• ベストアンサー

国際連合の拒否権

カテ違いかもしれませんが。 常任理事国の拒否権は有意義なモノでしょうか? 国際連盟では大国が一致していなかったから第一次世界大戦が起きたから~という教科書の説明がイマイチしっくりきません。 戦勝国の都合の為だけに作られたかのように感じます。 よろしくお願いします。

  • 歴史
  • 回答数7
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • phj
  • ベストアンサー率52% (2344/4489)
回答No.7

「拒否権:VETO」は実はかなり古い歴史を有しています。始まりはローマで紀元前からありました。 ローマという国は、王様がおらず一応民主的な選挙制の国だったのです。元老院という上流階級だけが入れる政府機関があり、上流階級にとって都合のよい政策が打ち出されやすくなっていました。 そのため、ローマ共和国の早い段階で市民集会という元老院には入る資格の無い庶民だけが投票できる政府機関が作られました。この機関がもっていたのが拒否権の始まりです。そしてVETOという言葉はもともとラテン語(ローマ公用語)であり、現在でも(英語でもフランス語でも)VETOなのです。 最初は主に戦争をするかしないか、どことするのか、ということを「勝手に借り出されて、上流階級のために死ぬのは嫌だ」というもっともな理由があり、戦争開始の決議は元老院でできるのですが、市民集会で「拒否」が多数になれば、市民は招集に応じなくてもよかったのです。この時代の兵役は税であり、義務だったからです。 この拒否権はかなりの効力を発揮し、その後西洋的な政治には数多く事例を残しています。そしてVETOという言葉はもともとラテン語(ローマ公用語)であり、現在でも(英語でもフランス語でも)VETOといいます。アメリカ大統領が議会に対して強い権限を持てるのも拒否権があるからだ、ということになっています。(それでも歩みよりは必要ですが) 現在でも「国」というのはそれぞれ独立したもので、大きかろうが小さかろうが平等ということになっています。 このような状態のばあい「多数決」を取り入れるのは得策ではありません。たとえば、今日韓で敏感な「竹島問題」を解決しようと、多数決をとろうとすれば日本と韓国が争って途上国に援助合戦をくりひろげるでしょう。その結果が公正であるとは、とてもいえないわけです。 つまり国連はどうやっても「利害関係が対立する場所」であり、多数決そのものがなじまないといえます。ですから国際連盟は全会一致を原則としたのですが、結果として失敗しました。というより、失敗するのが当たり前だったともいえます。 国際連合はこれを踏まえて、拒否権を取り入れています。つまり「結局、利害が対立するなら、収斂される軸にまとめたほうがまだ良い」ということで、収斂される軸とは援助を申し出るであろう(より利害の調整に労力を使うであろう)大国ということになったわけです。 もちろん、この国際連合は第2次大戦の枠組みをそのまま利用してますので「大国」は戦争時の連合軍側であり枢軸側だった日本やドイツは外されています。 国連も紆余曲折があり、拒否権があるからといって成功しているとはいえませんし「大国」という定義も怪しいものがあります。 しかし「拒否権」そのものは、戦勝国の都合で作られたものではなく、制度も古くからあり、さまざまな国が取り入れている、強力な仕組みである、ということは覚えておいていいと思います。

その他の回答 (6)

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7194/21844)
回答No.6

有意義じゃないですね。 むしろ害悪でしょう。 でも、それを認めないと、大国、特に米国 辺りは国連に居る価値がない、として脱退 する可能性もあります。 そんで米国を中心とした別個の国際機関を 造ってしまったら、そっちの方が強力に なりそうです。

  • blackhill
  • ベストアンサー率35% (585/1658)
回答No.5

 拒否権が認められているのは、国連でも安全保障理事会だけだったでしょうか。 それなら、拒否権がない他の理事会は、より民主的かつ効率的に運営されているかどうか確かめる必要がありそうです。  勝国云々といった大雑把な話ではなく、これまで提案された改革案を吟味したうえで、より合理的で受け入れ可能な案を考えるのがいいと思います。  たとえば、下記の文献はこの問題についての優れたレビューです。 http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0463.pdf  また、ゲーム理論による説明も参考になります。

  • Shin1994
  • ベストアンサー率22% (551/2493)
回答No.4

決して有意義ではないですよ。 そもそも、国家は皆平等と言いながら大国にのみ拒否権が与えられるという矛盾状態です。おまけに、正しい事すらできなくなる可能性もあり、危険でもあります。 国際連合は、世界の平和のために作られた組織です。今のままでは、あくまでもかつての戦勝国のために作られた組織。即刻、拒否権を廃止して単なる多数決に切り替えるべきでしょうね。 というか、安全保障理事会は要らないでしょう。国連総会こそが、正当な国際議会。安保理は邪道ですよ。 国際連盟の失敗は、軍事制裁ができなかった事と全会一致制だった事。多数決なら、失敗はしないと思います。 拒否権は悪です。いつの日か、本当の意味で平等な素晴らしい国際組織が誕生する事を願ってます。

  • oska
  • ベストアンサー率48% (4105/8467)
回答No.3

>常任理事国の拒否権は有意義なモノでしょうか? 先の大戦では「連合国と枢軸国」が戦いましたよね。 日本では、UNを国際連合と訳していますが間違いです。 (8月15日を、終戦記念日とするのと同じです) あくまで、「連合国(the united nations)」なんです。 ですから、戦勝国にとっては非常に有意義です。 >戦勝国の都合の為だけに作られたかのように感じます。 その通りです。 戦勝国=連合国が創った組織がUN(国連)です。 国連憲章でも、戦勝国が今後の世界秩序を維持する事になっていますよ。 例えば・・・。 敗戦国である「日本・ドイツなどが再軍備して+世界平和に脅威になる!」と国連加盟国が判断した場合。 国連加盟国は、国連の議決を必要としないで武力侵攻できる権限があります。(国連・敗戦国条項) 何故か?常任理事国である中国が、尖閣諸島・琉球列島を武力侵攻してきても「国連憲章という、錦の御旗」が存在するのです。 (そういえば、鳩山首相は「尖閣諸島は、日本領で無い」と官邸から述べましたよね) 日本占領も、何ら国連安保理議決は必要ありません。 江沢民皇帝陛下が「日本人民を解放しろ!」と勅命を下せば、解放軍が直ぐに日本を占領しますよ。 チベット自治区と同様に、名前だけの日本人自治区が誕生します。 初代日本自治区委員長は、民主党・仙石氏!との話もブラックユーモアとして有名です。^^; 残念ながら、社民党・福島同志は落選です。候補者一覧にも、載っていません。(笑)

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

国際政治は基本的には現実主義を基本として、現実主義だけではないんじゃないの?という微調整で行われている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E5%AE%9F%E4%B8%BB%E7%BE%A9 微調整の一つが国際連盟や国際連合という超国家組織。 覇権国には覇権国の権利があって当然というのが現実主義だり、その現実主義を国際連合の中に反映した規定が拒否権。 戦勝国が覇権国なのですがから、戦勝国の都合のために作られていて当たり前です

回答No.1

常任理事国にとっては有意義なものでしょうが、他の加盟国にとっては有意義とは言えず、時には弊害にもなり得ます。

関連するQ&A

  • 国際連盟と国際連合の違いで・・・

    質問のタイトル通りなのですが、私は国際連盟と国際連合の違いは拒否権があるか、ないか(国際連盟は拒否権が使えなかったから、意見がまとまらずに混乱した?とか;)って勉強したんですけれど、もう少し、決定的な国際連盟と国際連合の違いってありますか?? 更に、国際連盟はなぜ失敗に終わったんでしょうか?? また、国際連合の安全保障理事会での常任理事国は拒否権を持っているじゃないですか。拒否権があるとどんな風に有利なんでしょう??今起きている例などで教えていただけたら幸いです。 よろしくお願いします。

  • 中国って何で常任理事国?

    こんばんは 中国は国連の常任理事国のひとつですが そもそも常任理事国は第二次世界大戦の戦勝国がなっていますよね? 中国は日中戦争で日本に負けて 第二次大戦でも別に戦勝国ではないと思うのですが…? なぜ中国は常任理事国なのでしょうか?

  • 国際連盟と国際連盟についての問題で・・

    次の問題が分からないので、分かる方教えてください。 国連は全加盟国で構成される総会、大国一致の考え方に基づき、拒否権を持つ5常任理事国と10か国の非常任理事国で構成される((1))、ILOやUNESCOなどの専門機関をもつ((2))、信託統治理事会、国際司法裁判所および事務総長をトップとする事務局を主要機関としている。 (1)と(2)が分かる方いますでしょうか?

  • 常任理事国の拒否権って?

    日本が常任理事国に入りたい為、各国に根回しやってるみたいですが、常任理事国になっていいことあるのですか? 常任理事国と非常任理事国の違いはなんですか? 拒否権ってなんですか? 常任理事国がアメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランスって戦勝国だから?戦争終わって半世紀以上過ぎてるのに、これっておかしいと思います。 国際貢献度から言えば、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランスでしょう。 中国は経済援助を受けてる国にもかかわらず、なんで常任理事国なんでしょうか?

  • オランダが常任理事国に入っていない理由。

    オランダって国連安保理常任理事国に入っていないのは何故なのですか?安保理常任理事国はアメリカや中国、ロシア、イギリス、フランスと第二次世界大戦の戦勝国ばかりですが、同じ戦勝国のオランダは常任理事国には入っていませんが、オランダは同じ戦勝国のアメリカやイギリス、フランス等の様に安保理常任理事国には入っていないのは何故なのでしょうか?面積等の理由からでしょうか?

  • 安全保障理事会の拒否権

    最近安全保障理事会が正しく効果的に機能しないことが問題となっています。その原因の一つが拒否権です。 大きな影響力を持つ安全保障理事会の決定が、多数決なので決まるのではなく、全会一致がもちろん望ましいのですが、そのために常任理事国に拒否権を持たせることは、効率だけを考えているように思えます。 国際連盟が失敗に終わり、国際連合を作る際に、なぜ拒否権を持たせることが決まったのでしょうか。自分自身で調べてみたのですが、その背景がなかなか見えてこず、困っています。またこの問題に関して良いサイトや情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいです☆

  • チャンチャラ笑える戦勝国連合(国連)

    いまだに存在する敵国条項で我が国とドイツ・イタリアは、 言われ無き事柄で、常任理事国の攻撃を受けないとも 限らない状態で、United Nations(国際連合)に加盟し、 分担金(上納金)を支払ってる訳だが、多分、 戦勝国気取りの中華人民共和国様がいらっしゃる限り、 敵国条項は永久に外されることも無いだろうし、日本の 常任理事国入りも絶対ない・・・ ガキの頃、学校の先生に教わった、国連は、世界平和の為の 機関であると・・・ そこで絶対的権力を行使することを許される常任理事国は、 全て核保有国であり、アメリカ・ロシア・中国に至っては、戦争が 3度の飯より好きな国 民主主義も糞もね~加盟国が200を超えようが、5つの 常任理事国のうち、1つでも拒否権を行使すれば、 何も解決出来ない無用の長物、戦勝国連合に加盟し 続けている訳は何?

  • 拒否権の為、またも機能不全、安保理は紛争解決に無能

    シリアの弾圧に、国際社会の制裁決議や武器援助の即時停止勧告に中ロが拒否権発動。 これでは、実質的にアサド政権の弾圧や暴挙を実質的には黙認・支持している事ではないだろうか・・・ こんな五大国(第2次世界大戦の戦勝国)特権を何時までも国連で認めていては常任理事国の思惑によってしか何事も決まらない&5ヶ国談合にて決まる状況である。 これは、国連総会や他の多くの加盟国の意志を軽視する事であり、五大国の特権を認め既得権の保有を放置している、一国1票の格差(不公平)以前の存在価値を問われかねない事柄(機能不全・利害と思惑で決まらない)である。 特に我が国は国連分担金の面でも2位である上に、常任理事国入りを目指す中で、既得権を手放したくない思惑(腹の中では5ヶ国に共通の利害)拒否権は、受任理事国入りへの大きな障害にも成っている。 そこで皆様にお尋ねしたいのですが・・・ ◇安保理の常任理事国(5ヶ国)の拒否権について、どうすれば良い&実現すると思われますか? ◇拒否権を撤廃もしくは行使する範囲を制限する等の提案を総会で動議は出来ないのだろうか? 「ex、4ヶ国の賛成で1ヶ国の拒否権を逆拒否、総会での3/4以上の賛成で拒否権を無効に」

  • 今も日本は敗戦国の影響を受けてるんですか?

    第二次世界大戦で日本は無条件降伏をして敗戦国となりました。あれから約30年たったというのに連合国と敗戦国の関係が続いているように思います。例えば、日本は経済大国世界第二位となっても政治的には世界の指導的立場で意見はできない雰囲気だし新たな戦争を起こさないために日本政府が働きかけて紛争をやめるネゴシエイションをしているのですがこれもアピールせずあまり世界的にも知られてないと思います。サッカーでは日本開催だった予定が日韓になり英語の標記はkorea-japannとなってました。柔道では日本の国技なのに国際柔道連盟の本部は韓国で理事選挙で山下泰裕が落選しています。国連も戦勝国がメインの機構だから日本は常任理事国にはなれないんだと思ってます。

  • 国連常任理事国について

    中国政府高官の談話に・・・ 常任理事国(中・露・米・英・仏)は先の大戦での戦勝国に与えられた特権であり、その既得権益を形骸化するような国連改革・常任理事国の拡大しようとする意図には断固阻止する。 これって、本音を述べており、他の4ヶ国も心中では大同小異なのだと思う。 しかし、中国:中華人民共和国は戦勝国ではない(中華民国が当時の正統政権であり、国共内戦の結果で台湾に追い落としただけでは?) それに、国連が発足当時の戦勝国連合では時代の変化や歴史の教訓【国際連盟の失敗)に学んでいないのでは・・・ さらに、国際環境の変化・実際の国連分担金・国力や国際社会への貢献度でも実態は変化しており、日本・ドイツ・インド・ブラジルの4ヶ国を加えての常任理事国拡大を含む国連改革は具体性・客観性・妥当な検討課題だと思いますが・・・ ◇質問 (1)常任理事国の拒否権の問題について、どのように思いますか? 「5ヶ国の利害が反し、機能不全・意見集約が難しくスピード感が無く纏まりを欠く。さらに、他の多くの国の意見が結果的には一部常任理事国の意向で反映されないケースも多発」 (2)常任理事国の構成や拡大する場合の候補国は? 「現状は常任理事国5ヶ国+非常任理事国5ヶ国【拒否権なし・任期で交替】」