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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:現在の政党政治システムの在り様について。)

現在の政党政治システムの在り様について

Stresemanの回答

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  • Streseman
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回答No.7

 回答 個人的には、日本の政党が政党ではないことから、日本の政党政治を根本的に規格外だと認識している そして、日本の政党政治の健全性については不健全だと思うが、そうなった原因は有権者にある、と認識している 個別に論理展開したい ア:日本の政党は、『選挙互助会』に過ぎない  しばしば、「選挙の顔」という言葉が指摘されるように、選挙目前になると大概が、”選挙の顔として党首”が指摘される 比例代表選出候補が政党を鞍替えする事例は、選挙目的の政党鞍替えとしか思えない事例も指摘できる 政党は、政策集団・もしくは政策調整・討議集団であるのが本義である。しかし、既存の政党には、その機能を十分に果たせているとは言い難いことは、審議拒否などの事例から指摘できるだろう 過去最高裁が指摘したように、政党届出候補に対する公職選挙法の優遇措置(政見放送・資金団体など)の法の下の平等の問題を筆頭に、政党助成金・政治資金規正法など政党が選挙のために存在する法律になっていることも、政党を選挙互助会にさせている要素と言えよう  そして、日本の政党が政党たりえない決定的な要素は、党議拘束の存在にある 諸外国では、政党が議員の評決を統制するような党議拘束などは限られている。しかし、日本の政党では党議拘束が当たり前になっていて、議員個人の自由な政治意思が保証されていない。 政党が選挙互助会であることから党議拘束に逆らえない背景もあるが、議員個人が政治信念・理念を持ち合わせていないのが実情であろう この類の話は、今月の中央公論などでも指摘される部分もあるので、参考になるかもしれない イ:日本の政党政治は、政党が基調単位にならない  政党は政策集団であるべきだが、既存の二大政党は政策近似性を持ちながらも、政局・私怨で離合集散を繰り替している。自民党・民主党とも同根でありえるし、政策的差異が大きくないことは、政策合意などを見れば明らかだろう。 政党政治は、政党が政策基調単位として議会として議論されるべき様態である。しかし、超党派議員団が安易に結成される事例が多いように、近似した政策集団同士による議論は常に平行線か空論に終わる傾向がある これは、政党内部において政策的振れ幅が広いことに問題があるが、その振れ幅を顧慮せずに議員が政党入りすることなどによって、政党政治という政党間闘争(論争)が不全化することに問題があろう  政党が政策集団として、創造された政策・立法を実現させるための議会上の努力が必要である しかし、行政国家化した現代国家においては、専門的な行政に関する議会討議は、専門性を負えない議員には困難であり、行政側(官僚)による主体的な発議に依拠することになる。政党政治は、行政側に偏重した政策・立法を、より主権在民の視座で権力牽制するべきであるが、議院内閣制度である日本国の政体から、政権与党は行政寄りになる。政権与党を牽制するべき野党も十分な政治情報と分析力がないために有益な政策・立法提言が出来なくなっている。 これは日本の政党政治そのものによる問題ではなく、制度問題とも言えるが、初歩的かつ一般的な政党政治モデルの形状になっていないことは厳然としているものと言えるし、その自覚を持てないことへの批判でもある   ウ:有権者が既存(所与)の政党政治・政党に対する疑念を持てない  最高裁判例や様々な政党論を通じて、日本の政党・政党政治が機能不全であることは指摘されている しかし、多くの有権者が全く疑問を持たず、所与のものを漫然として受容していることに一番の問題がある 選挙制度にしろ、政党の選挙互助会の体質にしろ、有権者の権利を損じているシステムであることは論説出来る まずは、有権者が現憲法下であるべき有権者・議員の肖像を描き、それを思慮し、再検討した上で、既存の政治システムを再設計するべきだろう そして、もっとも改変するべき要素は、有意な機能を持ち得ない政党であろう エ:代案に関して  代案としては、 (1)政党ありきの選挙システムを是正することによって、政党と政党政治を健全化させること (2)ウで指摘した有権者の意識改革 を支柱として 公職選挙法(区画法改正)・政党助成法・政治資金規正法の改正(仔細は補足請求で論説) 党議拘束の撤廃(憲法改正を視野にした)・国会法改正(会派単位による国会運営の見直し) 与党議員と行政職の分離 官僚・内閣法制局立法の審議形態の見直し・委員会の細部化と専門化に対応する立法レベルの有識者会議の設置など 厳然とした議院内閣制度を一般法のレベルで見直し、 行政・立法の距離感を広げ、国会議員は現代の国家戦略局レベルの戦略部分に関して主体的な役割を担う 破壊的な代案としては 国会運営を細分化された会派で統制し、国対委員会などの政党主導の国会運営システムを廃止することによって 政党本位ではなく、議員本位の国会システムを形成する

noname#194801
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 すごい長文で読みごたえがあります! ア~ウの指摘も最もで、自分の疑問の大部分が晴れたように感じます。 エで示していただいた具体案も素晴らしく、今後日本政治を考える上で論拠にさせていただこうと思います。

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