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国王と親族、宰相(内閣)など。

現在は国王がいても首相が決めてたり、あるいは大統領がいたりします。 国王、親族、貴族、首相、内閣など並行していた時代、どのように意思決定したのでしょう? 現在でもいい政策を立案できるから政治の力があるともいえないとも思うのですけど。 王宮系(政治系)が上で、内閣(政策系)が下に思えるのですけど。

noname#209756
noname#209756
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回答No.2

国や時代によって随分と違いがあります。 はじめに言うと、大抵のヨーロッパ諸国の内閣はかつての宮廷の流れを汲んでいるため、まったくの別組織ではないのです。 たとえばイギリスの首相は、正式には「第一大蔵卿(First Lord of the Treasury)」といいます。もともとは宮廷の財務を司っていた廷臣です。 現在はあまり「Lord」と名の入った閣僚ポストはありませんが、かつてはほぼすべてに「Lord」の名が用いられていました。議会制民主主義が確立される以前はこれらの要職を国王が任命していたのです。 もうひとつ例を挙げると「大法官(Lord Chancellor)」という現在のヨーロッパでも広く使われている閣僚ポストがあり、大抵は首相と訳されます。もともとは国王の下で法律の策定と発布、法執行を行っていた役職で、君主制下で官僚組織の長となっていきました。ただし、現在のイギリスでは法務大臣という扱いに留まっています。 ですので、君主制で作り上げられたものが宮廷で、議会制で作られたものが内閣、内実はあまり変わりがない組織だと思って頂ければそれほど間違いではありません。 古くは、君主の公務と私事の違いは相当曖昧で、国家は君主の家産であり、宮廷もまた君主の世話をする組織に過ぎませんでした。 しかし、国が大きくなり、中央集権と官僚制が発達するに伴い、次第に君主の世話と国政との分化が進んでいきます。しかし、まだこの時点でもやや曖昧で、16世紀から17世紀ごろに席巻する啓蒙思想の登場を待たねばなりません。 また、有力諸侯が多く割拠していたり著しく王権が弱かった国では、貴族たちがしばしば王権の前に立ち塞がり、自分たちの権益を要求しました。そのため、王は議会を開いたり、武力で戦わざるを得ませんでした。フランスでは、有名どころだけでもノルマンディー公、ブルターニュ公、ブルゴーニュ公、アキテーヌ公など王に匹敵する大諸侯が国内に割拠し、独立君主のように振る舞い、時として王と戦いました。 ただし、諸侯は自分の領地以外のことには口出しができません。ですので、どんなに弱小な王でも自分の街と宮廷ぐらいはある程度は思い通りにできたのです。 また、議会が当初から発達していたイングランドやポーランドなどでは議会が相応の力を持ち、しばしば王や宮廷、ないしは内閣の決定を覆すようなこともありました。ポーランドは特に顕著で、王は内閣や議会を通さなければ何もできないという有様でした。「王は君臨すれども統治せず」は、実はポーランド発です。 政体は国ごとに様々な変遷をたどっているので、「オーソドックスなサンプル」というのもなかなか提示できないのが苦しいところです。 興味のある国、興味のある時代について実際に調べてみられてはどうかと思います。 イギリス:ハロルド、欠地王ジョン、ヘンリー8世、エリザベス1世、チャールズ2世、ジョージ1世 フランス:ユーグ・カペー、フィリップ2世、フィリップ4世、ルイ11世、ルイ14世、15世、16世 神聖ローマ帝国:オットー1世、カール4世、マクシミリアン1世、カール5世 このあたりの時代を調べてみると面白いと思われます。 現在でも君主を仰ぐ国、貴族のいる国というのは多く存在します。君主か、貴族か、内閣(宮廷)か、議会か、民衆か、時代によって常に誰かが主導権を握っています。どの時代でも様々な権力が常に存在しているので、意思決定を行うのが誰かというのはその時代のパワーバランスに大きく依存しています。

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  • aokii
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回答No.1

国王、親族、貴族、首相、内閣など並行していた時代は、意思決定は難しかったのでしょう。 現在は、ほとんど、王宮系(政治系)が下で、内閣(政策系)が上になりました。

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