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市場金利と国債金利の関係
国債の価格が暴落すると、10年後の額面金額に変わりはありませんので、実質的な国債の『金利』が上昇することになることは、何となくわかります。しかし、国債の金利が上昇すると、長期金利が上昇するということに何故なるのでしょうか? 国債の金利を基準に、長期金利を決定するから、という答えが想像できますが、 何故、国債の金利を基準にするのでしょうか?また、何故、国債の金利を基準にしているのでしょうか? 国債が暴落すると、国債を抱えている金融機関などが損失を挽回しようとして、 預金金利を下げ、融資金利を上昇させることが想像させますが、そうゆうことなのでしょうか?
- gennmai30
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市場金利は複雑なメカニズムで動くので、たった一つの要因で説明出来るものではありませんが、一般論として申し上げると・・ 「金利」といっても、発行金利と利回りでは意味が異なります。 一般に長期金利といわれているものは新発債の表面金利や長期プライムレートなどのことで、これは「現在」を基準として今後の市場金利がどうなるかという判断で動きます。 たとえば今手元に○年前に購入した表面金利が1%の10年国債があるとして、今月発行の新発債の表面金利が2%になった(あるいはなりそうとの予測)としたら、所有者は1%のものを売却し2%のものに乗り換えようと考えますから、1%ものは人気がなくなり価格が低下していきます。 しかしここで新たに1%ものを買う人は安く買える訳ですから、何年間か所有し満期時に満額の100円で償還されれば、クーポンレートプラス元本の差額が儲けになるので、所有期間に対しての収益が高くなり「利回りが高い」ことになります。 これが金利と利回りの違いです。 市場金利が高くなるだろうとみんなが考えれば、当然今より高い金利での運用を望みますから、国にしても今より高い金利を付けないと国債が消化出来なくなるので、新発国債の表面金利も高くなります。 国債は発行残高が大きく市場に大きな影響力があるので、金利決定の代表的な指標となりますが、長期金利と一言で言っても期間に対応した金利が何通りもあります。 金融機関は保有債券の価値が一定額以上下落すると「減損処理」をおこなって、いわゆる「含み損」を現実損として表面に出し、決算上の利益を減らすことになりますが、だからといってこのことが預金金利や貸出金利に即反映するような単純なものではありません。 それと急激な金利上昇で国債価格が暴落すると、金融機関のみならず金融市場全体が大きなダメージを受けます。
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