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脳みその「みそ」は、味噌が由来なのですか?

なんで脳みそというのでしょうか?

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  • hue2011
  • ベストアンサー率38% (2800/7250)
回答No.2

まず味噌の説明から順番にしていきます。 豆を麹菌なんかで発酵させていくと、醤油になります。 醤油になったものを煮詰めて干したら、粉がでてきます。 いまこれは使いませんが、昔は握り飯なんかつくるときこれでまぶしたりしたようです。 このことを末醤と呼んだそうです。醤の末ですね。 また、醤油になりきっていない状態の豆の粒を濃しとり、おろしたものが未醤と言います。まだ醤油になっていないということです。 言うまでもありませんが、これが今いう味噌です。 この未醤、末醤ともに、発音すればわかりますが、両方とも「みそ」と言う言葉になりました。 未醤は薬効があり、やけどなんかをするとそこに刷り込むというのが、今でもやる人はやります。 失敗をしたとき、「ミソをつけた」と言う語源はここから来ています。 ミソがわるいものだという意味ではありません。 ミソをつけなければいけないような傷が発生したということです。 何かの潜在的な魔力があると思われたのは当然です。 悪口で、「ミソも×ソも一緒くた」というのがありますが、これは非常にいいものとよくないものを、みかけで同じものだと考える考え方を揶揄したもので、これから考えるとミソは非常にいいものだという前提があります。 脱線しますが、太宰に「眉山」という小説があって、少女の女中がどたどたと駆け出してご不浄に駆け込む癖があった。 これが、いま業者が納品してきたミソの樽を足でぶちぬいて駆け出し、はばかりに行った。 ここで呆れてミソもなんとかも一緒くただな、という感想が述べられた。 まともな名で呼びたくないから、トンちゃんなどと呼んでいてあとあと眉山となった。 これはこの少女が川上眉山と言う人間を全くしらなかったことをバカにしたあだ名。 何てばかもんだろう、と皆が笑いさげすんでいたら、突然死んでしまった。 重篤な病気を抱えていたことが医者により知らされ、皆が言うには「いい子だった。頭がよかった。惜しい娘だった」 この小説はまさにこのミソもなんとかも、というものをストーリーの中心に据えたもので、薄バカと考えていたものが聖なるものに昇華してしまう心理の動きを活写した珍しい小説です。 類似のものを私は知らない。 話を戻しますが、ミソというのは高級なものであるという文化意識が共有されていたことを言いたい。 神にまつるもののなかには必ずその年のミソの樽があったのです。 病気でも直してくれ、味噌汁を飲むことで健康も保たれる、これが栄養学も健康科学もない時代に共有されていました。 忙しくても、味噌汁だけは飲んでいきな、と年寄がいったものです。 肝心なものという意味です。 脳の話に行く前に、カニを割って見ます。 中にある、ねばっとした、輪郭のないような褐色のものを見たときになんだと思ったか。 すぐにミソを連想したのは当然でしょうね。 ミソよりも柔らかいけど、雰囲気がそうだし、食べてみたら、違うことは違うけど、同じ系統の感じがする。 実際にはこいつは肝臓なんですけど、肝というには輪郭が無さすぎます。肝のイメージはやっぱりウナギのアレでしょう。 というわけで、カニミソという名前がついたのです。 このときも、このカニの中で一番大事なもんじゃないかな、という発想は働いたと思います。 カニを食べるのにこれに手を付けないのが馬鹿ものだという判断はありえます。 で、「この話のミソはここです」というような表現が生まれてくるわけです。 一番大事なとこがここですよ。このミソのところを見失うとすべてわかりませんよ、です。 だけど、一応誤解しないようにしないといけないのは、誰もこのカニミソがカニの知性をつかさどっていると思ったわけはないということです。 カニの生命力の源だとは考えたろうけど、カニの思考力という発想はなかったでしょう。 実際、脳ではないのだからそれで正しい。味噌に「脳」という意味なんかまだ持たされていません。 さて、いよいよ人間を解剖しましょう。 あちこちを切り刻むと、さすがにこいつは肝じゃないかというものが腹のなかにたくさん出てきます。 おそらく、杉田玄白だとか前野良沢以前のひとたちでも、鶏はさばいたでしょうし、猟師は熊や猪をばらしています。 体験しているなら人間を相手に解剖しても同じ構造だろうことは想像がつきます。 知識として知っていてもまあ驚きはしません。 で、頭蓋骨ですけど、さすがに日本人はこれはばらしたりしなかった。 戦で勝ったとき、その首を切り離して持参することはしても、割ったのは信長ぐらいでしょう。 信長は、頭蓋骨は割りましたが中身は捨て、骨を塗りなおして杯にしただけですから、脳には興味がなかった。 いつからそこに何かがあるかわかったかというと、信長以前からわかっている人間はわかったはずです。 そこに傷を負ったりして生命力がある人間がその後どういう行動をしたか見た可能性はあるからです。 頭を怪我すると知性がおかしくなる。 あそこに何か重大なものがあるんじゃないか、と疑ってもおかしくない。 しかしこれは記録に残っていませんから、単に想像です。 具体的に日本語で記載されるようになったのは、やっぱり杉田玄白以後です。 はじめて頭蓋骨を切り、中にあるものを見た人間の感覚はどうだったでしょうか。 カニを思い出してください。 あ、これが人間のミソなんだろうか、という発想が湧いたとおもいませんか。一番重要で、すべてを握っているような魔法のものがこれではないだろうか。 これが「脳みそ」の発生の瞬間です。 なお、この記事はいろいろな参考資料を基につくりましたが、学術論文みたいにreffernce listを並べると投稿サイズをはるかに超えますので、申し訳ないけどそれは割愛します。

sensfikei
質問者

お礼

ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15295/33014)
回答No.1

 これは単に僕の憶測ですが、「味噌」は、大豆から作る調味料だけでなく、硬いものの中にある柔らかいもの、例えば「カニの味噌」などに使われます。  脳みそは、「脳髄」の俗称で、髄は「動物の骨の中心にある黄色の柔らかい造血組織」などと、定義されていますから、その延長ではないかと思います。

sensfikei
質問者

お礼

ありがとうございました。

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