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風立ちぬ
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文法的に考えれば「風が立った」であり、意訳すると「風が通り過ぎた」、「風が吹いた」でしょう。 「ぬ」に関して、考えられる日本語は、古文の打ち消し(否定とほぼ同じ意味です)の助動詞「ず」の連体形と(こちらも古文の)完了・強意の助動詞「ぬ」の終止形です。「立ち」は明らかに動詞であり終止形は「立つ」であり、打ち消しの「ず」は未然形接続なので「立たぬ」になるはずであり、本来は「立たず」になるはずです。 打ち消しの「ず」が「ぬ」になるのはその後ろに名詞などの体言(名詞など)が必要か、係結びの時です。つまり「風立たぬ場所」や「ぞ~風立たぬ」等です。この両方でも結局は動詞は未然形接続である必要があるため(未然形接続では「立た」になるはずです)にこうした解釈(「ぬ」が打ち消しの意味)は文法上はできません。 その結果、この「ぬ」は打ち消しではなく、完了の「ぬ」であるといるのが妥当で一番上の解釈になります。 私自身あの映画を見ましたが、主人公の奥さんが風となって主人公に触れる・それを主人公が感じているものと解釈しています。死んでいった人を心にとどめながらそれでも前向きに生きていくべきという志を宮崎駿さんは示しているものと考えています。小説のタイトルでもありますが、映画化にあたってタイトルも変更できたはずですし、あの映画内容と言葉の意味からそう解釈できます。 ただ、以下は風立ちぬのウィキですが、これをしっかり読めば答えはありますよ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E7%AB%8B%E3%81%A1%E3%81%AC_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)
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- OKAT
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「風立ちぬ」の「ぬ」は完了の助動詞「ぬ」の終止形です。「立つ」についての追加情報です。「立つ」の意味は辞書で見れば分かりますが、「月が立つ」と言って「月の初め」を意味します。「つきたち」→「ついたち」(朔日・一日)はそこから来た言葉。「春・夏・秋・冬」らも「春立つ」のように言います。それらが「立春・立夏・立秋・立冬」とも呼ばれます。「霧が立つ」のようにも使います。宝塚少女歌劇出身で映画や新劇の俳優であった、昭和期の女優の芸名が「霧立のぼる」でしたが、ここから採ったものでした。
- wind-sky-wind
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風がたった、風が吹いた 「ぬ」は完了の助動詞で、連用形と結びつきます。 「立つ」は古語では四段活用で、「ち」が連用形。 現代では「ぬ」は否定に感じますが、 否定はもちろん、未然形と結びつきます。 しかも、「ず」が終止形で、「ぬ」は本来、連体形です。 風立たず だと、「風が吹かない」 現代では連体形の「ぬ」を終止形としても使っています。 同様に「ん」も否定になりますが、 これはもともと、「む」という推量・意志を表す助動詞です。 未然形と結びつくのは否定と同じです。 「あらん限り」「言わんとする」 のような「ん」は本来の「む」の意味で、否定ではありません。 しうる、のような表現もそうですが、古語が現代語に残る例はありますが、 古語の用法と現代語の用法がごちゃまぜになりがちです。 「うる」は連体形でしかなく、 終止形としては現代語としては「える」とすべきで、古語なら「う」のはず。
- OKAT
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「風立ちぬ」は堀辰雄の作品の名からきたもので、例のアニメの中で、主人公の名を「堀越二郎」としたのも、堀の作品を意識したものでしょう。ストーリーそのものは別物ですが、愛する人を失うという点で通じるものがあります。 堀の「風立ちぬ」は高原のサナトリウムで療養する若い女性と婚約者の男性との愛を描いた中編小説です。 この療養所は長野県富士見高原病院の一部として保存され手います。「風立ちぬ、いざ生きめやも」という有名な詩句は、作品冒頭に掲げられているポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節“Le vent se lève, il faut tenter de vivre”を、堀辰雄が訳したものである。 「風立ちぬ」は「風が吹き始めた」の意味です。
よくわかりませんが、風は立つ ではないですよ。 ぬ がついているので風は立たないの方が正解に違いかと。
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