幼保の一体化に反対する理由は？

質問

先日のニュースで、民主党が幼保の一体化を推進したいと主張しているのに対して、「そんな事は絶対に認められない！」 とする人たち６０万人の署名が政府に届けられたようです。

幼稚園や保育園の現状はよく知らないのですが、幼稚園は園児不足で廃止になるケースが多いのに、逆に保育園は全くの供給不足で、いわゆる 「待機児童」 が出るくらいだと聞きます。

誰が考えても、「じゃあ、両方を合併させれば良いジャン」 と思いますよね？

「幼稚園は文科省、保育園は厚労省の管轄だから縄張り争いになっているから反対する人間がいる」 と聞いた事がありますが、それでも６０万人の署名なんてハンパな数じゃないですよね。

幼保の一体化で法律上の問題があるのなら改正すれば良いわけだし、経済的な面とか、スペースの面の問題があるのなら、実情に合わせるように努力すれば良いわけだし、教える側の免許が違うのなら、これも改正すれば良いだけの話だと思います。

つまり今の待機児童の問題を本気で解決しようとすれば、簡単に出来る （？） はずなのに、何でこれに頭から反対する人がいるのでしょうか？　何が都合悪いのでしょうか？

理由を教えて下さい。

また幼歩の一体化に反対する人たちは、（一体化以外で） どうすれば待機児童の問題が解消されると考えているのか、教えて下さい。

回答No.3

noname#159633 · ベストアンサー

パッと見いとても素晴らしい案に見えますよね。

幼保一貫教育にすると、一番の難関が、預かり時間と保育料だと思います。
幼稚園の子はだいたいＡＭ9時～PM2時、保育園の長めの時間だと早くてAM７時～遅くてPM７時・8時と言った所でしょうか、この時間の差と、一律で決まっている幼稚園の保育料と、所得によって雲泥の差がある保育園の保育料。
これを実施しようと思えば、二つの料金体系になり、おのずと揉める元となります。

後は、夏期などの長期休みや、基本お弁当の幼稚園（給食の園もありますが、多くの園は週に何日間はお弁当）に対し、給食の保育園。

3歳未満はどうなるのでしょうか？
保育園クラスのおやつや昼寝など、幼稚園グループは、遊び回っている中、保育園グループはお昼寝をしなければいけません。

なので同じ無色透明でも油と水に近い物があると思います。

また、国がどうのこうの言う前に、幼稚園によっては、夕方5時や6時までの有料の預かり保育をやっていたり、夏期などの長期休みでも預かってくれたり、働くお母さんに対しバックアップしている園もあります。

訳の分からない法案を通すなら、一定基準を設け、その様な園に補助を出すなどした方が、働くお母さんの選択肢も増えると思うのですが・・・

私立の保育園でも幼稚園のように、お勉強に力の入れている園や、体操や水泳など力を入れている園もありますので、決して保育だけでは無いのです。

もし何かしたいのであれば、必要な所に補助金を回して、働くお母さんの子供でも無理なく幼稚園に通えるような預かり保育の充実を図るのが一番、簡単だと思うのですが。

制度自体変えたいのだったら、3歳以上は保育園を無くし、幼稚園にして終わったら学童の様な施設を空いた保育園で行えば良いと思うのですが、幼稚園には園バスを持っている所が多いので、それで送るなど出来ると思います。
バスが無い園の場合は、学童送迎不可など募集要項に書いて、それでも入園したい働くお母さんは、民間の人にでも頼んで送迎すると思います。
それでは成り立たない園は、園児数が増えるなら学童用のバスを用意するでしょうしどうにでもなると思います。
勿論、幼稚園の中に学童を併設しても良いと思います。
幼稚園と学童を使う事によって、跳ね上がるであろう、保育代は、幼稚園代と学童代を別にして家庭の所得で補助金を出せば良いと思います。
それで、公平感は保たれるでしょう。
今までも保育園代の補助や、幼稚園代の補助などありますから、この辺の補助金はどうにかなると思います。

後は、3歳児未満の保育は、保育園数が減ってしまうので通勤には不便かとも思いますが、従来どうり
保育園と言う形でも良いと思います。
後は民間の保育園がどうなるかですよね・・・
これにより、3歳児未満の受け入れ枠も広がる様な気がします。

私の個人的な主張を長々しましたが、どうだと思いますか？

お礼

有難うございました。

私の身近に小さな子供がいないので偉そうな事は言えないのですが、お話の中の後半のご提案は素晴らしいと思います。　このような 「代案」 が聞きたかったわけです。

質問の背景にあったのは、１０年以上も前から指摘されているように保育所が不足しているのに幼稚園が廃園になるところがある、じゃあ両方を一元化すれば良いジャン、それで何か不都合な問題があるのなら思い切った案で解決すれば良いではないか ・・・ こんな考えを持ったので質問させて頂きました。

たとえば土地が無いのなら自治体が持っている未利用地を活用すれば良いし、先生の免許に問題が出るのなら法律をさっさと改正すれば良いし、給食の問題が出るのなら小学校のように専門の給食センターに頼めば良いわけだし、お金が足りないのなら、あの評判の悪い子供手当てをフルに活用すれば良いわけだし、大人が本気になれば簡単に解決できるように感じています。

何だか大人たちの利権争いのために、子供たちが犠牲になっているように感じて仕方ありません。

ところで署名したあの６０万人の人たちは、どのようにすれば待機児童の問題が一挙に解決すると考えているのか、法案に反対するならするで、その代案を聞いてみたいものです。
本当に子供の事を考えて反対の署名をしたのでしょうか？

回答No.5

tomatine

理由の推測については他に皆さん良い意見を寄せて頂いているようですので、少し違った見方で。

60万件の署名数の出所、署名者の範囲などをよく知りませんので、あくまで可能性としての話ですが、
ざっくり調べてみたところ、
全国の保育園数は認可、無認可合わせて約23,000カ所。
http://www.nippo.or.jp/howto/
全国の幼稚園数は、約14,000カ所(平成17年)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04073001/003/006.pdf
合わせて37,000カ所として、職員が各園10名として、その配偶者や家族も合わせると、
60万人分の署名を集めるに足りる人数になります。

もちろん園関係者の方全員が反対署名されるはずはないですし、
逆にそれ以外にも個人的事情で反対される方や、お役人や保育連盟の職員にも反対者はおられるでしょう。

あくまで一つの可能性として、60万人という数字は非常に大きく感じられますが、
特定の利害関係を持った人たちだけでも集められる可能性がある数字だとは言えます。
ニュースもただ数字だけをセンセーショナルに報じるだけでは、視聴者が誤った印象を受ける可能性があります。

署名は国民の意見を反映させるために重要な手段であり、けっして蔑ろにして良いものではありませんが
、本当に公平な国民の意見なのかどうか、慎重に見極める必要はありますね。
特に本件は対外的な国策の話ではなく、対内的な福祉の話なんですから。
きっと質問者さんも慎重に考えられる方なので違和感を感じて、ここで質問をされたのだと思います。

逆に、賛成の人数がどれぐらいいるのかも知りたいですね。
私は法案の細部は存じませんが、方向性としては賛成です。

お礼

違って観点からのご意見、有難うございました。
保育園や幼稚園の関係者の人数から想定して、６０万人という署名は決して驚くような結果ではなさそうですね。
ニュースを見て、凄く大勢の人が法案に反対しているような印象を受けたので、ここで質問させて頂いたのですが、懸念したとおり、どうも大人の既得権益の道具になっているようです。

幼保の一元化は子供の教育に直結する重要な問題なので、純粋に子供の立場だけを考えて議論してほしいのですが　・・・

回答No.4

noname#163185

認定こども園になると、保育料の徴収もこども園ですることになります。
当然、滞納する人もいますが保育所として利用している人は止めてもらうことも児童福祉法上できません。

そうすると、赤字になりますよね？

経営的にうまくいかないのと、現在の幼稚園だけでも運営がいっぱいいっぱいなのに
保育所運営なんて無理、という現場の声だと思います。

また、教育二関しては　幼稚園＞保育園　というプライドが幼稚園の先生に強くあって
合併が進まない、という話も聞いたことがあります。

お礼

有難うございました。
保育料の徴収に問題が出る恐れがあるのですね。
でも考えれば、幼稚園も保育所も義務教育でもないわけですので、法律を改正して不届きな親には何らかのペナルティを与える制度にすれば良いのではと感じました。

どうも子供立場ではなく、大人の視点で議論しているように感じて仕方ありません。

回答No.2

kyo-mogu

まず、どちらに合わせるかでしょうね。我が子は保育所だったのですが、幼稚園との組み合わせには抵抗が有りませんが、幼稚園側からしたら、園の方針などでもめる可能性もあります。
　子供の扱い方が違いますから。幼稚園は学習などがメイン、保育園は遊びがメインです。
　それと教材費の問題が出てきますね。学習部分での費用が増えることが保育園としてはきついです。母子家庭、生活保護者の家庭などには負担が増えます。この部分が大きな問題かもしれません。
　先生としても別の資格が必要とかになると問題です。
　先生の変更もまた問題です。指定管理者制度で公立の保育園が民間委託し子供にも親にも不安感を与えています。そういった事も背景にあると思います。

　保育園も詰め込んで受け入れて居るようですし、幼稚園も沢山受け入れる余地もないと思います。だから合算したからといって解決には結びつかないです。幼稚園に子供が居ない状態でも無いでしょうから。

　保育園、幼稚園など増やせば？という考えがありますが、まず用地の問題、子供の声による周辺への対策等々課題も多いですよ。　それと、人件費が高いという事も出てきます。おかげでベテランの先生や、充実してきた先生が辞めないといけないか、低い賃金で負担の多い仕事をするかになります。

お礼

有難うございました。
たしかに一元化となると、どちらの方針に合わせるかで、かなり主導権争いがあると思うのですが、大人の論理ではなくて子供の立場から考えるべきではないかなと感じています。

大人の都合で保育所と幼稚園を分けているだけの事で、子供からすれば 「小学校に入学するまでの年齢」 という意味では全く同じ立場だからです。

用地の問題はあるでしょうが、都心の学校などでは統廃合になって廃校になる小中学校がありますよね。 跡地利用とか考えられると思うのですが。
それとか、自治体が所有している土地で、ここ数十年は使い道が無い公有地も多いはずです。　その気になれば土地は確保できるのではないでしょうか。

先生に免許の問題があるのなら法律を改正すれば済む話だし、お金の問題があるのなら、あの評判の悪い子供手当てを充当すれば良いし、大人たちが本気になれば簡単に解決するように思うのですが　・・・

表現は不適切かも知れないですが、些細な問題を一杯出して問題を解決しようとしない大人たちの気持ちが分からないというか、少なくとも署名した６０万人に 「ではどうすれば問題が解決すると思うか？」 と聞いてみたいものです。

回答No.1

QES

根本的に目的の違う施設だからです。
１．幼稚園は小学校に入学前の児童が団体生活にスムーズに溶け込めるようにすることを目的とする就学前教育の場で、あくまで児童のための施設です。

２．保育所は乳幼児を持つ（父親はもちろん）母親が働いているため、行政が代わりに乳幼児の保育を行うことで母親の就労を助ける（以前は措置という言葉を使っていました。）施設で、あくまで（両親それも特に）母親のための施設です。

そもそも保育所は母子家庭や家庭の事情で両親とも働かざるを得ない家庭を支援するための福祉施設だったものが、女性の社会進出のブームにより両親とも働く高収入世帯のための施設となって福祉施設と言いがたいこと。

また若い母親が育児を嫌って子どもを保育所任せにしたいために職に就くことなどにより保育所入所希望が増えたことが少子化の時代でありながら待機児童が増える要因となっています。

これを単純に幼保一元化という小手先で考えるから反対が起きるのであり、根本的に乳幼児保育の在り方、就学前教育の在り方、女性の社会進出と家庭保育の在り方、企業の子育て家庭への支援の在り方等を十分検討した上でのシステム構築なら価値があります。

もっとも保育所の運動会でのことですが、来賓に来ていた市議会議員さんが「保育所は幼稚園と違うんか」と思い切り大ボケをかましていましたので、民主党の議員が果たして何処まで理解しているのかはなはだ疑問です。

お礼

有難うございました。
たしかに幼稚園と保育所は、その成り立ちから全然違った歴史を歩んだようですね。
ただ、「小学校に入学するまで」 という年齢規定においては、全く同じように感じます。
子供からすれば関係ないわけで、あくまでも大人の都合で分けられているのではと考えています。
おっしゃるように、これは幼保一元化だけで解決できる問題ではなく多方面からの検討が必要な問題だと
思うのですが、この法案に反対している６０万の人たちは、「幼保の問題は今までどおりで良い、一元化なんてとんでもない！」 と考えているのかなと感じています。
となると、これらの人たちは待機児童の問題を一体どうやって解決すべきと考えているのか、聞いてみたいものです。
「何が何でも反対！」 じゃ、何も解決しないし、反対するなら 「代案」 を出すべきと思うのですが　・・・

ニュースを見ていて、子供の事なんか何も考えていない、いわゆる既得権益にしがみつく醜い集団のように感じました。