見込まれます。

カビに対しては効果はあるのですが、数秒レベルのタイムラグがあるとされています。

※
インフルエンザウィルスやSARS-CoV-2は、エンベロープという脂質の膜がウイルス表面にあります。この膜には細胞に侵入するための、ウイルスにとって重要な機能があります。アルコールや中性洗剤は、脂質の膜を破壊しますので、消毒は可能なのです。しかしこの場合、膜が消失しただけで、ウイルスのDNAは残っています。下水道の排水からSARS-CoV-2が検出されたりするのは、残っているDNAを検査しているからです。
ちなみにノロウイルスは、エンベロープを持たないタイプなため、ノンエンベロープタイプと言われています。

※
COVID-19が流行し始めた2020年から2022年前半までは、インフルエンザウィルスとノロウイルスの感染症は、世界的にとても少なかったです。これはCOVID-19の感染予防対策が有効であったからです。SARS-CoV-2と仕組みの同じインフルエンザウィルスに対して効果があるのは理解できます。アルコール消毒のようなものは効果が低いはずのノロウイルスにも効果があったのは、手洗いの徹底だった可能性が高いと考えられています。

※
>>この作業で便は紙には付くが指や手につかない場合、菌は手につくのでしょうか、紙は菌から見れば大きな穴だらけで手に移るのでしょうか？

便などの排出された物質は、ほとんどの場合水分が含まれています。その水分に病原体が含まれている可能性が高い訳で、紙だとそれが指にまで届くとする理屈です。消毒の基本は、まず汚染物質を除去および隔離し、その後いずれかの消毒方法にて消毒します。汚れが残っている状態でアルコールをスプレーしても、それは効果があると保証できない手順でです。必ず汚れ除去後に消毒します。

以上、参考にならなかったらごめんなさい。

お礼

大変詳しくお答えいただき、これをもとに調べて勉強して安心な生活に結び付けます
ありがとうございました

回答No.2

eroero4649

紙で便を拭いたときは、水分がない限り菌は手につくことはできません。でも紙が濡れてると菌が通ってくるそうですね。

アメリカの公衆衛生のお医者さんがCNNか何かのインタビューに答えていたんですが、コロナ対策も含めて手の衛生対応は「石鹸で手を洗うで十分」なのだそうです。アルコールによる殺菌はむしろ「手の常在菌を殺してしまうので推奨できない」とのことで。やってみると分かりますが、年がら年中アルコールで手を消毒してると手が荒れちゃって荒れちゃって大変になりますよ。常在菌が死んでしまいますからね。また常在菌がいないので悪い菌が入りやすい環境でもあります。

また薬剤師さんから直接聞いた話なのですが、アルコールってやっぱり揮発しやすいので、世間に沢山あるアルコール噴霧のやつも「いつに補充されたアルコールなのか分からないから、揮発して殺菌効果がない濃度に落ちているものなんて沢山あると思う」とのことでした。

他の看護師さんは「素手が一番衛生的」といってましたね。最近飲食店でニトリルの手袋を常につけている店員さんをよく見かけるようになりましたが、例えばもし素手で生ゴミに触ったら気持ち悪いから手を洗うじゃないですか。
でもニトリル手袋をつけていたら、生ゴミを触ったまま他のものにも触れちゃうじゃないですか。人間の衛生感覚ってそうですよね。素手でウンチは触れないけど、ニトリル手袋をつけていたらたぶん触れます。

つまり「石鹸で手を洗う」が一番衛生的かつ健康的なのです。コロナのおかげで「紙せっけん」というのが手に入りやすくなりました。薄いシートになっている石鹸です。それを手に乗せて水に濡らすと石鹸になるのです。
私はこの紙せっけんを財布に入れて持ち歩いています。駅のトイレなんかで石鹸がないところもたまにありますからね。水だけだと水を好む菌もいるのでむしろ増えてしまうリスクもあるんですって。

お礼

非常に早くいいお答えをいただきありがとうございました
勉強になりました

回答No.1

takochann2

アルコールの殺菌効果は塗布直後から見られ時間の経過とともに細菌数は減少しますが、理論上も実際も永久に0にはなりません。様々な条件で減少量は大きく変わりますが、よく研究されている手指消毒では、30秒で1/1000個、1分で1/10000個などと言われています。お尻では全く分かりませんが、概ね15秒以上湿らせておけばよいようなイメージです。ただし水を拭き取ってからアルコール塗布をしないと薄まるのでだめでしょう。
　菌が瞬時に紙を通過することはないでしょうが、手で何かを触れば菌が必ずついています。

お礼

詳しくご説明いただきありがとうございました
毎日の暮らし方に活かしていきます