熱貫流率についての指導

このQ&Aのポイント
  • 熱貫流率について教えてください。熱貫流率を算出する式や熱抵抗値の逆数などの関係について解説します。
  • 熱貫流率の算出式には、保温材の厚さや熱伝導率、個体表面の放射率、表面温度などが関与します。
  • 対流による放散熱量を求めるためには、対流熱伝達率の式を使用することがありますが、熱貫流率とは異なる概念です。どちらの値を使用するかは、具体的な状況によります。
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熱貫流率について教えてください。お願いしいます。

熱貫流率について教えてください。 2つの入手した情報で熱貫流率を算出しましたが、値がまったく違ってきます。 どちらの式を使用したらよいか、教えてください。 放熱熱量を算出する時に次の式を使ってます。        Q(W/m2) = QC +Qr            QC(W/m2) =(θρ-θγ)/(t/λ +1/α)        Qr(W/m2) = 5.67×ε{(Tf/100)4-(T0/100)4}    Q:放散熱量(W/m2)  QC:対流による放散熱量(W/m2)  Qr:放射による放散熱量(W/m2)     t:保温材の厚さ(m)  λ:保温材の熱伝導率(W/m・K) ε:個体表面の放射率    α:表面の熱伝達率【熱貫流率 or 1/熱抵抗値】(W/m2・K)    θρ:内部温度(℃)  θγ:外気温度(℃)  Tf:表面温度(K)  T0:周囲温度(K) この時のαですが、ホームページで調べたところ、   熱貫流率=1/(材料の厚み/材料の熱伝導率) とあります。 すなわち、熱抵抗値 R = d(厚み)/熱伝導率 の逆数ですね。 この式の中には、表面温度の値は含まれていません。 ある文献で、対流熱伝達率の式(下記)が記載されていました。 (これは、熱貫流率とはちがうのですか?)   上向き平面: α=3.26(⊿θ)^0.25  側面:α=2.28(⊿θ)^0.25   床面:α=2.56(⊿θ)^0.25 となっています。 単位は、同じですが、αの値はかけ離れてしまいます。 どちらの値を使用して、対流による放散熱量を算出すればよろしいのでしょうか? どうか、宜しくご指導お願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • FT56F001
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回答No.3

>外部への熱放散量は、 >QC(W/m2) =(θρ-θγ)/(t/λ +1/α) >又は、QC=α(⊿θ) >のどちらの式を使えばよいのでしょうか? 例えば,ステンレスの内壁,断熱材,アルミの外壁があって, 内壁の内側温度がθρ,外気温度がθγとすると, 熱が伝わるすべての経路の熱抵抗を考えた熱貫流率を用いて QC[W/m^2] =(θρ-θγ)/(t1/λ1 +t2/λ2 +t3/λ3 +1/α) とすることになります。ただし, t1:ステンレスの厚み,λ1:ステンレスの熱伝導率[W/m・K] t2:断熱材の厚み,λ2:断熱材の熱伝導率[W/m・K] t3:アルミの厚み,λ3:アルミの熱伝導率[W/m・K] α:熱伝達率[W/m^2・K](外壁から空気へ) ここのαにα=2.28(⊿θ)^0.25などを使う。 もっとも,熱交換器のように積極的に熱を伝える場合は, 熱貫流率=1/(t1/λ1 +t2/λ2 +t3/λ3 +1/α) で計算しますが, 今回は断熱材の熱抵抗が圧倒的に大きいので,ほかを無視して, 熱貫流率=1/(t2/λ2)=λ2/t2 と近似しても,大差はないかと思います。 あと,換気が持ち出す熱量があれば計算に入れてください。

nonta3737
質問者

お礼

どうも詳しく教えていただき、ありがとうございました。 ずいぶん勉強になりました。 放射熱についても、本日質問しましたので、宜しくお願い致します。

その他の回答 (2)

  • FT56F001
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回答No.2

熱貫流率(熱通過率)は,熱交換器などで,単位面積,単位温度差あたりの熱流[W/m^2・K]を表す用語です。 例えば,ガスコンロにかけたアルミ鍋の底だと, ガスの炎からアルミ底外壁への熱伝達の熱抵抗,アルミ底厚み分の熱伝導による熱抵抗,アルミ内壁から水への熱伝達の熱抵抗を足して,その逆数を取った値です。 >ご回答頂いたαにこの値を入れてもよいのですか? どこに温度差があり,どこへ伝わる熱を計算したいのか,によります。 断熱材の外に3mmのアルミ壁があって,その外側が外気温度と等しいなら, αに3mm厚のアルミの数値を用いることになります。 例えば,アルミ壁の外から強い風を当てて強制冷却しているならば,アルミ壁の外側は外気温度と等しいでしょう。 しかし,乾燥炉の外壁であれば,特に冷却手段を設けず,自然対流に任せているのではないでしょうか? その結果,外壁の表面温度は,接している外気温度よりやや高くなるはずです。 そうだとすれば,αとしては空気と固体壁の熱伝達率で計算すべきです。

nonta3737
質問者

お礼

FT56F001さんありがとうございます。 外部への熱放散量は、 QC(W/m2) =(θρ-θγ)/(t/λ +1/α) 又は、QC=α(⊿θ) のどちらの式を使えばよいのでしょうか? この時のαは熱伝達率、熱貫流率のどちらを使用すればいいのでしょうか? 何度もご質問させて頂き、恐縮ですが宜しくお願いします。

  • FT56F001
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回答No.1

>QC(W/m2) =(θρ-θγ)/(t/λ +1/α) の式の分母で,t/λは断熱材の熱抵抗, 1/αは固体壁から流体への熱伝達抵抗を表します。 熱伝達は,自然対流と強制対流があり,流体が絡んできて複雑です。 自然対流の場合,熱伝達率[W/m^2・K]は,伝熱面と流体の温度差⊿θの0.25~0.33乗に比例します。 調べていただいた >  上向き平面: α=3.26(⊿θ)^0.25  側面:α=2.28(⊿θ)^0.25 >  床面:α=2.56(⊿θ)^0.25 の式が使えるのでしょう。(係数までは確認していません) 空気が自然対流している場合の熱伝達率の代表値として, 2~7[W/m^2・K]と本に出ています。1/α=0.14~0.5[m^2K/W]くらい。 また,断熱材の熱伝導率の例として,グラスウールで0.04[W/K・m]と本にあります。 0.1m厚で断熱材が入っていればt/λ=2.5[m^2K/W]くらい。 熱抵抗としては,壁面空気間の熱伝達抵抗1/αよりも,断熱材t/λが圧倒的に効くはずです。 (そうでなければ,断熱材を入れる意味がない)

nonta3737
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 熱伝達率は、理解しましたが熱貫流率とは違うのでしょうか? たとえば、アルミだと熱伝導率が236W/k・mで厚さ0.003mmだとR熱抵抗は0.00001となり、逆数100000W/k・m^2になります。この値は熱貫流率とおもいますが、ご回答頂いたαにこの値を入れてもよいのですか? 熱貫流率も熱伝導率も同じ単位ですが? 熱伝導率の場合は、Q=α(⊿θ)となっていて、質問した2行目の式と違うので、まだよく理解できていません。 もう少し教えて頂けると助かります。 よろしく、お願いします。

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