• 締切済み

感覚の文学をお教えください・・・

 私は食材や料理を上手に描写している小説として池波正太郎さんや藤沢周平さんのそれくらいしか嘗て読んだ事がありません。嗅覚や味覚、聴覚などの度合い(その深さ)を文字で著すのはほんとうに至難の技だと以前から思っていました。もし、そのような作品(あるいは作家)をご存知でしたらご指南を賜りたいと思います。よろしくお願いします。

みんなの回答

  • chero11
  • ベストアンサー率38% (33/86)
回答No.5

描写に長けた作家と解してもいいですか? 私は、なんちゃって文学部でしたので、描写という事をおぼろながらも「これがそうか」と実感したのが卒業後というお粗末さですが…。 私にこれが描写だ、と教えてくれたのは、めちゃめちゃ王道ですが、志賀直哉『城崎にて』です。 緻密です。 筆で形を、時間を、命を感じさせると、私はすっかり傾倒しています。 もっと早く気付いていれば、大学時代、もっと真面目に勉強したのに、と今でも後悔しています。

  • randybass
  • ベストアンサー率31% (9/29)
回答No.4

ANo.3です  開高健の「破れた繭-耳の物語*」「夜と陽炎-耳の物語**」は題名が示すとおり聴覚、『音』をキーワードに書かれた自伝的小説です。さらには『私』などの一人称を使わないという制約を課して書かれています。  氏の、他の作品も同様ですが、書かれようによって日本語はこれほどまでに美しい表現をうみだす言語となり得るのだ。と感じさせる傑作です。  しつこくてすみません。お奨めします。  

  • randybass
  • ベストアンサー率31% (9/29)
回答No.3

 開高健。です。  特に、味覚をあらわすレトリックは抜きん出ております。「新しい天体」や「ロマネコンティ一九三五年」などの小説のほかに「最後の晩餐」「地球はグラスのふちを回る」など、数多くの食に関するエッセイがあります。  ただ、氏は単なるグルメではありません。幼少時に、家族で食卓の芋をにらみながら牽制し合う醜さ、学校で昼休みに弁当を持っていけず隠れて水だけを飲んで教室に戻ると机の中にパンが置かれてあった時の気まずさなどの飢餓の経験をふまえた上で、美食を語っております。ゆえに、彫啄された言葉で表現された味覚は的確であり、無二であり、重厚で超越しているわけです。  「ロマネコンティ一九三五年」での超高級ワインを飲んだあとのむなしさの表現など、カタログに囚われず、本質を見抜く眼力がこれを書かすのだと思います。  蓋し、『最後の文士』である氏の世界に入り込む取っ掛かりとして、氏の食に関する作品を読んでみることをお勧めします。

  • nomori
  • ベストアンサー率32% (64/195)
回答No.2

ああ、そういうことですか…。 それですと、現代の作家では「これ!」という人を私は知りません。そんな美しい叙情的文章を書ける作家、きいたこともありませんね。近代以前の作家なら、何人かおすすめがいますが…。基本的なところで、 堀辰雄『風立ちぬ』 宮澤賢治 泉鏡花 この三名の風景描写のうつくしさは目を見張るものがありますね。ほんとうにうつくしい日本語をつむぎます。特に泉鏡花は、慣れないと若干取っつきにくい文章ですが、一旦はまるとぬけだせない面白さがあります。この人の文章からは静寂さえ、感じ取れそうです。 古典ならやはり一番に思い浮かぶのは万葉集かなあ…。一音一音がほんとうにうつくしく胸に響きます。 こんな感じでよろしいでしょうか?

  • nomori
  • ベストアンサー率32% (64/195)
回答No.1

お料理の描写が上手い作家さん、ということでしょうか? 現代の作家さんだと、川上弘美さんが筆頭選手かな?と思いますね。途轍もなくおいしそうな描写を書きますよ。「センセイの鞄」が今のこと炉代表作でしょうか?芥川賞を受賞した「蛇を踏む」も、料理の描写が上手くて私はビールが飲みたくなりました笑。

itamaemasa
質問者

補足

 早速のお答、ありがとうございます。ちょっと説明が足りなかったかもしれませんね。申し訳ありませんでした。もちろん如何にも涎がでてくるような料理の描写も結構なんですが・・・例えば「嗅覚」だと今にも芳しい芳香を放ってくるようなバラの描写とか、あるいは「聴覚」だと草木しかない寂しい丘に吹き抜ける一陣の風の音が感じられるような・・また本当に心が癒される音楽の調べを文章から感じられる・・とか(では、聞けばいいではないか・・なんて言わないでください!)そして視覚に至っては涙が自然と溢れ出てくるような感動する景色や風景を文章を通して感じられるような・・  そんな文章が読んでみたくなり、現在そんな作家を探しています。因みにご紹介の川上弘美さんの「蛇を踏む」は買い置きしてあるのですが今だ読んでおりませんでした。今度、ジックリと読んでみますね。有難うございましたm(__)m

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