• ベストアンサー

改元は現在残存している唯一の漢字造語の機会か

明治時代多くの漢字による新語が造成され、日本の発展に大きな貢献がなされました。現在は英語まがいのカタカナ語が乱用される一方、漢字による造語はほとんど姿を消してしまいました。元号をカタカナ語にする動きはないものの、漢字を軽視する現在の状況は危機的な感じがします。この意味からも元号制度は永久保存した方が良いと思うのですが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Postizos
  • ベストアンサー率52% (1786/3423)
回答No.3

質問は 1.西洋の言葉からの外来語=カタカナ外来語の過剰な使用が多過ぎて良くない。 2.今漢字だけによる造語がほとんど無い。 3.漢字は軽視されている。 4.ゆえに元号制度を保存するべきである。 1については確かにかえってわかりにくい物が多いですね。 a. 特にコマーシャルで従来からある概念なのに目新しさを出す、ひどい時は「偽装」するためにわざわざひねくり出したようなカタカナ語があります。 しかしこれはかつて漢語がその役目(ひけらかし)を担っていたと言えるのではないですか? b. でも外国から来た新しい概念であるためにあえて外国語をカタカナ化しただけで使っているケースもあります。 c. カタカナであるけれど外国本国では使ってない日本製英語みたいなのも多い。まあでも外国の風習の輸入であることを表すには都合の良いやり方ではありましょう。 例a:不動産関係の固有名詞「○○タワー」「××ヒルズ」「ゲイト□□□」   ビジネス関係の気取った言い回し。「アジェンダ」「コンプライアンス」「サマリー」「スキーム」 例b: 「セレブ」 有名人、スターとは微妙に違います。    「ユニバーサルデザイン」言い換えようと思うと非常に苦労する。 例c: 「ルームシェア」 微妙に英語とは違いますが、漢字や仮名で表すのは案外難しい。 2漢字造語は無いわけでもないと思います。 例:「仮想通貨」「裁量労働」「変顔」「自撮棒」「婚活」「草」「沼」「特保」「特養」 (なお例は私がいいと思っている言葉というわけではなく、あくまでも例としてあげています。以下同様) ただ漢字だけよりもカタカナ語や和語と混ざっている方が使いでのある造語になるように思います。 例:「半端ない」「ググる」「ブラック企業」「ガラ携」「スマホ」 元号についてですが、これは固有名詞ですので造語という観点は薄いように思います。そして造語というよりは過去の用例から縁起の良い漢語を拾い出しているに過ぎません。これはもともと中国からとても便利な物として輸入された歴史を踏まえているからしかたないと私は思います。むしろその外国の物を概念と一緒に喜んで自分の物にしたという点が日本語の言葉を豊かにしたのではないでしょうか。 3については過去の漢字廃止論などを乗り越えて今もうまく使われているように思います。むしろ漢語の減少は聞き取りやすさの点からは評価しうる。 4については造語という観点からは無関係のように思います。 以下は勝手な自説に過ぎません。 実用の観点からは明治以降は江戸時代以前のようにひとつの元号が短い期間*ではなくてやたら長く続くので時代や年代を表すための実用性を低めている(実際にはいくつもの時代の変わり目を含んでしまっている)ように思います。10年とかいうように期間を限って切り替えた方がいいように思います。 *たとえば江戸の元禄、文化・文政、これは長く続いた元号で時代を表すのに使われていますがそれでも20年以下です。応仁の乱で有名な応仁など三年。応仁の乱そのものはもっと長く続いています。 https://www.benricho.org/nenrei/sei-gen.all.html 元号になんとなくの意味合いが付加されているのはそれとともに当時の風俗や事件が思い起こされるからであって命名(造語)によって性格が決まったのでは全くありません。

kaitara1
質問者

お礼

大変ためになるお話を伺えました。深い意味を持った漢字による造語が少なくなっていることを心配しているのですが、時代はカタカナ語主流になっているようですね。

その他の回答 (2)

  • staratras
  • ベストアンサー率40% (1444/3522)
回答No.2

非常に興味深い視点ですね。確かに明治時代(特に前半)と比較すれば、現在は新しい漢語を創造することは極めて少なくなっていますが、改元が「唯一」とまでは言えないでしょう。 法律(官庁)の世界など、いまだに「漢語を好む」世界もあります。ただし「不正指令電磁的記録に関する罪」(刑法)と言われるより、「(コンピューター)ウイルス作成罪」という方が、一般にははるかにわかりやすいでしょう。それだけ世の中が変化してしまったということです。 この漢語があまり新たに作られなくなったことと、元号を存続するかどうかという問題は関連付けない方がよかろうと思います。

kaitara1
質問者

お礼

理解を共有できる水準の新語が使られるかどうかではないでしょうか。むしろ文科省に新語造成をつかさどる部署があってもよいのではないかと思います。NHKあたりがオープンだとかゲットだとか基本的な動詞にまで率先してカタカナ語を連発している現状もちょっと問題かなと思います。

回答No.1

新生児の命名は,ほとんどの場合は「漢字」を使っています。めちゃくちゃな読みをするキラキタネームもふくめて。 もし,ほとんどの新生児の戸籍名が「鈴木ジョジョリイ」とか「佐藤リンホワ」などとなると,危ないでしょうね(笑)。

kaitara1
質問者

お礼

命名についてのご感想よくわかります。ただ命名の場合には共通の理解が得らえる内容を持った新語にはならないことが気になります。中国ではコンピュータを電脳というように、さすが本家という感じになっていますね。

関連するQ&A

  • 日本における漢字による新語造語力はすでに死滅したか

    コロナ禍の最中にも安直なカタカナ語が飛び交い、一方マンボウの略称がよろしくないなど、言語のレベルの混乱も多いように思います。明治初期までの生き生きとした漢字による新造語はもはや現在の日本では作れないのでしょうか。以前にも同じような質問をしたかと思いますが、最近改めてこのような疑問がわきました。

  • 現在の日本語は内在的造語力を失っていますか

    幕末から明治にかけて日本は漢語を用いて新語を作り何とか西洋文明に対応してきました。ところが現在は怪しげなカタカナ語が新語となり、日本語には自分の中にある力だけでは新事態に対応できなくなっているのでしょうか。マニフェストでもイノベーションはともかくオープンとかゲットなどまで権威のある方々が頻用しています。これは別に心配するようなことではないのでしょうか。かんけいないかもしれませんが、日本語で遊ぼうという番組と並行してアメリカ人が歌う英語の歌で子供たちが踊らされているのをみると何か不安になってきます。

  • カタカナ語は日本文学にプラスに働くと思いますか?

    カタカナ語は日本文学にプラスに働くと思いますか? 日本語の小説を読むと大体は漢字仮名交じり文で書かれていて、カタカナの使用は控えていると感じています。今、新語としてカタカナが非常に増えています。カタカナ語が更に増えると文学でもカタカナ語の使用が増えることと思います。カタカナ語の使用が増えた文学は現代文学よりも素晴らしくなると思いますか? つまるところ、カタカナ語は日本の文学界に貢献すると思いますか? だいぶ嫌らしい質問かと想いますが、よろしくお願いいたします。

  • 日本語の造語

     フランスではフランス語の新語を作る政府機関があるという話を聞いたことがありますが、日本ではカタカナ語のほうが先行しているようです.幕末明治は別として最近日本語の新語が自主的に作られたという例はあるのでしょうか?

  • 漢字を使った新語を作る公的機関は必要か

    カタカナ語が氾濫していますが、漢字による表現でないとなかなか定着しにくいのではと思います。ただ公約をマニフェストなどというようなものは新しいカタカナ語とは思えないのですが、本当に必要なカタカナ語も少なからず存在すると思います。こういうものを適切な造語で解決する公的な機関があったほうが良いようにも思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

  • 中国の科学技術の発展はカタカナ語を使えないからか

    友人が言っているのですが、新しいい技術などを導入するとき我が国と違って中国ではカタカナ語のようなものがないので、いやでも漢字で造語して考える。結果思考が緻密になって進歩が速い。日本ではカタカナ語にするとわかったつもりになりやすく思考が浅いので、出遅れているのではというのですが、どうでしょうか。

  • 日本語の造語力

     現在の日本語は固有の造語力を失ってしまったのではないかと思っています.カタカナ語の氾濫もこのことと関係がありませんか.教えてください.

  • 和製○○語 (英語、中国語以外で)

    世間では和製英語ばかりが揶揄され、槍玉に挙げられますが、英語以外の言語が由来の外来語風(?)言語で、本来と違う日本独自の意味・用法が定着している例はありますか。 ただし、中国語は除きます。 (漢字は造語力が豊かなため、新語を作りやすいため。また、日中両国間の相互影響が強過ぎ、「和製漢語」が日本から中国に輸入される例が多いため)

  • 「障碍者」に変わるカタカナ語を考えてみる

    最近「障がい者」という表記を見ますが、なんだか不自然な気もします。 他方、マイナスイメージを負った言葉って寿命が短くて、数十年かそこらで入れ替わっていきますよね。 「トイレ」もちょっと前まで「便所」と言ってましたが、その前は「かわや」や「せっちん」だったりして。数年使って手垢がついてくると、新語が発明されて入れ替えられる傾向がありますよね。 障碍者・障害者も初めは「不具者」や「かたわ」に変わる、新しくて手垢のついていない、無味乾燥ゆえに差別心を催させない言い方だったんじゃないかと思うんです。(たぶんですが) そこで。 「障がい者」と書かなくてもすむような、何かいい新語はないですかね。 できたらカタカナ語がいいと思うんですが。カタカナの方が、自分から遠い漢字がして、より「無味乾燥感」が出そうだからです。 「ハンディキャッパー」じゃ長いし、何かいいのないでしょうか。 「言葉だけ入れ替えてもしょうがない」という意見はわかりますが、とはいえ、マイナスの語は入れ代わりが激しいのも事実なので、「障がい者」と書き出すようになったら、そろそろシオかなという気がします。

  • 最近の若者の言葉は日本語が乱れていると言うがゐ、ゑ

    最近の若者の言葉は日本語が乱れていると言うがゐ、ゑ、を使わなくなったことに対して批判や非難をしないのはなぜですか? 言葉遊びより文字自体が消え去ろうとしているのは問題じゃないのが不思議でならない。 づもヴも文字自体が消えて行こうとしている。 日本語の文字が減って行ってる危機感はあるんですか? 使用頻度が低い日本語の漢字は消えて行くけどカタカナや平仮名が消えて行く方が危機感持った方が良いのでは? ギャル用語とか若者言葉が日本語を破壊していくと危機感出す前に文字数が少ないカタカナ、ひらがなの消滅危機の方が警鐘を鳴らすべきだと思う。