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物名

『古今和歌集』巻第十に、「物名」といふのがあります。 これは、いはゆるゲテモノ扱ひなのですか。それとも「春夏秋冬恋」と同格とみなされてゐたのですか。

noname#214841
noname#214841

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回答No.1

こんばんはです♪ ☆これは、いはゆるゲテモノ扱ひなのですか。 ◇だと思います。 歌詠みのテクニックを競う部分があるのではないでしょうか。 と同時に、 古今集に掲載することによって、「物名」をどのように歌に読み込むのか、というお手本を示したとなるのではないでしょうか。 ☆それとも「春夏秋冬恋」と同格とみなされてゐたのですか。 ◇それはないと思います。 「物名」を隠し題として、これをいかに読み手側に気づかせないように作るか、ということに重点が置かれているだけであって、 そこに掲載されている歌自体は、それほど、大したものでないので。 ただし、非常に実用的な物であったのは事実でしょう。 貴族(貴族は歌人です)が寄り集まったとき、 「ネムリネコを隠し題として、みんなで歌を作って競うぜ」 というようなことはあったでしょうし、 お祝いの宴会などで、その席に列席している歌詠みなどに、 偉い貴族の人が「ネムリネコが隠し題だ。詠め!!」 と命令することもあったでしょうから。 そして、これをうまく行えるかどうかが自身の出世にも関わったでしょうし…。 うまく作れば、ご褒美ももらえたでしょうし…。 家柄のいい名門貴族はともかく、 下級~中級貴族にとって、うまい歌を作れるというのは、自身の出世にとって大切な能力でしたからね、 あの時代は。 そして、これは男だけではなく、女性にも必須の教養であった。 まっ、そういうことで。

noname#214841
質問者

お礼

いつも回答がつかない質問に投稿していただいて、ありがたうございます。最近ブロック登録が次から次へと判明して、ずいぶん嫌はれてゐることを改めて認識してゐます。哲学カテゴリに「嫌われることについて」といふ質問がありましたが、私は特には気になりません。お釈迦様であつても、回答番号1のBさんから阿呆よばはりされてゐるほどですから。 >>古今集に掲載することによって、「物名」をどのように歌に読み込むのか、 >>というお手本を示したとなるのではないでしょうか。 やはりゲテモノなのですね。「お手本」といふ御指摘には納得せざるを得ません。勅撰和歌集といふのは、さういふ性質のものでせうから。八代集では、拾遺和歌集にも「物名」の巻があつたと思ひます。 >>そこに掲載されている歌自体は、それほど、大したものでないので。 ルイス・キャロルがこの時代にゐたら、秀歌を残してゐたのではないかと推測します。 恋の歌の暗号として物名が使用されたといふ事例はないのでせうか。いちばんの使ひ道だと思ふのですけれど。 >>「ネムリネコが隠し題だ。詠め!!」 これを質問にしたら、回答がつくでせうか。 現代の冷泉家でも、いつ、歌を詠め、と命じられるかと、びくびくしながら生活してゐる、といふ話をどこかで読んだ覚えがあります。やはり第三者として閲覧するのが、楽しめます。 御回答ありがたうございました。神道関連のページは、たすてん先生やぶらげろさんの見解とともに興味深く拝見してをります。

その他の回答 (1)

回答No.2

こんばんは。 私もなかなか回答がつかないので心配していました。物名歌というのは知りませんでしたので、回答できるはずもなく、手をこまねいていたら、やはりネコさんが来て下さったのですね。どこかにマタタビが読み込まれているのでしょうか。 ネコさんに反論するわけではないのですが、複数の回答がつくからには、違う意見の方が面白いでしょう。私は、ゲテモノとまでは言えない気がします。技巧の開発、という意味では、それなりに意義があったのではないでしょうか。古い時代にはどの芸術分野にもそういうことはあると思います。あの大バッハも、頭から演奏してもおしまいから逆に演奏しても同じになるような曲を書いています。以前、能の研究をしていた頃、よく謡曲を読んでいたのですが、謡曲の詞章の中には、地名とほかの意味の語が掛詞として使われていることがよくあります。そういう文学的技術の土台になったとはいえるのではないでしょうか。物名歌の作者の中には、確か古今和歌集の編纂者もいたのではありませんか。ただ、最初のうちは技巧と歌の内容の両方を追求していたのが、だんだん技巧に走るようになってすたれていったようです。 下のサイトに、「連歌に、賦物(ふしもの)といって、物名詠み込みの手法が応用されるようになりました。」という記述があります。 http://mojisen86.exblog.jp/14114136 また、こんな面白い小説を書いている方がいます。 http://ncode.syosetu.com/n9127bu/44/ 今日、plapotaさんがほかの質問者にお勧めになっていた、土屋賢二さんの本を買ってきました。2冊しか置いてなかったので選択肢がなく、「妻と罰」「不要家族」の2冊を買ってきました。これから読もうと思っているのですが、寝る前に読むと眠れなくなりますか? ネコさんのページに、マヌ法典の説明をお願いします(ネコさんの依頼です)。

noname#214841
質問者

お礼

おはやうございます。 >>どこかにマタタビが読み込まれているのでしょうか。 ねこさんの投稿文に「ネムリネコ」があるかもしれないと、探してみました。「マタタビ」も、見あたりません。 >>複数の回答がつくからには、違う意見の方が面白いでしょう。 質問する側は、そのとほりです。 バッハの回文音楽は、話に聞いたことはありますが、音楽は聴いたことがありません。あとでネット検索します。私では、楽譜で見ないとわからないと思ひます。 物名の手法が連歌に受けつがれていたといふのは初めて知りました。作品を見ると、労作ですね。(私も以前知人の送別の歌を、すべて戦闘機の名前で作ったことがあります。)勅撰集の伝統を継いでゐるのは、連歌師なのだと改めて感じました。 貫雪さんの小説、該当部分を拝見しました。四季と恋以外のマイナーな巻は、学術的な解説が多く、気楽に読めるものが少ないので、助かります。 >>「妻と罰」「不要家族」の2冊を買ってきました。 >>これから読もうと思っているのですが、寝る前に読むと眠れなくなりますか? この二冊とも持つてゐません。「妻と罰」はソクラテスとドストエフスキーですか。「不要家族」は作者自身でせうか。私は、何があつてもすぐに眠れます。 >>ネコさんのページに、マヌ法典の説明をお願いします(ネコさんの依頼です)。 神道のページは興味深く拝見してをります。神道は生活の一部で、宗教的な意味合ひを感じる度合が少ないので、特に意識してきませんでした。今回、道教やヒンズー教との関連について、納得しながら読んでゐます。マヌ法典に詳しくはありません。若いころ、一度読んだきりです。先日ひとのみちさんの猫殺しの質問があつたので、書いただけです。ねこさんが記載してゐたのは、第5章についてだと思ひます。 御回答ありがたうございました。これから出勤します。

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