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電子の遷移について

PHP文庫の「量子論」を楽しむ本 を読んでいると、 「電子が外側や、内側の軌道に飛び移る」 という記述がありましたが、外側から内側への遷移はありうるのでしょうか? 内側が既に安定でないと外側の軌道そのものができないはずでは…? 科学物理の知識が乏しいので簡単に教えていただきたいです。

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noname#185706
noname#185706
回答No.2

>外側から内側への遷移はありうるのでしょうか? 1)内側の軌道にあった電子が外側の軌道に移されたり、原子・イオンから除かれたりして空席ができることがあります。その空席へ外側の電子(内側から移った電子または別の電子)が移ることがあります。 2)自由電子が陽イオンと結合して、もともと空いていた外の方の軌道を徐々に外から内へ落ちてゆくことがあります。

h1sa-p0n
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 すごくわかりやすくスッキリしました。 これからもう少し勉強してみようと思います!

その他の回答 (2)

  • nzw
  • ベストアンサー率72% (137/189)
回答No.3

 軌道に空席がある場合のみ遷移が許されるのは、お考えの通りです。それがもともと占められている軌道である場合には、その軌道にいた電子がエネルギーをもらって飛び出している場合のみ許容されます。  外から内への軌道間遷移は、通常光子の放出を伴います。。この光子のエネルギーは、軌道間のエネルギー差に一致していますので、この過程で出る光子のエネルギーは揃うことになります。この性質は以下のように利用されています。 1)結晶分析用のX線回折装置のX線光源  結晶分析用のX線回折装置では、エネルギーの揃ったX線(光子)が必要です。このX線を得る為に、軌道間遷移を利用しています。よく使われるのは、銅の軌道間遷移です。 2)元素分析  軌道のエネルギーは、元素ごとに異なります。従って、でてくる光子のエネルギーは元素ごとに異なるため、エネルギーを調べればどのような元素が存在するのか知る事ができます。たとえば、電子顕微鏡には、電子線を使って内側の電子をはじき飛ばしてやり、その時に出るX線のエネルギーを調べる装置がついている場合があります。 http://www.mst.or.jp/010106.html

h1sa-p0n
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 どうやら私は内側の軌道が満席になった場合そこから減ることはないと思っていたようです。エネルギーをもらうと飛び出してしまうのですね。 そのような方法で光子を発生させ利用している装置があったんですね。 とてもわかりやすかったです!

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

「内側が既に安定」ってどういう意味だろう? とにかく, 「内側」とは関係なく「軌道」は存在します.

h1sa-p0n
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 一番内側は電子二つで安定しもうそれ以上入れないと聞いたんですが・・・。

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