• 締切済み

全文模写をする上で模範となる本

初めまして。 このたびある大学の文学部へ入学しました。 こちらの学部は多くの作家を輩出しており、私は今まで小説などを書いたことはありませんが、一度そういったことにチャレンジしたいと思うようになりました。 そこでまず、基礎を身につける上で他の作家の小説を、丸々全文自分の手で模写してみることが良いと聞き、早速チャレンジしてみたいのですが、どの作家の文章が模範となるのか、私自身まだ未熟ですので見当がつきません。 やはり夏目漱石や谷崎潤一郎などが文豪としては有名ですが、少し文体が古すぎる気がしますし、かといって最近の有名作家はどれも個性的な文章ばかりなので、本当に迷ってしまいます。 どなたかアドバイスいただけないでしょうか?

  • ahtn
  • お礼率0% (0/32)

みんなの回答

  • TANUHACHI
  • ベストアンサー率31% (791/2549)
回答No.8

 「芥川龍之介」をお薦めします。小説としては短い作品が多いと同時に文体も使い分けています。「河童」「侏儒の言葉」「鼻」「羅生門」など元々の典拠は古典でありながら、それを現代(彼の生きていた時代)から投影してみたらどうなるか、との点で全文筆写してみるとオモシロイですよ。  「オノマトペ」として有名な宮沢賢治は言葉のリズムという点で参考になり、漱石を「小説」との点に限定せずエッセイストとしてとらえるならば、社会分析の点で勉強になると思われます。  戦後作家の数多く、例えば安部公房はF.カフカ、大江健三郎はJ.ジョイス、といった様に海外作家の作品からインパクトを受けていることも確かです。  現在では平野啓一郎氏が作品毎に文体を変えていることも有名ですね。

  • cyototu
  • ベストアンサー率28% (393/1368)
回答No.7

南方熊楠の『履歴書』 これは日本人が書いた履歴書の中で最も長い履歴書とされている。私は8mに及ぶ巻物に彼が細字の筆でびっしり書いた本物の履歴書を見たことがある。印刷の本に直して、80頁程の長さだ。あんたも、世の中の見方、人間の見方が変わっちまうから。 そして余力があったら『南方マンダラ』も推薦する。これは彼が20代後半のときに、偶々ロンドンを訪れた彼より10才程年上で、後に真言宗の高野派の管長になった高僧、土岐法竜に向かって仏教てえのは何かちゅう講義をしている本だ。 熊楠神は15歳のときに『今昔物語』全31巻を全文模写し終わってる。そして、彼はどんな本を読むときでもそれを模写している、と日本民俗学の巨人柳田國男との書簡集に書いてあった。彼は、日本民俗学の創始者一人であり、日本最初の環境保全運動家として投獄されており、また、現在でも最も権威のある科学専門雑誌とされている英国のNatua誌に日本人として最も多くの論文の掲載を許された人間として、その記録は未だに破られていない。 たとえ市井の人間を主題とした小説を書くにも、人間の到達出来る崇高さを具現化した巨人を知っておかなくては、必ず陳腐なのもになってしまう。まだ若いんだから、歴史に残るような小説を書けるようになるためには、ヨーロッパ人を手玉に取って世界史に残る歴史的な寄与を幾つもした日本の巨人の文章に触れておくのは必須だと思う。

  • moonpaper
  • ベストアンサー率53% (7/13)
回答No.6

三田誠彦さんをおすすめします。 ワセダで小説の書き方を教えていますし、その講義録となるハウツー本でも、小説の文章に求められることについて語っています。 その講義に偽りなく、三田さんの小説は、癖のない日本語らしい文章で構成されています。 個人的な意見ですが、文体も作家の持ち味になりますから、(プロを目指す場合は)最近の人気作家を真似るのはマイナスだと思います。 まず普通の文章で小説を書き通せるようになってから、自分だけのノリで文章を崩していくようにした方が、書いてても楽しいと思います。

noname#217196
noname#217196
回答No.5

どういうジャンルの文藝作を書くつもりかにもよりますね。 漱石は改行なしで会話文を続けたり、当て字が多かったり、小説らしい小説は『明暗』しかなくしかも未完。小説らしくない小説はあまり構成がしっかりしていると言い難く、模範とするにはしんどいでしょう。 プロットがしっかりしていて、登場人物の配置、造型が巧みな作家の一人が、伊坂幸太郎。アメリカ映画の影響を強く受けているように思えます。あり得ないキャラクターを平気で作品に放り込んでおいてリアリティーを持たせる豪腕ぶりは凄いですよ。 隠れた名文家に多島斗志之がいます。短編集『追憶列車』角川文庫にその才能がよく表れています。語り口の巧みさ、弛緩から緊張への展開のす早さを堪能できると思います。 構成の傑作には、スタインベックの『ハツカネズミと人間』があります。

noname#202494
noname#202494
回答No.4

気楽な短編ということで、尾崎一雄さんをお薦めしたいです。 読み始めてすぐに彼の世界に引き込まれてしまいます。”暢気眼鏡”をちょっと立ち読みしてみて下さい。 文章はさすがにお上手です。

回答No.3

   秘すべき花 ~ 写本・写経・写譜・筆写・複写 ~    幼いころ「谷崎 潤一郎や志賀 直哉の長篇を書き写すべきだ」と主張 する文学少年に会ったことがありますが、その後の消息は不明です。  わたしは32歳、長男は11歳ごろ、各々つぎの二作を書写しました。   …… 吉行 淳之介《海沿いの土地で 195910‥ 群像》初出 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000JAV41A ── 荒 正人・編《新日本文学全集 38 1962‥‥ 集英社》吉行 淳之介 集    曽野 綾子の発言に興味を抱き、丁度20枚の短編から選んだのです。 ── 「ワタクシ、十枚あれば人間を一人描ける、と計算いたしますの」 http://d.hatena.ne.jp/adlib/19550123 『遠来の客たち』の頃   …… 松本 清張《回想的自叙伝 196308‥-196401‥ 文芸》 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4101109125 ── 松本 清張《半生の記 19700625 新潮文庫》    巻末に「もっとも多くの日本人に読まれているのではないか」とあり (いまも論拠不明ですが)、ためしに息子に丸投げしてみました。  かりそめに、文学ごときに時を奪われないために……。   http://okwave.jp/qa/q3580136.html (No.2) …… 清張でさえも「将来の文学は、供述調書のように書かれるだろう」 http://okwave.jp/qa/q3804618.html (No.3)  

noname#133759
noname#133759
回答No.2

立松和平さんが無難なんじゃないでしょうか? むかしそう言われていたような気がします。

回答No.1

小説などは作家の個性が文体に現れています。あなたが読まれて、好きな作家が多分一番いいと思います。 現代作家については言葉の乱れが個性的ともとられ、校正を拒否する言い回しもありそうです。 もし、模範とするならば、やはり古い文体とはいえ言葉の一つ一つにプライドさえ感じる昔の文豪を真似るのが格調高くていいと思います。 いずれ、そんな回顧的な純文学が見直されるでしょう。

関連するQ&A

  • なぜ夏目漱石賞がないのでしょうか

    日本語を勉強中の中国人です。夏目漱石は日本で一番有名な作家だそうです。なぜ芥川賞、谷崎潤一郎賞などほかの文豪による文学賞がいろいろあるのに、夏目漱石賞がないのでしょうか。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 昔の小説

    昔の小説家、夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介、谷崎潤一郎、志賀直哉等の作品で、読んで本当に面白い作品って何かありますか、教えてください。

  • 日本文学の超一流の文豪をお教えください

     日本語を勉強中の中国人です。今日中国のツイッターである中国の作家は明治維新以降現在までに、日本文学の超一流の文豪として、夏目漱石、谷崎潤一郎、芥川龍之介、川端康成、太宰治、三島由紀夫の名が挙げられています。日本の皆様はいかがお考えでしょうか。  また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 難読漢字などを多用する小説家を探してます

    夏目漱石、芥川龍之介、中島敦、谷崎潤一郎、三島由紀夫、幸田露伴といった、難読漢字や慣用句をばんばん駆使する大正から昭和までの、なるべくならメジャーでない小説家がいれば教えてください。

  • おすすめ本を教えてください!

    最近、好きな作家の本ばかり読んでいるので おすすめがあればぜひ教えてください! 私が好きな作家は・・・ 小川未明 恩田陸 坂口安吾 谷崎準一郎 夏目漱石 松本清張 三浦綾子 三島由紀夫 村上春樹 随筆関係だと 黒田龍之助 薄田泣菫 高島俊男 田中芳樹 ジャンルは問いません。 エッセイでも小説でもかまいません。 よろしくお願いします(^^)

  • 小説の文体で七五調というのは……どういう意味でしょうか?

    谷崎潤一郎の文章読本を読んだのですがその中に、 読みやすい文体とsて七五調が挙げられていたのですが、 七文字と五文字で構成されている文体では決してないですよね? ……どういう意味なんでしょうか?

  • 海外の作家に明るい方、おすすめを教えてください

    こんにちは。 私は日本の作家はよく読むのですが、海外の作家はあまり読んだことがありません。 今まで読んだことがあるのは、サガンやカフカ、ドストエフスキー、ジャックケルアックなどです。 日本の作家では、山田詠美、遠藤周作、大江健三郎、 谷崎潤一郎、安倍公房、夏目漱石、太宰治などに衝撃を受けました。 何か私にお勧めの海外作家の本を教えていただけないでしょうか? ちなみに、SFや推理、ミステリー小説、エッセイ、短編集はあまり読みません。 人生観が変わってしまうような、深く考えさせられるような本がいいです。知らなかった世界を教えてくれるような内容も歓迎です。役に立った実用書、本当にあった話などでも結構です。 よろしかったらアドバイスお願いできますでしょうか。もちろん日本の作家だけでもOKです。

  • お勧めの本を紹介してる本

    音楽はお勧め&必聴盤を紹介している本がいっぱいありますが、小説のお勧め&必読を紹介している本は見たことがありません。 小説を読みたいのですがあれだけあってどれから読んだらいいのか分かりません。 上のような本があれば教えて下さい。 夏目漱石のような有名な作家から現代の作家まで網羅している100選みたいな本があればお願いします。 回答よろしくお願いします!

  • 夏目漱石・芥川龍之介・安部公房、そして現代

     最近、自分が読んでいる作家(夏目漱石・芥川龍之介・安部公房)の文章力(表現力)についての質問です(三問)。 1・夏目漱石の文章は芥川龍之介の文章と比較すると、軽い文体(今でいう村上春樹の文体)な気がします。  何故、夏目漱石の文章は良い評価を得ているのでしょうか?(夏目漱石の文章の魅力とは?) 2・大江健三郎が、安部公房が生きていたらノーベル文学賞を受賞出来たと言った様ですが、(安部公房の文章も)芥川龍之介と比較しても、軽い気がしますが、安部公房の文壇での評価は如何なのでしょうか? 3・現代の文学は文学ではないと評する友人がいますが、実際は如何でしょうか?(文壇での評価でなく、回答者の方の意見としては)

  • 近代小説と現代小説の違いについて。

    ズバリ、現代小説と近代小説の違いとは何でしょうか? 一応、比較対象として、 近代小説では、三島由紀夫、川端康成、谷崎潤一郎、夏目漱石、などなど。 現代小説では、東野圭吾、伊坂幸太郎、石田衣良、京極夏彦、などなど。 これらは、飽くまで例としてです。この他にも比較対象を以っても大丈夫です。 ちなみに、ラノベを含むか含まないかはご自由にどうぞ。