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「山のあなた」(カール・ブッセ 上田敏訳・『海潮音』より)

「山のあなた」(カール・ブッセ 上田敏訳『海潮音』)という詩は以下のとおりです。<山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ。ああ、われひとと尋めゆきて、涙さしぐみ、かへりきぬ。山のあなたになほ遠く「幸」住むと人のいふ>もし、この原文に間違いがないとすれば、「人のいふ」のヒトは漢字、われひとと尋めゆきて」のヒトは平仮名で表記されておりますが、その理由は何でしょうか。「われひとと尋めゆきて」の意味は、「わたしと同じように「幸」を求めている人と一緒に尋ねていったが」という解釈でよろしいのでしょうか。

  • c119
  • お礼率100% (12/12)

みんなの回答

  • kadowaki
  • ベストアンサー率41% (854/2034)
回答No.2

>「人のいふ」のヒトは漢字、「われひとと尋めゆきて」のヒトは平仮名で表記されておりますが、その理由は何でしょうか。 「人のいふ」の原語は”Sagen die Leute“で、英語に直訳すると“Tell the People”となりますから、ここでの「人」は「人間一般」を指しています。 一方、「われひとと尋めゆきて」の原語は”ich ging im Schwarme der andern“、英語では“I walked in the throng of the others ”となりますから、ここでの「ひと」は「他人」を指しています。 敏としては、二つの「ヒト」の違いを、表記を変えることで区別しようとしたのではないでしょうか。 なお、倭語の「ヒト」は、「ヒト妻」、「ヒトのもの」の例が示すように、もともとの原義は「他人」です。 >「われひとと尋めゆきて」の意味は、「わたしと同じように「幸」を求めている人と一緒に尋ねていったが」という解釈でよろしいのでしょうか。 ”in Schwarmen“は「群れをなして」という意味ですが、詩人がこの「群れ(=周囲の人々)」も「わたしと同じように「幸」を求めて日々の生活を営んでいるはず」と考えたからこそ、「われひとと尋めゆきて」という表現になったのでしょうね。 そして、やはり「わたしと同じように、だれも「幸」を得ることなく、涙ながらに帰ってきたはず」と続くのではないでしょうか。

c119
質問者

お礼

大変わかりやすく、懇切丁寧な御回答をたまわり、誠にありがとうございました。心底から納得いたしました。厚く御礼申し上げます。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15295/33014)
回答No.1

 原詩は下記のようになっています。  Über den Bergen,  weit zu wandern, sagen die Leute,  [wohnt]1 das Glück.  Ach, und ich ging,  im Schwarme der andern,  kam mit verweinten Augen zurück.  Über den Bergen,  weit, weit drüben, sagen die Leute  wohnt das Glück. 漢字の「人」になっているのは2行目と8行目の Leute 「ひとびと」 平仮名の「ひと」は5行目の Schwarme 「群衆」  に相当するようです。

c119
質問者

お礼

詳細かつ正確な御回答、誠にありがとうございました。大変参考になりました。厚く御礼申し上げます。

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