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-OHの脱離

ヒドロキシ基が脱離してオレフィンが生成するとき、 その脱離は必ずE1脱離となっているのでしょうか? 有機化学の参考書であるウォーレン(上)にはそのような記述があるのですが、 それではエタノールなどの一級アルコールの脱水反応が説明できないのではないでしょうか。 (一級カチオンが生成するため) かといってE2脱離が起こるとなると、硫酸の共役塩基がβ位のプロトンを引き抜くことになるのですが。 またこれに関連する質問なのですが、強酸条件下、一級アルコールにより エーテルが生成する反応はSN2反応により進行しているのですか? わかる方いらっしゃいましたら、ご教授よろしくおねがいします。

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noname#116453
noname#116453
回答No.2

これは微妙な問題です。一般的には、第3級と第2級ではE1、第1級ではE2と考えるのが基本のようです。ただし、第1級カルボカチオンが絶対に出来てはならぬという決まりがあるわけではありませんし、周囲の原子団の影響が及ぶ場合もありますので、常にそうなると断定は出来ないと思います。また、ご質問では硫酸による脱水のみを想定されているようですが、これが他のLewis酸などを想定すれば話は違ってくるかも知れません。 >またこれに関連する質問なのですが、強酸条件下、一級アルコールにより エーテルが生成する反応はSN2反応により進行しているのですか? 上述の解釈と矛盾なく説明するのであればSN2が基本であると考えるのが妥当でしょう。

sin456
質問者

お礼

やっぱりE1脱離のみであるという考え方は少々強引なんですね。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.1

>必ずE1脱離となっているのでしょうか? E1になるのは三級アルコールぐらいでしょう。 通常は過剰の酸が存在しアルコールにプロトン化が起き、水が外れカルボカチオンが生じます。 でも一級アルコールの脱離は非常に困難ですので、通常はトルエンスルホン酸エステルなどにしてから脱離させます。 この点二級、三級のアルコールとは「桁違い」の困難度です。 一級アルコールからのE1脱離はほぼあり得ません。 エーテルの生成メカニズムについては少し時間を頂きます、お客が来たようなので。

sin456
質問者

お礼

なるほど、実際には置換してから脱離させるのですね。 ありがとうございました。

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