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現在の日本語は内在的造語力を失っていますか

幕末から明治にかけて日本は漢語を用いて新語を作り何とか西洋文明に対応してきました。ところが現在は怪しげなカタカナ語が新語となり、日本語には自分の中にある力だけでは新事態に対応できなくなっているのでしょうか。マニフェストでもイノベーションはともかくオープンとかゲットなどまで権威のある方々が頻用しています。これは別に心配するようなことではないのでしょうか。かんけいないかもしれませんが、日本語で遊ぼうという番組と並行してアメリカ人が歌う英語の歌で子供たちが踊らされているのをみると何か不安になってきます。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • phj
  • ベストアンサー率52% (2344/4489)
回答No.3

>現在の日本語は内在的造語力を失っていますか まったく失っていません。 >幕末から明治にかけて日本は漢語を用いて新語を作り何とか西洋文明に対応してきました これは日本の歴史の中でも特殊な時期です。このように「新しい知識を大量にすばやく吸収する」というのは、飛鳥時代に仏教文化(と中国文明)を丸ごと受け入れたときと、明治の西洋文明受け入れのとき、だけです。それ以外の多くの時代は「日本語を日本語として」内在的造語を行ってきたと言えます。 では、たとえば江戸時代に内在的造語力が失われたといえるでしょうか。 ・頑張る ・下らない ・わんぱく ・相棒 ・どさくさ ・丼(どんぶり) ・打ち合わせ 上記は、すべて江戸時代に庶民の生活から生まれ、現代でも通用している言葉の一例です。「打ち合わせ」などは、およそ仕事をする人にとっては、なくてはならない言葉でしょう。 では、現在は内在的造語力が失われたといえるかどうか、もちろん失われてはいません。 なぜなら「若者言葉」として、毎年たくさんの言葉が生まれているからです。 江戸時代の言葉も、基本的には若い人や洒落の分かる人が生み出し、それが流行って人々に定着し、その中でも使いやすい言葉はいつまでも使い続けられているのです。 ここ40年ぐらいの造語で、今でも使われているものを上げると ・ミーハー ・イエスマン ・自転車操業 ・俄然(がぜん) ・チンする ・熟年 ・なんでも屋 ・無党派 などがあります。もちろん、この裏には消えていった流行語が30倍ぐらいあるでしょう。ちなみに、1984年から始まった流行語大賞で、未だにニュースなどでそのままの意味で使われるのは「無党派」ぐらいでしょう。それぐらい、新しい言葉が定着するのは難しいと言えます。 しかし、ご質問は内在的造語力ですから、若者がいたるところで新しい言葉を作り出し、著作者や表現者が新しい言葉を生み出し、評論家や学者が時代を切り取る言葉をたくさん作っている現状から見れば、内在的造語力が失われた、とはいえないでしょう。 もちろん、明治時代のような、西洋文化習熟のために、帝大で毎日「日本語化」の授業が行われたような時代とは異なりますので、まじめに造語することはないでしょう。

kaitara1
質問者

お礼

造語力というのはもう少し骨太のものかと思っていました。御見解をうかがい感謝いたします。

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その他の回答 (4)

  • toast5
  • ベストアンサー率37% (239/638)
回答No.5

例えばsocietyを「社会」とするのが健全で骨太な造語力なのであれば、 innovationを「革新」とも「イノベーション」とも訳せるのは さらに何倍も健全なのでは。

kaitara1
質問者

補足

だれのためのイノベーションかということかもしれません。アメリカ人のためではないと思います。でも日本人のためでもないように思います。

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  • seabus12
  • ベストアンサー率25% (93/371)
回答No.4

重要性、必要性、時間的余裕、などで変わってくると考えています。必ずしも失っているとは思いません。 ある時期にコンピュータ関連の新技術の研修を担当したことがあります。 なにしろ、コンピュータは米国(アメリカ)の発明ですから、すべての技術専門用語は、最初は英語しかありません。それを日本人に教える際には、英語の用語をひたすら適切(と考える)日本語(主として漢字)変換しました。日本語史上初めての言葉ばかりです。文科省とか国語審議会とかがやってくれるはずもありません。 ご存じのように、コンピュータも最初は電子計算機と翻訳されていました。今はそんな言葉は使いませんね。台湾で電脳といっていたのに似ています。 日本の技術専門家は、必ずしも日本語や翻訳の専門家ではありません。新技術の増大と新専門用語の増大の背景で、次第に日本語化の作業に疲れてきて、言わば「手抜き」で英語をカタカナのみにすることが増えてきました。 日本の官僚も欧米の雑誌や新聞を読んでいて、日本に新しい用語を日本でも展開したくなった時に、翻訳する手間を省いて、カタカナのまま導入し、省庁の白書などで使います。政治家も、彼らのご進講で勉強し、ついつい、庶民の知らない用語を使ってしまうのです。 たしかに、ある程度英語力があれば、カタカナだけでも元の英語を推測できて、そのままの方が理解しやすかったりはします。適切な日本語に変えたといっても、微妙に違いが出てきて、日本独自の定義になってしまったりして、かえって危険ということもあります。

kaitara1
質問者

お礼

ご体験からの見解をうかがい大変参考になりました。ありがとうございます。

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回答No.2

 外国語だから心配と言っても、「漢語」だって昔の中国漢王朝の言葉であり、外国語ですが。

kaitara1
質問者

お礼

特別心配する必要はないというお考えでしょうか。ご指摘感謝いたします。

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回答No.1

  海外の言葉を導入しそれを消化して日本語に取り入れるのは悪くは無いでしょ それより消化できてのが問題ですね とにかく言葉がワンパターンです ゲットを使う人は何でもゲット、手に入れる、採る、入手する、見つける、確保した、場面が異なれば適切な言葉があるのに、何でもゲットで済ます 外来語以外でも同じですね ~のかたち ~に、なります ~させていただきます 朝から晩までこの単語のオンパレード ほんとうに耳障りな日常ですね

kaitara1
質問者

お礼

自分の力で対応することをあきらめているというか、もう力がなくなっているのかというような感じです。せいぜい二番煎じで、自分の体質に合わないかもしれないものでも構わず取り込んでいるような、安易なサプリ妄信時代?かと思います。ご回答ありがとうございます。

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