解決済みの質問
電力が使用者に届くまでの流れは
(1)発電→(2)送電→(3)配電→(4)販売 です。
規制により日本は○○電力といった電力10社がこの全ての役割を果たしています。(発送配電一貫体制)
一方、規制緩和が進み、自由化の進展した国では(1)発電(4)販売の所が自由化されています。
(1)(4)が自由化された理由としては発電部門の規模の経済性が薄れてきたとされて、従来のように郊外の大型の発電所でまとめて発電することが効率的かどうかが不明確になってきたこと、ニーズも多様化し使用者に合わせたサービスの開発・提供で企業・使用者ともに便益を得る可能性が見えてきたこと等があります。
つまり、「電気を安く生産し販売業者に売る過程」
「生産者から安く仕入れ一般のお客さんに売る過程」
で工夫し、利益を上げなさいということです。
ところが、(2)(3)の送電配電(ネットワーク部門)については自由化諸国でも自由化せず、いわば道路網のように、みんなが利用できるインブラという位置付けで安い手数料で中立的な機関がコントロールしています。この部分を自由化すると配電網の2重投資といった社会的な非効率が存在するためです。
(1)(4)の頑張れば利益が得られるところと異なって(2)(3)のネットワーク部門は利益を生みにくく、比べるとどうしても投資のインセンティブが低くなります。結果、古い設備が更新や、新規増設、メンテナンスが追いつかず、系統にトラブルが起りやすくなっており、先だってのNYのように自由化諸国ではたびたびの大停電がおきてしまうのです。
一方、日本では電気の品質には職人的なこだわりがあって、使用者のもとに最高の品質の電気が届くよう、発送配電一貫で得た利益から十分なネットワークへの投資、保守がきちんとなされており、停電などはめったに起らないのです。日本も段階てきに自由化が進んでいきますが、このネットワークの管理の問題が最重要の課題として検討されています。
投稿日時 - 2003-12-03 11:28:20
お礼
大変分かりやすい説明をどうもありがとうございました。
お陰でエッセーが捗りそうです!!
投稿日時 - 2003-12-03 20:39:03
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ベストアンサー以外の回答(2件中 1~2件目)
#1です。参考URLなどはいかがでしょうか。
もともと、発電所を作るには想像を絶する費用がかかる(基本的に採算が取れない)ので、電力の安定供給と競争原理とは基本的に相反するものなのです。
日本では安定供給を重視したため、つい最近まで電力に関しては寡占状態でした。おかげで年間の停電比率は世界でも類を見ないほど低いのですが、徴収される料金も非常に高い水準でした(今はだいぶ緩和されていますが)。カリフォルニアなどではその逆で、電力の自由化→金のかかる発電設備は誰も作らない(作るのは供給側だけ)→供給電力の不足→計画停電・信頼性の低下ということになってしまいました。
詳しいことは、やはり本を読むのが一番だと思います。
(財)電力経済研究所
http://www.isee.or.jp/
(財)電力中央研究所
http://criepi.denken.or.jp/jpn/serc/index.html
参考URL:http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/dr/20011218md01.htm
投稿日時 - 2003-12-02 00:16:28
お礼
どうもありがとうございます。
教えていただいたサイトを参考に自分なりに考えてみたいと思います。
2度もありがとうございました。
投稿日時 - 2003-12-03 11:39:15
「電力システム」「電力系統」などの分野の本を読むとよく分かると思います。
発電所を作るには多額の費用がかかります。どの程度の供給量を見積もって発電所の建設を行うかが、直接、停電の頻度や時間などに関係してきます。
●「図解 電力自由化をめぐるQ&A」(中村政雄著)など
経済学よりも工学の側面からのアプローチをした本が多いと思います。
投稿日時 - 2003-12-01 22:45:07
お礼
どうもありがとうございます。
工学面からのアプローチも確かに興味深いとは思うのですが、今回は民営化・規制緩和という経済学的アプローチがどのような形で今回の停電に繋がってしまったのかということを知りたいのです。
そして現在海外在住のためすぐに和書を手に入れることができる状況ではないため・・・もし何かよいサイトなどを知っていたら教えてください。
投稿日時 - 2003-12-01 23:22:39