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久し振りの地震
kine-oreの回答
>正しいとすればそれを裏付ける根拠のようなものはあるのだろうか、とふと思った次第です。 そもそも、万葉の昔から、「ひさかたの」という枕詞自体、天を仰いでその瓢形の悠久を崇め尊ぶ意を以て、天にまつわる事象に冠するのだとされていますし、「ひさし」もまた和歌では間に横たわる歳月を嘉するとともに待ち遠しい思いの丈を託す形容詞として用いられてきた流れは否めないことでしょう。 「見ぬ日久しみ恋しけむかも」(17-3995) 「恋ひむ年月久しけまくに」(11-2577) 「明日と言はば久しかるべし」(7-1309) 主観的な「久しさ」は待ち遠しさや懐かしさに関わる形容詞として歌に詠まれてきた経緯です。 また、漢語においても、「久し振り」は再開の挨拶言葉として「久闊を叙す」とされています。 「久憶」は長い間思い続ける意味であり、「久懐」はその字の通り久しい間の思いですし。 ただし、その話者の意図において、そのような凶事をかねがね気にかけていた場合など、本人として「案の定」「不安が的中して」「心配が現となって」といった文句とともに、「久し振り<に/で>」という副詞的用法がなされることはありうると思います。 「予(かね)てからの心配が現となって、久し振りに、大きな地震に遭ったものです。」 「昨夜は久し振りで火事が有った。 There was a fire last night, after a long intreval-quite a stranger of late.」(「斉藤 和英大辞典」) まあ、望んでいない意味での使用については相手に誤解を招きかねないので、ここは「図らずも/またもや」などの選択が無難でしょう。
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お礼
ご回答ありがとうございます。 昔から凶のイメージを伴なって用いられることは少なかったわけですか。 興味深く拝見しました。 >「予(かね)てからの心配が現となって、久し振りに、大きな地震に遭ったものです。」 「昨夜は久し振りで火事が有った」 : 凶事と言うには幾分の余裕があるようにも感じられるのですが、それが不自然ではない理由のような気もします。 >そのような凶事をかねがね気にかけていた場合など、 : という点も余裕の一種になるのかもしれません。 本来は「久=長」なのだが、おっしゃるように「長=良いことを待ち焦がれるための長さ」という願望が、文法すらも超越してきたということなのかもしれませんね。