アレーンオキシドの反応について
- アレーンオキシドの反応について学びました。転位によりフェノールが生成します。
- アレーンオキシドの反応機構は、エポキシドがプロトンを引き抜き、ヒドリドシフトが起こり、エノンからプロトンが脱離してフェノールが生成すると考えられています。
- 転位の具体的な機構については、イオン化エネルギーや電気陰性度を考慮する必要があります。
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アレーンオキシドの反応について
大学で化学を専攻している者です。 有機化学において、アレーンオキシドの反応では転位によりフェノールを与える場合があると学びました。 この転位の機構は (1)エポキシドがプロトンを引き抜く (2)カルボカチオンでヒドリドシフト(NIH転位)が起こる (3)NIH転位により生成したエノンからプロトンが脱離しフェノールが生成する となっていますが、 この機構の(3)においてHがプロトンとして脱離するのが何故なのか分かりません。 例えば添付の画像ではCに結合したHが脱離しBとHB+を形成していますが、 イオン化エネルギーや電気陰性度を考慮するとこのHの移動はおかしいと思います。 何を考慮すれば(3)を説明できるのでしょうか。 もしくは私の解釈にどこか誤りがあるのでしょうか。 説明でも文献の紹介でも何でも構わないので、 参考になるものがありましたらご教示下さい。 お願いいたします。
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>この機構の(3)においてHがプロトンとして脱離するのが何故なのか分かりません。 芳香族化(aromatization, 安定なベンゼン環になる)による安定化がdriving forceです。 >イオン化エネルギーや電気陰性度を考慮するとこのHの移動はおかしいと思います。 Hの移動ではなく、引っこ抜かれたのです。
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お礼
芳香族性によるものなのですね。 簡潔で分かりよい回答ありがとうございます。