中性付近でのアミノ酸イオン化について

このQ&Aのポイント
  • アミノ酸のイオン化はPH=7の中性付近で起こりますが、酸性アミノ酸のグルタミン酸は特殊な挙動を示します。
  • 中性条件下では、グルタミン酸はカルボキシル基とアミノ基の双性イオンとカルボキシレートイオンオキソニウムイオンを生じます。
  • アミノ酸は水溶液中でPHによってイオン化のバランスが変わり、グルタミン酸はプロトン化して双イオン化すると考えられます。
回答を見る
  • ベストアンサー

中性付近でのアミノ酸イオン化について

アミノ酸はPH=7の中性付近ではイオン化できるところはすべてイオン化できると参考書に書かれていました。しかし、酸性アミノ酸のグルタミン酸は中性ですべてイオン化すればカルボキシル基とアミノ基による双性イオンともう一つのカルボキシ基がカルボキシレートイオンオキソニウムイオンを生じて、溶液が酸性になり、中性条件下ではなくなってしまします。しかし、アミノ酸は水溶液中でPHによってこのオキソニウムイオンと他のすべてイオン化しているグルタミン酸分子のカルボキシレートイオンにプロトン化して双イオン化すると考えればいいですか。 結局、中性で総イオン化して、順次このイオン化が進み、中性からすべて総イオンの酸性になるのではなく、酸性アミノ酸のグルタミン酸が総イオン化したら、順次双性イオンに変化していくと考えればいいのでしょうか。よく分かりません。宜しくお願いいたします。

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数0

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • nious
  • ベストアンサー率60% (372/610)
回答No.2

それは多分、 酸性基として -COOH 塩基性基として -NH2 のみを持つアミノ酸について云えると思います。その理由は一般に、 -COOH のpKa<<7 -NH3^+ のpKa>>7 だから、pH=7 では -COOH は -COO^- の状態。 -NH2 は -NH3^+ の状態にそれぞれイオン化しています。

kinzoku74
質問者

補足

回答有り難うございました。 ご指摘のとおり酸性アミノ酸のグルタミン酸の等電点はPH=3.2ですからPH=7付近に すれば -COOH は -COO^- の状態になり、すべてイオン化し、塩基性のアミノ酸のリシンは 等電点がPH=9.7ですからPH=7付近では-NH2は-NH3^+となり結果的にすべてイオン化した 状態になります。酸性アミノ酸や塩基性アミノ酸のPH=7付近での状態は等電点からの 液性の変化に伴う状態を考えればいいですね。

その他の回答 (1)

  • tir70
  • ベストアンサー率62% (71/113)
回答No.1

>アミノ酸はPH=7の中性付近ではイオン化できるところはすべてイオン化できる そんなことはありません。参考書が間違っているか、あなたが誤読しているか、あるいはあなたの質問の意図が伝わっていないかもしれません。CysやTyrの側鎖はpH7ではイオン化はあまり起こりません。 ちなみに, >アミノ酸はPH=7の中性付近では というのは強制的にpH7に固定された条件下でのアミノ酸のイオン化について述べたものだと思われます。たとえばpH7のpH緩衝溶液に、(緩衝剤に比べて)十分低い濃度でアミノ酸を溶解する、というような状況を考えた場合が相当します。 アミノ酸の解離基のイオン化がどれくらいのpHで起こるかについては、 Pace et al., J. Biol. Chem. 284:13285-13289 をご覧下さい.

関連するQ&A

  • アミノ酸のイオン化分子の濃度について。

    pH4、7、10において、0.1MのLysine溶液中の各種イオン化分子の濃度を求めよ。 という問題です。 自分で調べたりしたのですが (1)pH=pKa+log[A^-]/[HA]を使う。 (2)アミノ酸なので水中では両性イオンとして存在する。 (3)リシンのpKaの値が、α-カルボキシ基2.18、α-アミノ基8.95、側鎖10.53である。 (4)実効電荷が+2(カルボキシ基)、+1(α-アミノ基)、0、-1(側鎖)の4種類。 というとこまでしか分からず…(;o;) 答えは3種類でしょうか? pH4、7、10はそれぞれ酸性、中性、塩基性ですが、 どのように(1)に当てはめれば良いのかよく分かりません。 考え方を教えてください(>_<)!!

  • 解離度について

    分子Xにはアミノ基とカルボキシル基が1つずつついているが、それ以外にプロトン解離基は存在しない。25℃の水溶液において、Xのアミノ基共役酸のpKaは10であり、カルボキシル基のpKaは4である、溶液のpHが4の時Xのアミノ基共役酸のプロトン解離度とカルボキシル基のプロトン解離度はそれぞれいくらか? という問題なんですけど、わからないのでおしえてください。

  • アミノ酸 (高校レベル)

    「アミノ酸の構造式を書きなさい」という問題で、双性イオンの状態で書いたら、点がもらえないでしょうか? 配点が3点の問題なら、1点くらいもらえますか? 経験された方など、教えて下さい。 水溶液中で陽極、陰極どちらに移動するか、という問題につられて、それを答えにしてしまいました。 ちなみに、グルタミン酸とリシンです。

  • アミノ酸:双性イオン

    (1)双性イオンについて質問です。 双性イオンというのは正負両方の解離基をもつものであることはわかるのですが、等電になってなくてもいいんですか?(電気的に偏りがあっても双性イオンと呼べるのですか?) (2)酸性アミノ酸と塩基性アミノ酸について質問です。 どちらもpH1付近のときは「陽イオン」、pH13付近のときは「陰イオン」。では、pH7付近のときは何イオンと呼べるのでしょうか?? 「双性イオン」? 「陽イオン」?(塩基性アミノ酸のときは) 「陰イオン」?(酸性アミノ酸のときは) どなたかお手伝い願いますm(__)m

  • アスパラギン酸の存在比

    アスパラギン酸のα位のカルボキシル基のPkaは2.10、側鎖のカルボキシ基のPkaは3.86、アミノ基の共役酸のPkaは9.82でした。PH=2.10のとき水溶液中に存在する化学種の構造式と存在比率を求めよ。という問いの存在率の求め方がどうやってやるのかよくわかりません。どのように考えてとけばよいのでしょうか?

  • 酸性アミノ酸と塩基性アミノ酸のCOOH/NH2の解離について

    初歩的な質問で申し訳ないんですが、酸性アミノ酸において、側鎖のカルボキシル基とα炭素につくカルボキシル基では、どちらが先にイオン化するのでしょうか? また、同様に、塩基性アミノ酸の側鎖のアミノ基とα炭素につくアミノ基ではどちらが先にイオン化するのでしょうか? よろしくお願いします。

  • 高校化学 アミノ酸の電離

    アミノ酸の一種であるグリシンは、弱塩基性のアミノ基と弱酸性のカルボキシル基を1つずつもつ。そのため、水溶液のpHに依存して電離状態が変化し、+1, 0, -1 のいずれかの価数をもつイオンまたは分子となる。ブレンステッドとローリーの定義によれば、価数+1のグリシンを2価の酸としてみなすことができる。実際にグリシンの酸性水溶液を水酸化ナトリウムで滴定すると反応は2段階で進行し、2つの電離定数( K1=4.5×10^(-3), K2=1.7×10^(-10) )がもとめられる。ところが、正味の電荷をもたないグリシンには、アミノ基もカルボキシル基も電荷をもたない分子型と、アミノ基の電荷とカルボキシル基の電荷が互いに打ち消しあっている双性イオン型の2種類が存在するため、その電離平衡は4つの電離定数 Ka=[G±][H+]/[G+], Kb=[G0][H+]/[G+], Kc=[G-][H+]/[G±], Kd=[G-][H+]/[G0] で記述される。ここで、 G+, G±, G0, G- はそれぞれ陽イオン型、双性イオン型、分子型、陰イオン型のグリシンを表す。 滴定実験から得られる電離定数K1, K2とこれら4つの電離平衡Ka, Kb. Kc, Kd の間には K1=(ア), K2=(イ)の関係がある。 (イ)の答えがKbKc/(Kb+Kc)となる理由を教えてください。

  • 酸性アミノ酸である、アスパラギン酸やグルタミン酸とマンノースは結合できますか?

    酸性アミノ酸である、アスパラギン酸やグルタミン酸とマンノースは結合できますか? マンノースにカルボキシル基を持たせたいのです。

  • 電気泳動 等電点

    ●いろいろな本を駆使して調べたのですが、「PHがある値に達したときに、(アミノ酸の陽イオン)、(アミノ酸の双性イオン)、(アミノ酸の陰イオン)が共存する平衡混合物の電荷が全体として0になりアミノ酸はどちらの極にも移動しなくなる。この時のPHを等電点といい、PIと表す。この等電点の時はそのアミノ酸のほとんどが電気的に中性な双性イオンの状態であるが、溶液中にわずかに残っている(陽イオンの濃度)=(陰イオンの濃度)となる。」+これと別の本に「中性アミノ酸→等電点は中性付近、酸性アミノ酸→等電点は酸性側、塩基性アミノ酸→等電点は塩基性側」とあったのですが、これは等電点の時は必ずしも中性付近になるわけではなく、あくまで等電点が中性付近になるのは中性アミノ酸のみってことですか? ●また、電気泳動をする際にアミノ酸の水溶液が中性付近(普通の状態)なら、アミノ酸の大部分が双性イオンで、正味の電荷が0であり、残りの陽イオンと陰イオンに関しては(陽イオンの濃度)=(陰イオンの濃度)であるから、この時のアミノ酸は陽極にも陰極にも移動しない と考えたのですが、この考え方でただしいと思われますか? 以上の2問の質問ですが、どうか分かった方は回答を寄せてください。 お願いします。

  • アミノ酸の緩衝液

    グリシンの溶液中で分子の99%がアミノ基に水素イオンを結合した状態にあるときの水溶液のphと、 グリシンのアミノ基のpKaとの間で、 どのような式が成立するのかがわかりません。 グリシンのアミノ基は水素イオンが結合した状態(-NH3+)と結合していない状態(-NH2)の間で平衡が R-NH3+ ⇔ R-NH2 + H+   このように生じているんですよね? ここまではわかったんですが。。。 教えてください。お願いします↓