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バブル経済についての質問

バブル経済についてまとめていて、いくつか分からないことが合ったので質問します。 1.「カネ余り」という言葉の意味と、原因は何か 2.マネーサプライが増えたのに、インフレにならなかった原因は何か 3.その金が土地や株等の資産市場へ流入した原因は何か 4.バブル状態にある中、日銀が中々公定歩合を引き下げなかったのはなぜか 5.1990年初頭の株価暴落の原因は何か 6.三洋証券倒産の原因は何か この分野は調べ始めたばかりなので、易しい解説お願いします。 また、バブル経済の問題点(ここが悪かった...等)あれば教えてください。

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回答No.1

ごく簡単に答えます。詳しくは、当時の優れた分析として 『バブルの経済学』(野口悠紀雄)、『複合不況』(宮崎義一) などを読んでみてください。 1.カネ余りの意味 ・おおむね経済成長率以上のマネーサプライの伸びがある場合はカネあまりといえます。マーシャルのkがトレンドから乖離している場合もそうです。 2.インフレにならなかった理由 ・増加したマネーが実物需要に向かわず、株式・土地投資などに回ったためです。インフレの代わりに株や土地などの資産価格が上昇しました。 3.土地や株へ資金が流入した理由 (1)バブルはそもそも85年秋からの円高不況対策として始まった金融緩和が原因。円高不況の影響があったため大企業を中心に実物投資は控えられてしまった。 (2)かつてない超低金利となったので、大企業はプライムレートで借入れて大口定期預金で運用する鞘抜き運用が可能だった。ここで生じた余剰資金をさらに株式投資に回した。 (3)株価が上昇する過程で、転換社債が大量に発行され、さらに株価上昇に拍車をかけた。 (4)融資先不足に悩む大企業が不動産担保融資を強力に推進した。不動産の含み益が上場企業の株価をさらに押し上げ、投資余力を拡大させた。 (5)今と違って、「土地価格は下がらない」という「土地神話」がまだ顕在だった。 4.日銀の金利引き上げが遅れた理由 (1)日銀はインフレ率を注視していたが、インフレ率は高くなかった。資産価格と金融政策の因果関係に自信がもてなかったため引き締めが遅れた。 (2)政治的圧力 5.株価暴落の原因 (1)日銀の金利引き上げで企業の大口定期運用が逆鞘化した。 (2)不動産業向け融資の総量規制が始まり、不動産担保融資がストップした。この結果、不動産取引が凍結されてしまい不動産含み益が消し飛んだため株価が暴落した。 (3)土地税制が改正されて土地転がしが強力に規制された。 6.三洋破綻の原因 (1)株式取扱高が激減したこと (2)大規模なトレーディングセンターを作ってコスト負担が重かったこと (3)不良債権 7.バブルの悪いところ (1)資産価格の急激な上昇により、資源配分にゆがみが生じた。非効率な土地投機や価値を生まない株式投資が行われた。 (2)企業は借入で資産投資を行ったため、バブル崩壊後は過剰負債が残って倒産が続出した。 (3)持てる者と持たざる者との経済格差が拡大し、社会の不安定化の契機となった。

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