• ベストアンサー

第一級ハロゲン化アルキルの脱離反応

教科書に1-クロロヘキサンにKOHを作用させる反応が載っており、私はこの反応の生成物を1-ヘキサノールだと考えたのですが、解答は1-ヘキセンでした。かさ高い塩基を用いなくても脱離反応がメインになることはあるのですか?

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数2

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#62864
noname#62864
回答No.2

私は、1-ヘキサノールが生じるという回答は正解だと思います。 脱離するか置換するかは反応条件によっても変化することですし、この組み合わせで1-ヘキサノールが生じないというのには無理があると思います。 少なくとも教科書的な議論であれば、SN2の反応性が、第1級>第2級>第3級となっているのに対して、E2の反応性は第3級>第2級>第1級ですから、この組み合わせでは、1-ヘキセンのみが得られるとする解答は横暴すぎると思います。それを認めるとすれば、OH-やアルコキシドをもちいたSN2反応はほとんどあり得ないことになってしまいます。だとすれば、有名なWilliamsonエーテル合成って何なんだ?という話になります。 なお、一般論として、教科書の演習問題というのは、教科書における記述との関連性や、説明の流れの中で出されることが多いので、そうした理由があるのかもしれません。

Cicindela
質問者

お礼

>教科書の演習問題というのは、教科書における記述と >の関連性や、説明の流れの中で出されることが多いの >で、そうした理由があるのかもしれません。 そういった事情もあるのですか。それならば、まれに納得できない問題があったとしても仕方がないですね。 わかりました。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

むしろこれは脱離反応(E2)が起きるほうがメインだと思います。 かさ高いと、塩基性が上がって反応が加速されるとともに、脱離反応にのみ反応が片寄る(立体障害で求核置換しづらくなるため)のはご存知でしょうが、別に水酸化物イオン程度でも脱離は起きます。 実験化学講座などの教本にも、塩化アルキル+KOHなどでアルケンを得る方法は載っています。 アルコキシドおよびヒドロキシドは硬い塩基なので、置換反応をおこさせるのは実は厄介だったりしますよ。 たとえば、マロン酸エステル合成などでアルコキシドを塩基に用いることができますよね?

Cicindela
質問者

お礼

教科書の置換反応の例としてOH-を求核剤として使っているものが出ていたので、置換反応の方が起きやすいのだと決め付けていましたが、そういうわけではないのですね。わかりました。ありがとうございました。

関連するQ&A

  • -OHの脱離

    ヒドロキシ基が脱離してオレフィンが生成するとき、 その脱離は必ずE1脱離となっているのでしょうか? 有機化学の参考書であるウォーレン(上)にはそのような記述があるのですが、 それではエタノールなどの一級アルコールの脱水反応が説明できないのではないでしょうか。 (一級カチオンが生成するため) かといってE2脱離が起こるとなると、硫酸の共役塩基がβ位のプロトンを引き抜くことになるのですが。 またこれに関連する質問なのですが、強酸条件下、一級アルコールにより エーテルが生成する反応はSN2反応により進行しているのですか? わかる方いらっしゃいましたら、ご教授よろしくおねがいします。

  • sn2反応による生成物について

    sn2反応の条件下でエトキシドイオンと2-クロロ-2-メチル-3-ヘキセンを反応させたときの生成物がわかりません。2-エトキシ-2-メチル-3-ヘキセンなのか、4-エトキシ-2-メチル-2-ヘキセンなのか…。sn1反応だったら4-エトキシ-2-メチル-2-ヘキセンだと思うのですがsn2だったらどうなんでしょうか? よろしくお願いします

  • chlorobenzeneからphenolの生成

    高校の教科書によると、chlorobenzeneからphenolを生成するときの反応機構は、(1)chrolobenzeneにNaOHを高温、高圧化で反応させ、sodium phenoxideを生成する。(2)(1)の生成物に、H2OとCO2を反応させ、phenolを得る(弱酸の遊離)とあります。しかし、今手元にある参考書によると、(1)chrolobenzeneに強塩基を作用させ、HClを脱離し中間体benzyneを生成(2)(1)の生成物にH2Oを付加させ、phenolを生成する。とあります。 塩基を反応させるところは一緒なのですが、アルコキシドができるか、ベンザインができるかで違いがあります。どちらが正しいのでしょうか?

  • クロロギ酸エステルとアルコールの反応で炭酸ジエステルが生成する反応につ

    クロロギ酸エステルとアルコールの反応で炭酸ジエステルが生成する反応についてお伺いします。 この反応は塩化水素が取れる反応のように思うのですが、塩基を加えてやった方が反応は進むのでしょうか。常温で両液を混合しただけでも反応は進むのでしょうか。

  • 第1級ハロゲン化アルキルからの第1級アミン合成

    芳香族エステルを含む第1級ハロゲン化アルキル化合物 [Ph-O(C=O)-(CH2)5-Br]のBrをNH2に置換して 第1級アミンを合成したいのですが、よい反応スキームが 思い浮かばず、困っています。 今のところ下記2種類の反応を候補として考えていますが、 教科書的にはそれぞれに問題点がありそうです。 反応(1)アンモニアと反応させる  [問題点]  ・反応が第1級アミンでストップせず、第2級アミン   もかなり生成してしまう。  ・エステル部位が反応してアミドになってしまう。 反応(2)フタルイミドと反応させる(Gabrielアミン合成)  [問題点]  ・塩基によってエステル部位が加水分解してしまう。 反応(1)と(2)ではどちらがオススメでしょうか。 また、もっと効率的に第1級アミンを得られる反応が 他にございましたら、ご教授頂けますでしょうか。 よろしくお願い致します。 ちなみに、小生は合成に関しては素人です。 ちんぷんかんぷんな質問をしていたら申し訳ございません。

  • アルケンの酸化開裂

    メチルシクロヘキセンにまずO3、次にLiAlH4を作用させたときの生成物を教えてください。 酸化開裂反応が起きるのは分かるんですけどメチルシクロヘキセンに作用させたときの反応の仕方がわからないです。

  • 化学反応について

    2-メチル-2-ブタノールをH2SO4中で加熱すると何が得られるのでしょうか? 自分は脱水作用によって2-メチル-1-ブテンが生成すると考えたのですが… また、塩基性エタノール溶液中で安息香酸エチルを反応させると何が得られるのでしょうか? claisen縮合反応かと思ったのですが、α-水素がない気がするので違う反応なのでしょうか… よろしくお願いします。

  • 酸塩基反応について

    2つの酸-塩基反応の平衡について質問です。 教科書を読み、自分なりにも考えてみたのですが、どうもはっきり分かりませんでした・・・ ※PCの都合上、矢印を←→にさせていただきます 1.CH3OCH3 + AlCl3 ←→ (CH3)2O-AlCl3 (Oに+、Alに-の電荷) 生成物は分かるのですが、平衡は反応物と生成物どちらに傾くのでしょうか? 2.H3C-CH=CH2 + LiCH2CH3 ←→ ? こちらは生成物もよく分かりません・・・有機リチウムが強塩基なのでプロトン引き抜きが起こるんでしょうが、H3C-CH=CH(-) のアニオンにでもなるのでしょうか? 反応や平衡についての考え方も詳しく教えていただけるととても助かります。 よろしくお願いしますm(_ _)m

  • 大学初等程度の化学の質問です。

    現在有機化学を勉強しています。 ボルハルトショアー現代有機化学上に掲載されていた以下の反応式で疑問に思っています。     OH  |   | /\/\     -(H2SO4,80℃)→     >=/\ (ちょっとわかりづらくてすいません。) 4-メチル2-ペンタノール         2-メチル2-ペンテン  この反応機構を問う問題があるのですが、解答では、 (1)まずヒドロキシ基にプロトンが付加し水分子が脱離する (2)3位炭素上の水素が2位炭素上に転位する (3)4位炭素上の水素が脱離し上記のアルケンを得る となっています。 私は(3)の機構に納得ができません。 理由は、4位炭素上水素が解答のような脱離ではなく、3位炭素上に転位したほうが、4位炭素がより安定な第三級カルボカチオンになるためと考えるからです。3位炭素上に水素が転位した後、3位炭素上水素が脱離して上記の生成物が得られるのではと感じています。 結局私の考えでも解答は導くことはできますが、解説に納得できません。 どなたか私の間違い箇所等ありましたら指摘していただけるとありがたいです。 有機化学が得意な方どなたかよろしくお願いします。

  • ハロゲン化アルキルの置換と脱離

    こういう文章がありました。 『第一級ハロゲン化アルキルに求核試薬を用いるとSn2置換を行う。tert-ブトキシドのような強くてかさ高い塩基を用いるとE2脱離が起こる。』 前半部分は分かるのですが、後半部分の“かさ高い”の部分がイマイチ分かりません。かさ高いことは何の役に立つのですか?