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自由意志の有無について

馬鹿 禿(@baka-hage)の回答

回答No.6

 こないだはどうも、また副次的な専門の方面からお話させてください。 >>自由意志の有無について  まず、「自由意志」てのは何かってことなんですけど、定義とか言うと難しくなっちゃうんで、大雑把な感じで行こうと思います(細かく説明できない言い訳なんですけど)。「お昼ごはんに何を食べるかってことを決めること」くらいの意味で考えていきましょう。 >>あらゆる思索や思考は結局のところ原因まで遡って行くと「そういう衝動が沸き起こってきたから(そう感じたから)」となります。 (中略) >>実際の計算のプロセスは機械と変わりありません。  確か『東京アンダーグラウンド』って漫画で、敵の科学者が味方の獣人の女の子を科学物質を注入するだか、電気刺激を送るだかで操作して仲間に襲い掛からせようとしたときに、 「感情なんてものは脳の化学反応に過ぎない。フハハハハハ。」 みたいな台詞をいってましたが、少年誌でございますから案の定仲間を思う心で、それに打ち勝っちゃうんですよね。  けど、二十年位前(もっと前かな)から脳科学のり主流となった「随伴現象説」によれば、敵の科学者のおっしゃるとおりなわけですわ。ご存知の上での質問とは思いますが、いちお随伴現象説を説明しますと「私達が意識や精神・心と呼んでいるようなものは脳の物理的な活動に由来するもので、意識や精神・心が脳の物理現象に影響を与えることがない」って考え方ですね。例えとしては車とスピ-ドメーターの関係がで説明すると分かりやすいと思います。車のスピードが上がればメーターは動きますが、メーターを指で動かしたからといって車のスピードが上がるわけではないという事で、脳が車で意識や精神・心がスピードメーターという関係になります。  そういったことを証明した有名な実験が生理学者ベンジャミンリベット氏の実験です。リベット氏は被験者に手首をたたく瞬間を任意で選択させるという実験をおこないました。その時、運動準備電位で分かる脳の中の活動は、意識的な意思決定が下されるより、平均0,55秒早いという事を証明しました。明らかにこれは、意識的な意思決定は脳の活動に随伴して出現するという事がいえます。   >>こうやって並べてみると人間の精神とは「そう感じたから」と「計算」と「ミス」の組み合わせ以外の何物でもないと思ってしまいます。(ミクロの世界の影響もあるならば+「ランダム」ですかね)  上記のようなのような随伴現象説によれば、私達に自由意志は存在しないことになるそうです。「お昼ごはんに何を食べるかってことを決めること」についても、ラーメンを食べると決めようが、牛丼を食べる・カレーを食べる・そばを食べると決めようが、その意思決定より先に脳がそれを選択させるような化学反応を起こしていることになります。  もちろん、()の中でおっしゃっているように、量子論のレベルまで持っていくと不確定性によって「ランダム」が加味されるのでしょうが、脳の最小単位は一応ニューロンですから、そこを基準に考えれば、やっぱり自由意志は存在しないって事になっちゃうんですよね。 >>自由意志とはどの部分なんでしょう。私に選択する余地はあるのでしょうか。  上記のことを読んでいくと「そうかなー」って思っちゃうんですけど、そうは問屋がおろさないというのが現在の脳科学なんですね。随伴現象説は確かにいろいろ説明しやすいし、唯物論的な物理学とも相性は悪くないし、心身二元論とも心身同一論とも比較的仲たがいしないでいられるようないい回答なんですが、この随伴現象説では説明できないような実験結果もでているですね。  神経学者ジェームズ・オースティン氏の説によれば、視覚空間的な仕事に注意を集中することを決めたとします。注意の集中に要する電気ポテンシャルが脳に届くまで、80~130ミリ秒という時間がかかるそうです。要するに、このような場合意識的な意思決定より前に脳の活動の方が先にくることはなく、心の方が先に生じていることになります。こうなると随伴現象説の中だけでは説明がつかないんですよね。もちろん、神経学者はこのデータに異議を唱え、心の哲学等の哲学者たちはデータの解釈に異議を唱えておりますから、結局のところ未だ未解決のままなんですよね。 >>自由意志の有無について  私もいろいろな資料を読んで、脳と意識や精神・心の「相互関係」については認めざるをえないのですが、脳の物理現象と心のような心理現象がまったく同一のものとは考えられません。随伴現象説もそれらしいのですが、オースティン氏の説に対して回答が出されていない以上、決定打に欠けます。少年誌好きの私としては仲間を思う気持ちが脳内の物理現象に打ち勝つみたいに、物理現象と心理現象の間に自由意志というのが介在する可能性はまだあるように考えているのですが、未だ研究待ちというところでしょうか。(少年誌の読みすぎかもしれませんが・・・)  これだけ長々書いて結論は「分からない」という、大変ありがちな駄文・・・申し訳ないです。せっかく書きましたので、参考程度にお読み下さい。誤字脱字乱文どうぞご容赦ください。  合掌 南無阿弥陀佛

314h
質問者

お礼

>量子論のレベルまで持っていくと不確定性によって「ランダム」が加味されるのでしょうが、脳の最小単位は一応ニューロンですから、そこを基準に考えれば、やっぱり自由意志は存在しないって事になっちゃうんですよね。 量子力学などが古典力学などに与える影響はわかりませんから可能性として残しておきました。 ランダムと自由意志は関係ないと思いますので、どちらにしろ存在しなさそうですね。 >80~130ミリ秒という時間がかかるそうです。要するに、このような場合意識的な意思決定より前に脳の活動の方が先にくることはなく、心の方が先に生じていることになります。 ジェームズオースティンが調べても見つかりません。 詳しい実験条件を見ないとなんとも言えないので参考にURLか解説をお願いできませんか。 また、注意の集中のタイミングを知ることができるのが本人である以上それは主観的な主張に思うのです。 そうなるとそれは反証可能性の点から言って科学とは言えず、意味が無いと思うのですが。。。 具体的な実験内容を読んでみないとなんとも言えませんが。 相変わらず非常に詳しい科学的根拠のある説明感謝します。 ご回答ありがとうございました。

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