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射出成形機のかじりとは?根本的な原因とCrNのセラミックコーティングの剥離について
- 当社の射出成形機の射出部でかじりが発生し困っています。射出部は円筒状のポットに勘合された円柱状のプランジャが前進して、金型内に樹脂やゴムを押し出す様な構造となっています。各部品の材質および硬度はポットが窒化鋼SACM645で内面硬度はHv1000~1100、プランジャがSCM440Hで硬度はHv560~660です。径はφ60mmでポットとプランジャ間のクリアランスは0.02mmです。
- この射出成形機は射出容量を増加させるため、プランジャのストロークを標準品の350mmから440mmに伸ばしています。それ以外は標準機と同様の構造および加工方法となっています。トライボロジーの文献等を調査しましたが根本的な原因がつかめないまま、プランジャの表面にCrNのセラミックコーティングをすると改善されることが試験により分かりました。しかし、このコーティングが運用中に剥離し樹脂材の中に混入すると、成形品に悪影響が出てしまいます。
- 上記の状況から以下の質問をさせていただきます。1.根本的な原因はどこにあることが考えられるのでしょうか。 その調査はどのようにすればよいのでしょうか。2.CrNのセラミックコーティングの剥離は、実際にどのような場合に発生するのでしょうか。
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