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打擲の読みははなぜ「ちょうちゃく」?「だてき」では

「打擲」は辞書によると「ちょうちゃく」「だてき」どちらの読み方もするようですが、字面からは「ちょうちゃく」とは到底読めません。 なぜこのような読み方をするのですか?

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.6

実は最初に中国から日本に漢字が伝来したときの「打」の読みは「ちょう」でした。 灯町亭訂頂など、「丁」を音符として含む他の文字も同様です。 このときの漢字の読み方は「呉音」と呼び慣わされています。 その後、遣唐使など漢字をきちんと学んだ人たちによって「漢音」という新たな漢字の読み方がもたらされました。 このときの「打」の読みは「てい」です。 その後しばらく「丁打灯町亭訂頂」いずれの文字も「ちょう」「てい」両方の読みが使われましたが、やがて町・頂は「ちょう」に、亭・訂は「てい」に収束していきます。 「灯」については「燈」の書き換え字として使われるようになり、本来は「燈」の読みであった「とう」が定着していきます。 そして、どういうわけか「打」には「だ」という新たな慣用音が発生して「ちょう」「てい」を駆逐していきました。 ただ「打擲」や「打々発止」などごく一部の語彙には呉音の読みが残りました。現代では「打」の読みとして「だ」があまりにも一般化したため「ちょう」と読むのは違和感があるかもしれませんが、もともとは「ちょう」の方が本来の読みだったのです。 もしかしたら「打擲」も今後「だてき」の読みが一般化するようだと「ちょうちゃく」は廃れていくことになるのかもしれません。 ちなみに「擲」の方は漢音が「てき」、呉音が「じゃく」です。 「ちゃく」は呉音から派生した慣用音と扱われることが多いようです。

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  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.5

仏教用語には読み方の困難な語彙が実に多いものですね。 「仏に代りて化儀(けぎ)を揚(あ)ぐる式」として「竹箆打擲等(しっぺい・ちょうちゃく・とう)の事を行(ぎょう)ず」(『正法眼蔵随聞記』二ノ九) 呉音では「チョウ・ジャク」、漢音では「トウ・テキ」、慣用音では「ダ・テキ」となるのでしょう。 これが道元においては、「学道勤労(がくどうごんろう)の志有(あ)る」修行者を「化儀(けぎ)」嚮導するための“方便”として、濁音の無い「チョウ・チャク」と呼びならわしているようです。 一般的な説明としては「新明解国語辞典」が無難かも知れません。 「ちょうちゃく[打擲]─する 「人をぶつ」意の漢語的表現」 この言葉が難しいせいか、その後分かりやすくご丁寧に、次のような言い方も出てきました。 「ぶちちょうちゃく【打打擲】(同じ意の「打つ」と「打擲」とを重ねて強めた語) 強く打ちたたくこと。」(「国語大辞典」小学館)

noname#160411
noname#160411
回答No.4

漢字の音読みには呉音、漢音、唐音の三種類があるから。 「行」の字についていうと、「行事」は「ぎょうじ」、「行進」は「こうしん」、「行脚」は「あんぎゃ」。「あんぎゃ」も知らなければ到底読めませんね。同じことです。

  • key00001
  • ベストアンサー率34% (2878/8340)
回答No.3

> なぜこのような読み方をするのですか? 言葉は変化するものだからです。 たとえば「正」を「しょう」「せい」と読むのと同じで、なぜ「しょう」「せい」と読むのですか?と質問するのと同じコトなんですよ。 逆に言えば、「正」を「しょう」「せい」と読むのは受け入れるけど、「擲」の「ちゃく」「てき」は受入れ無いと言うのも、変な話しでしょ? 詳しく言えば「呉音・漢音」又は、「擲」の字に限って言えば「拗音簡略化」などと言うものです。 「正」の「しょう」とか、「擲」の「ちゃく」などは、発音がややこしいから、簡単な「せい」「てき」などがメインになってきている部分と、近代は「呉音」がすたれ、「漢音」の方がメジャーになりつつあって、例えば少し前は「相殺」は「そうさい」と読まねばならない感じでしたが、最近は「そうさつ」でもOKになりつつあったりします。 現在の質問者さんが「ちょうちゃく」とは読めないのと同じ様に、昔の人は「だちゃく」とは読めなかったんですよ。 現在の人が読みにくい・読めないからって、昔の読み方はダメ!なんて言うのも、ちょっとヒドいでしょ? その結果、「両方OK!」になっちゃってる熟語も多いと思います。 逆に、変化の都度、古い読み方も残してきた結果と言っても良いですが。 実際に私は、それほど年寄りじゃないですが、「だちゃく」とも「ちょうちゃく」とも読めますので、「到底読めない」と言うのはピンと来ないです。 「到底読めない」などと硬直的にお考えにならず、「昔の人は、そう言う風に発音したんだ・・」「そう言う読み方もあるんだ・・」とお考えになればどうでしょう?

noname#157574
noname#157574
回答No.2

手持ちの日本語入力システム(ATOK 2012)では“ちょうちゃく”しかありませんでした。

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

Wiktionary によれば, 表外であるもののどちらも当該発音を持っているようです.

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